ＤＭ三井製糖ホールディングスの決算報告は注目を集めています。同社は砂糖事業や機能性素材の開発などを手がける優良企業。今期は売上高が過去最高の129,398百万円と大幅に増加し、経常利益も7,369百万円と大幅増益となりました。ライフ・エナジー事業の好調や円安などの要因により、業績は順調に拡大しているといえます。
企業情報
企業名: ＤＭ三井製糖ホールディングス株式会社
証券コード: 21090
決算期: 2024年３月期
ＤＭ三井製糖ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ＤＭ三井製糖ホールディングスの決算は、３月31日を基準日としています。決算発表のタイミングは、営業年度後の６月頃となっています。株主総会は毎年６月に開催されます。
主な事業
ＤＭ三井製糖ホールディングスの主な事業は、砂糖事業、ライフ・エナジー事業、不動産事業の３つです。砂糖事業では国内外の精製糖の製造・販売、ライフ・エナジー事業では機能性素材の開発・製造、不動産事業では不動産の賃貸などを行っています。近年ではライフ・エナジー事業の成長が目覚ましく、事業の柱の一つとなっています。
今期の業績と利益率は？
ＤＭ三井製糖ホールディングスの当第３四半期連結累計期間の業績は、売上高129,398百万円、経常利益7,369百万円と大幅な増収増益となりました。特に経常利益は前年同期比で704.5%も増加しており、高い収益性を示しています。主な要因は、ライフ・エナジー事業の好調や為替変動などによるものです。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去３年間ほぼ一貫して増加傾向にあり、2023年３月期は163,310百万円と最高水準を記録しました。一方で、経常利益は2023年３月期に19,058百万円と大幅に増加しており、ここ数年で大きく伸長している様子がうかがえます。近年の業績拡大は同社の成長力の高さを示しています。
四半期連結貸借対照表について
ＤＭ三井製糖ホールディングスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が196,431百万円、負債合計が80,732百万円、純資産合計が115,698百万円となっています。流動資産の増加や固定資産の増加などにより、総資産は前期末から307百万円増加しています。一方で、支払手形及び買掛金の減少などにより負債は減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が88,951百万円と前期末比で74百万円増加しており、売掛金の増加などが主な要因です。固定資産は107,479百万円と232百万円増加しています。設備投資による建設仮勘定の増加などが主な増加要因となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が35,853百万円、固定負債が44,879百万円となっています。前期末から2,812百万円減少しており、支払手形及び買掛金の減少や短期借入金の返済などが主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、115,698百万円となっています。前期末から3,119百万円減少しており、主に配当金の支払いによる利益剰余金の減少などが要因です。自己資本比率は56.10%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ＤＭ三井製糖ホールディングスのROA（総資産経常利益率）は4.7%、ROE（自己資本利益率）は6.7%となっています。両指標ともに前期と比べて大幅に改善しており、経営効率の向上が図られていることが分かります。特にROEの上昇は、親会社株主に帰属する四半期純利益の大幅な増加によるものです。同社は着実に収益力を高めているといえます。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況を見ると、営業キャッシュ・フローは前年同期比で増加しています。投資キャッシュ・フローは設備投資などに支出されており、財務キャッシュ・フローは配当金の支払いなどにより支出超過となっています。全体としては現金及び現金同等物が前期末から4,478百万円減少しています。一方で、手元流動性は十分なため、今後の事業展開に十分な資金力を確保しています。
配当の支払額
ＤＭ三井製糖ホールディングスの年間配当金は150円を予定しています。第２四半期末配当が90円、期末配当が60円となっています。この配当水準は、過去３年間ほぼ同水準で推移しており、安定した配当政策を維持しています。内部留保と株主還元のバランスもとれた経営が行われているといえます。
今後の展望
ＤＭ三井製糖ホールディングスは、「中期経営計画-2026 Diversify into Nutrition ＆ Health」の達成に向けて、砂糖事業の強化、海外事業の拡大、ライフ・エナジー事業の成長などに取り組んでいます。特にライフ・エナジー事業の拡大は大きな成長機会となりそうです。健康や機能性素材への需要が高まるなか、同社の研究開発力を生かした新製品開発や事業展開に期待がかかっています。今後も安定成長を遂げていくことが期待されます。
編集部のまとめ
ＤＭ三井製糖ホールディングスの決算は好調で、特に経常利益の大幅な増加が注目されます。砂糖事業に加え、ライフ・エナジー事業の成長が業績拡大に大きく貢献しています。今後も中期経営計画の着実な実行により、更なる成長が期待されます。安定した配当水準と健全な財務体質も同社の魅力といえるでしょう。引き続き同社の動向に注目していきたいと思います。
ＤＭ三井製糖ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ＤＭ三井製糖ホールディングスの決算日は３月31日で、決算発表は６月頃に行われます。また、同社の年間配当金は150円を予定しており、過去３年ほぼ同水準で推移しています。安定した配当政策が評価されるところです。今後も同社の成長に注目していきたいと思います。
