楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンドは、日本を含む全世界の株式市場に幅広く投資するインデックスファンドです。このファンドは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用されています。主として先進国や新興国の大型・中型銘柄を対象とし、世界の投資可能株式の約85%をカバーする指数をベンチマークとしています。
ファンドの基本情報
このファンドは2023年10月27日に設定され、運用会社は楽天投信投資顧問です。ファミリーファンド方式を採用しており、ベビーファンドを通じてマザーファンドに投資し、実質的に全世界株式に分散投資を行います。決算は年1回、7月15日です。純資産総額は約6,732億円を超える規模を有しており、安定した運用基盤を築いています。
投資対象は日本を含む全世界の株式で、DR(預託証券)も含みます。実質組入外貨建資産については原則として為替ヘッジを行わず、為替変動の影響を受けながら運用されます。これにより、世界経済の成長を幅広く捉えることが可能となります。分配金については、現在支払いの実績がなく、再投資型や受取型を選択可能です。
ベンチマークの詳細:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国23カ国と新興国24カ国から約2,900銘柄を選定した指数です。この指数は大型株と中型株を中心に構成され、世界株式市場の多様な動きを反映します。日本株の比率は約5-6%程度を占め、米国株が大きなウェイトを有しますが、欧州、アジア、新興国もバランスよく含まれています。
この指数の特徴として、時価総額加重平均方式を採用し、市場の主要な企業動向を正確に表す点が挙げられます。投資家にとって、全世界の経済成長を一つの指数で追跡できる利便性があります。ファンドは、この指数に連動することを目標に、パッシブ運用でコストを抑えながら運用されています。
運用コストの特徴
このファンドの実質信託報酬は年率0.0561%と非常に低水準です。これは運用管理費用(信託報酬)の内訳として、運用会社0.017%、販売会社0.017%、信託銀行0.017%で構成されています。購入時手数料は無料で、長期保有に適した設計となっています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 信託報酬(年率) | 0.0561% |
| 購入時手数料 | なし |
| 信託期間 | 無期限 |
| 最小申込単位 | 1口以上1口単位 |
この低コスト構造は、インデックスファンドの強みであり、長期的な資産形成を考える上で役立つ要素です。運用報告書や交付運用報告書が定期的に公開されており、透明性の高い運用が確認できます。
パフォーマンスの概要
設定以来の運用実績として、6ヶ月リターンは約42.35%、1年リターンは約22.33%(年率換算)となっています。カテゴリー平均と比較しても、一定の位置を維持しています。基準価額は直近で17,713円(前日比+168円、+0.96%)です。これらの数値は市場環境を反映したもので、全世界株式の動向を追う上で参考になります。
| 期間 | リターン(年率) | カテゴリー平均 |
|---|---|---|
| 6ヶ月 | 42.35% | 42.74% |
| 1年 | 22.33% | 25.33% |
また、純資産総額の増加傾向や資金流入額(1ヶ月で約30,631百万円)からも、投資家の関心の高さがうかがえます。リスクメジャーとして標準偏差が示されており、市場変動を理解する材料となります。
投資対象地域と分散効果
ファンドの投資は先進国を中心に、新興国も含めたグローバルな分散を実現します。米国株が約60-70%、欧州株約15-20%、日本株約5-6%、新興国株約10-12%程度の比率で構成されることが一般的です。このような地域分散により、一国や一地域の経済変動リスクを軽減できます。
構成銘柄数は約2,900銘柄と豊富で、大型株中心ながら中型株も取り入れ、多様な企業成長を捉えます。例えば、テクノロジー、ヘルスケア、金融、消費財などのセクターがバランスよく含まれ、世界経済の主要ドライバーをカバーします。
NISA対応と積立投資の利便性
このファンドはNISA成長投資枠およびNISAつみたて投資枠に対応しています。積立注文では受取型・再投資型を選択可能で、長期的な資産形成に活用できます。売却単位は1口以上1口単位と柔軟で、少額から始めやすい点が魅力です。
楽天証券での取り扱いが主で、ポイントプログラムなどのサービスが利用可能です。保有残高に応じたポイント付与があり、日常の利便性を高めます。クレジットカード積立も対応しており、効率的な運用環境が整っています。
運用会社の背景
運用を担う楽天投信投資顧問は、2006年12月に設立された会社で、取扱純資産総額は約5兆6,674億円に上ります。インデックス運用に特化し、低コスト・高透明性を重視した運用方針を推進しています。ファンドの運用報告書(全体版)や過去の資料が公開されており、投資家が運用状況を詳細に確認できます。
全世界株式インデックスファンドの一般的なメリット
全世界株式インデックスファンドは、分散投資の観点から注目されています。一つのファンドで日本を含む先進国・新興国に投資できるため、個別株選定の手間を省けます。パッシブ運用によりコストが低く抑えられ、市場全体の成長を享受する構造です。
歴史的に見て、全世界株式市場は長期的に上昇傾向を示しており、経済成長の恩恵を受けやすい特性があります。為替ヘッジなしの場合、円安時にはプラスに働く可能性もありますが、変動要因として考慮が必要です。
ファンドの比較ポイント(類似ファンドとの違い)
| 項目 | 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド | 類似全世界株式ファンド例A | 類似全世界株式ファンド例B |
|---|---|---|---|
| 投資対象 | 全世界株式(約2,900銘柄) | 全世界株式(約3,000銘柄) | 全世界株式(約2,900銘柄) |
| 純資産額 | 約6,732億円 | 約4,000億円 | 約896億円 |
| 信託報酬(年率) | 0.0561% | 0.132% | 比較低水準 |
上記のように、純資産規模の大きさや信託報酬の低さが際立ち、運用安定性が高いと言えます。他のファンドと比べて、楽天グループのサービスとの親和性もポイントです。
運用報告書の活用方法
ファンドの運用報告書は、組入上位銘柄、セクター配分、地域配分などの詳細が記載されています。これらを定期的に確認することで、指数連動状況や市場環境の変化を把握できます。過去の運用報告書もアーカイブされており、長期トレンドの分析に役立ちます。
リスクの一般的な理解
株式投資には価格変動リスクや為替リスクが伴います。このファンドの場合、全世界株式を対象とするため、地政学リスクや金利変動の影響を受けやすいです。標準偏差などのリスク指標を参考に、自身のリスク許容度に合った運用を検討することが重要です。
長期投資に向けた考え方
インデックスファンドは、市場の長期成長を信じる投資家に適しています。定期積立によりドルコスト平均法を活用すれば、価格変動を平準化できます。このファンドの低コストと広範な分散は、そうした戦略にマッチします。
市場環境とファンドの位置づけ
近年、世界経済はデジタル化や新興国成長により多角化しています。このファンドは、そうしたトレンドを指数を通じて取り入れ、バランスの取れたポートフォリオ構築に寄与します。資金流入の継続は、投資家からの信頼を示しています。
詳細データとチャートの活用
基準価額チャートは設定以来の上昇傾向を示し、騰落率でカテゴリー内順位(例:1年で190/685位)を確認できます。評価額シミュレーションも可能で、投資額に応じた収益率を試算できます。
まとめ
楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンドは、低コストで全世界株式に分散投資できる魅力的な選択肢です。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス連動を目指し、NISA対応やポイントサービスも利用可能で、長期運用に適しています。
低コストで全世界分散、楽天プラス・オールカントリー解説をまとめました
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資成果を目標に、日本を含む先進国・新興国株式へ投資。信託報酬0.0561%、純資産6,732億円超、NISA対応で幅広い投資家に活用されています。運用報告書で透明性を確保し、市場の多様な動きを捉えるファンドです。














