日和産業株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告をお届けします。日和産業は飼料と畜産事業を中心に事業を展開している企業で、この度の第3四半期決算では売上高が396億48百万円を記録しました。利益面でも経常利益が446百万円と大幅な増加となっており、業績の向上が見られます。
企業情報
企業名: 日和産業株式会社
証券コード: 20550
決算期: 3月
日和産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
日和産業株式会社の決算日は3月31日となっています。第3四半期決算は12月31日に締め切られ、2月13日に四半期報告書が提出されました。
主な事業
日和産業の主な事業は飼料事業と畜産事業です。飼料事業では配合飼料の生産・販売を行い、畜産事業では肉用鶏の生産・販売を手がけています。これらの事業を通じて、畜産業界のニーズに幅広く応えています。特に飼料事業が業績の柱となっており、売上高の97%を占めています。
今期の業績と利益率は？
今期第3四半期の業績は、売上高が396億48百万円と前年同期比3.2%の減収となりました。一方で、経常利益は446百万円と大幅な増益となり、利益率も1.1%から1.1%に改善しました。これは、配合飼料の価格改定などにより原材料価格の上昇分を吸収できたことが要因です。
売上・利益の推移
日和産業の売上高は過去3年間ほぼ横ばいで推移しています。一方、利益面では第3四半期の経常利益が大幅に改善し、446百万円となりました。前年同期の160百万円から大幅な増加となっています。この背景には、飼料価格の見直しなどによるコスト吸収効果があると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
日和産業の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は329億91百万円と前期末比32億82百万円増加しています。主な要因は現金及び預金が14億49百万円、受取手形及び売掛金が20億54百万円増加したことです。一方、負債合計は150億2百万円と27億29百万円増加しており、支払手形及び買掛金が25億81百万円増加したことが主な要因です。純資産は179億88百万円と前期末比5億53百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が260億48百万円と前期末比35億37百万円増加しています。特に現金及び預金が14億49百万円、受取手形及び売掛金が20億54百万円増加しました。一方で固定資産は69億42百万円と2億54百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が147億97百万円と前期末比27億31百万円増加しており、支払手形及び買掛金が25億81百万円増加したことが主な要因です。固定負債は5億5百万円と2百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、179億88百万円と前期末比5億53百万円増加しています。利益剰余金が4億49百万円、その他有価証券評価差額金が1億33百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
日和産業のROAは第3四半期決算時点で1.6%となっています。前年同期の0.5%から大幅に改善しています。ROEは第3四半期で3.1%と、前年同期の0.6%から大きく上昇しています。これらの改善は、経常利益が大幅に増加したことが主な要因です。
キャッシュフロー
第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは36億71百万円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは3億14百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは8億8百万円のマイナスとなりました。全体としては14億49百万円のキャッシュ増加となっています。
配当の支払額
日和産業の配当については、期末配当として1株当たり6円が支払われる予定です。前期と同額の配当となっています。
今後の展望
日和産業は第4四半期も引き続き好業績を維持できると見込んでいます。主原料であるとうもろこしの価格が下がる一方で、副原料の大豆粕は高値で推移しているものの、全体としては原材料価格が落ち着いてきています。このため、引き続き配合飼料価格の見直しなどを通じて収益改善に取り組んでいく方針です。今後も畜産業界への安定的な供給体制を維持しつつ、収益力の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
日和産業の2023年12月期第3四半期決算では、飼料事業を中心に業績が改善しています。売上高は前年同期比減収となりましたが、経常利益は大幅に増加しており、ROAやROEも大きく上昇しています。また、配当も前期と同額の1株6円が予定されています。今後も原材料価格動向への対応を強化し、収益力の向上を目指していく方針のようです。
日和産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日和産業株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に締め切られます。配当については、年1回の期末配当として1株当たり6円が支払われる予定となっています。業績も順調に推移しており、今後も安定的な収益力の維持と向上が期待できそうです。
