フジ日本精糖株式会社の2023年度第3四半期の決算がまとまりました。増収増益の好決算となったようです。食を科学し世界をよりよいものにしていくというステートメントと合わせて、注目の業績更新になりましたね。
企業情報
企業名: フジ日本精糖株式会社
証券コード: 21140
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
フジ日本精糖株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
フジ日本精糖株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日です。今回は2023年12月期第3四半期の決算状況についてご報告しています。
主な事業
フジ日本精糖株式会社は、砂糖製造や砂糖関連製品、各種機能性食品素材、不動産賃貸などを主要事業としています。特に、機能性食品素材の「イヌリン」や切花活力剤「キープ・フラワー」などが注目されています。再生可能な生物資源から新たな価値を生み出し、持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は、売上高19,368百万円(前年同期比12.7%増)、営業利益1,750百万円(同9.6%増)、経常利益2,671百万円(同42.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,003百万円(同34.4%増)と大幅な増収増益となりました。利益率も高水準で推移していることがわかります。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は22,677百万円(前期)、19,368百万円(当期第3四半期)と変動がありますが、営業利益、経常利益、純利益はいずれも増加傾向にあります。売上高は若干の変動があるものの、利益面では着実に改善されている印象です。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日現在の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は31,403百万円と前期末に比べて11.1%増加しています。負債は8,383百万円で前期末比24.4%増、純資産は23,020百万円で前期末比7.0%増となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が16,734百万円と前期末比17.3%増加しました。これは主に棚卸資産やリース投資資産の増加によるものです。一方、固定資産は14,668百万円で前期末比4.8%増と堅調に推移しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が6,507百万円と前期末比25.7%増加しました。主な要因は買掛金や短期借入金の増加です。固定負債は1,875百万円で前期末比19.8%増となっています。
純資産の部
純資産の部では、23,020百万円と前期末比7.0%増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前年同期の10.9%から当期12.7%に上昇し、ROE(自己資本当期純利益率)は前年同期の8.4%から当期9.5%に上昇しています。これは経常利益が大幅に改善されたことが要因で、収益性が向上していると言えるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況については詳細な情報が開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローが比較的良好に推移していることがうかがえます。投資活動や財務活動によるキャッシュ・フローの影響も含めて、全体として財務体質の改善が進んでいると考えられます。
配当の支払額
2023年度の中間配当として1株当たり15円が支払われており、年間配当予想も1株当たり32円となっています。前期の年間配当30円から増配されており、株主還元も強化されていると言えます。
今後の展望
フジ日本精糖株式会社は、新たに「食を科学し世界をパワフルに!」というパーパスを定めました。持続可能な生物資源からフードサイエンス技術により新たな価値を生み出し、世界をより良いものにしていく企業を目指しています。今後も成長分野への積極的な投資や新製品開発などに取り組み、中長期的な企業価値の向上に努めていくことでしょう。
編集部のまとめ
フジ日本精糖株式会社は、砂糖製造やイヌリンなどの機能性素材、不動産事業など、多彩な事業領域を展開しています。今期の決算では増収増益を達成し、収益性も大幅に改善されています。今後も持続可能な事業モデルの構築に力を入れ、企業価値の向上に取り組んでいくことが期待されます。
フジ日本精糖株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フジ日本精糖株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日です。2023年度の中間配当は1株当たり15円、年間配当予想は32円と、前期から増配となっています。今後も安定的な株主還元に努めていくことが期待されます。