高橋カーテンウォール工業株式会社の決算について、売上高が前年同期比19.3%増と好調な結果を示しました。アクア事業では老朽化したプール施設のリニューアル工事などを手掛け、収益も伸長しています。資産と負債の状況も安定しており、ROEも高い水準を維持しているなど、経営基盤は堅調に推移していることがうかがえます。今後は工事の採算性向上や新規受注獲得に向けた取り組みに注目です。
企業情報
企業名: 高橋カーテンウォール工業株式会社
証券コード: E00222
決算期: 12月期
高橋カーテンウォール工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
高橋カーテンウォール工業株式会社の決算日は12月31日です。決算短信の公表は3月中旬頃、株主総会は3月下旬頃に行われます。
主な事業
高橋カーテンウォール工業株式会社はカーテンウォールの施工を主力事業としています。カーテンウォールとは、ビルの外壁を構成する外装材のことで、近年の高層ビル建設にともない需要が高まっています。また、プールの設計・施工も手掛けるアクア事業にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が前年同期比19.3%増の21億70百万円、営業利益は前年同期比22.2%増の1億6百万円、経常利益は前年同期比14.3%増の1億32百万円と、好調に推移しています。利益率も改善傾向にあり、収益性の向上が見られます。
売上・利益の推移
直近の決算を見ると、売上高は堅調に推移しており、前期は73億32百万円を記録しました。一方で、利益については変動が大きく、経常利益は4億48百万円と前期より減少しています。今後は工事の採算性向上に向けた取り組みに期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の連結貸借対照表を確認すると、総資産は127億97百万円と前期末から87百万円増加しています。流動資産が74億75百万円と約6割を占め、現金・預金や受取手形・完成工事未収入金などが主な内訳となっています。
資産の部
流動資産は前期末比92百万円増の74億75百万円となりました。現金・預金が9億99百万円減少した一方で、受取手形・完成工事未収入金等が11億38百万円増加したことが主な要因です。固定資産は、前期末比32百万円減の53億21百万円となりました。
負債の部
流動負債は前期末比1億41百万円増の17億66百万円となりました。電子記録債務が76百万円、賞与引当金が75百万円増加したことが主な要因です。固定負債は、前期末比27百万円減の3億56百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は前期末比26百万円減の106億74百万円となりました。自己資本比率は83.4%と高水準を維持しています。純資産の減少は、自己株式の取得により資本剰余金が43百万円減少したことが主な要因です。
ROAとROE
高橋カーテンウォール工業のROAは8.1%、ROEは9.3%と、ともに高い水準を維持しています。ROAについては、収益力の高さが評価されているほか、総資産の効率的な運用にも取り組んでいることがうかがえます。ROEもまた、高い自己資本比率を背景に、株主利益の最大化に努めていることが分かります。
キャッシュフロー
当期のキャッシュ・フローを見ると、営業キャッシュ・フローは5億63百万円の収入となりました。一方で、投資キャッシュ・フローは2億6百万円の支出、財務キャッシュ・フローも9億56百万円の支出となっています。全体としては9億99百万円の減少となり、手元流動性はやや低下しました。
配当の支払額
高橋カーテンウォール工業は、1株当たり年間10円の配当を実施しています。利益水準に応じた配当を行っており、株主還元にも力を入れています。直近の第1四半期においても、1株当たり10円の期末配当を行っています。
今後の展望
高橋カーテンウォール工業は、カーテンウォールの施工やプール設計・施工などで高い評価を得ています。今後は、採算性の向上と新規受注の獲得に力を入れていく方針です。特にアクア事業では、老朽化したプール施設のリニューアル工事の需要が増加しており、収益拡大が期待されます。また、ホテルや大型商業施設など、大型物件の受注にも注力していく考えです。
編集部のまとめ
高橋カーテンウォール工業株式会社の決算は、売上高の増加と利益率の改善が特徴的でした。カーテンウォール工事やプール設計・施工などの事業が好調に推移しており、自己資本比率も高水準を維持しています。今後の成長に期待が寄せられる一方で、採算性向上への取り組みにも注目が集まっています。株主還元も着実に行われており、中長期的な企業価値向上に向けた経営が期待されます。
高橋カーテンウォール工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
高橋カーテンウォール工業株式会社の決算日は12月31日で、3月下旬頃に株主総会が開催されます。配当については、1株当たり年間10円を実施しており、株主還元にも力を入れています。今期の業績は堅調に推移しており、今後の成長にも期待が高まっています。