ウェルネオシュガー株式会社の2023年第3四半期決算が公開されました。売上高は前年同期比84%増の69,985百万円と大きく伸長し、営業利益は301.1%増の5,016百万円と大幅な増益となりました。企業結合効果や原料価格の反映などにより、好業績を達成したようです。
企業情報
企業名: ウェルネオシュガー株式会社
証券コード: 21170
決算期: 2024年3月期
ウェルネオシュガー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ウェルネオシュガー株式会社の決算は3月期で、第3四半期の決算発表日は2024年2月13日となっています。
主な事業
ウェルネオシュガー株式会社は、主に砂糖の製造・販売を行う「砂糖その他食品事業」や、総合フィットネスクラブ「ドゥ・スポーツプラザ」などを運営する「健康産業事業」、冷蔵倉庫の運営を行う「倉庫事業」を展開しています。2023年1月に日新製糖と伊藤忠製糖が経営統合し、新たに持株会社体制に移行しました。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は売上高69,985百万円、営業利益5,016百万円と大幅に増加しました。これは主に、日新製糖と伊藤忠製糖の経営統合に伴い、統合効果や原料価格の上昇分の転嫁などが寄与したためです。営業利益率は7.2%と前年同期(3.3%)から大幅に改善されています。
売上・利益の推移
前年同期と比較して、売上高は84%増、営業利益は301.1%増となっています。これは、主力の砂糖事業において、企業統合効果や原料価格上昇への柔軟な対応により、大幅な増収増益を達成できたことが要因です。また、金融収益として国内投資先からの受取配当金1,304百万円を計上したことも利益増加に貢献しました。
四半期連結貸借対照表について
ウェルネオシュガー株式会社の2023年12月末の連結貸借対照表を見ると、資産合計は94,506百万円となっています。前期末に比べて933百万円の増加です。一方、負債合計は23,873百万円と1,435百万円の減少となりました。
資産の部
流動資産は35,964百万円と前期末比980百万円増加しました。これは主に、棚卸資産が2,762百万円、営業債権が1,840百万円増加したことによります。非流動資産は58,541百万円と47百万円減少しています。
負債の部
流動負債は19,394百万円と634百万円減少し、非流動負債は4,478百万円と801百万円減少しました。これは主にリース負債の返済による減少が要因です。
純資産の部
純資産合計は70,633百万円と前期末比2,368百万円増加しました。これは主に、親会社の所有者に帰属する四半期利益4,838百万円の計上と、配当金の支払2,719百万円によるものです。
ROAとROE
ウェルネオシュガー株式会社のROA(総資産経常利益率)は7.0%、ROE(自己資本利益率)は9.0%となっています。前年同期に比べROAは3.7ポイント、ROEは4.4ポイント上昇しており、企業業績の改善が表れています。これは主に、収益性の改善と財務体質の強化に取り組んだ結果だと考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,663百万円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは1,062百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは3,377百万円の支出となっています。この結果、当第3四半期末の現金及び現金同等物は8,487百万円となりました。
配当の支払額
ウェルネオシュガー株式会社は、第2四半期末配当で1株当たり46円、期末配当で1株当たり37円の配当を行う予定です。前年同期と比べ、1株当たり配当は大幅に増加しています。
今後の展望
ウェルネオシュガー株式会社は、新体制のもと機能性素材分野の拡大に注力するなど、研究開発の推進や積極的な投資に力を入れていく方針です。また、原料価格上昇への柔軟な対応や収益基盤の強化に取り組むことで、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
ウェルネオシュガー株式会社は、2023年1月の経営統合により持株会社体制に移行し、大幅な業績改善を果たしました。売上高と営業利益は前年同期比で大幅に増加し、ROAやROEも大きく改善されています。今後は新体制のもと、研究開発投資や収益基盤の強化に注力し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
ウェルネオシュガー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ウェルネオシュガー株式会社の決算日は3月期で、第3四半期決算の発表日は2024年2月13日です。また、同社は第2四半期末配当で1株当たり46円、期末配当で1株当たり37円の配当を行う予定です。企業統合の効果もあり、大幅な増配となっているのが特徴的です。