株式会社LIFULLの第1四半期決算が発表されました! この企業は不動産・住宅情報サイトを中心に事業を展開しており、自社メディアの強化やDXへの取り組みにも注力しています。今期の売上収益は8,190百万円と前年同期比で8.0%増加し、順調に推移しているようです。利益面では一時的な費用の発生により減益となりましたが、主力の国内事業が好調に推移しており、中期的な成長に期待が持てそうです。
企業情報
企業名: 株式会社LIFULL
証券コード: 21200
決算期: 9月期
株式会社LIFULLの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社LIFULLの決算期は9月期で、第1四半期は10月1日~12月31日となります。今回の決算発表は2024年2月14日に行われています。
主な事業
株式会社LIFULLは、国内最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」の運営が主な事業です。また、海外事業では不動産アグリゲーションサイトやDXエージェントなど、不動産・住宅関連のサービス提供にも力を入れています。さらに、老人ホーム・介護施設の検索サイト「LIFULL介護」、レンタル収納スペース情報検索サイト「LIFULLトランクルーム」など、不動産・住宅に関連した新規事業の開発にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上収益が8,190百万円と前年同期比で8.0%の増収となっています。一方で、海外事業の収益性回復に向けた経営体制の見直しに伴う一時的な費用の発生などから、営業損失は52百万円、親会社の所有者に帰属する四半期損失は397百万円と減益となりました。しかし、主力の国内事業が順調に推移しているため、中長期的には収益の拡大が期待できそうです。
売上・利益の推移
過去1年間の売上収益は36,405百万円、税引前当期利益は1,526百万円と推移しています。当第1四半期は売上収益が前年同期比8.0%増加しましたが、一時的な費用の発生により減益となっています。ただし、主力事業の国内事業が好調に推移しているため、通期では増収増益が見込まれます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の資産合計は48,291百万円で、前期末から2,862百万円減少しています。負債合計は16,858百万円で、前期末から1,734百万円減少しています。純資産は31,432百万円で、前期末から1,127百万円減少しています。
資産の部
流動資産は20,430百万円で、前期末から2,633百万円減少しています。主な減少要因は現金及び現金同等物の減少です。一方、非流動資産は27,860百万円で、前期末から228百万円減少しています。
負債の部
流動負債は10,573百万円で、前期末から1,553百万円減少しています。主な減少要因は借入金と未払法人所得税の減少です。非流動負債は6,284百万円で、前期末から180百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は31,432百万円で、前期末から1,127百万円減少しています。減少の主な要因は、親会社の所有者に帰属する四半期損失と配当金の支払いです。
ROAとROE
直近1年間のROAは3.0%、ROEは2.9%と推移しています。ROAは資産効率を示す指標で、ROEは株主資本の効率性を示す指標です。当社はこれらの指標の改善に向けて、事業の収益性向上や効率的な資産運用に取り組んでいます。今期の減益要因である一時的な費用の発生が改善されれば、これらの指標も上昇すると期待できます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが649百万円の減少、投資活動によるキャッシュ・フローが668百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが1,328百万円の減少となり、結果として2,659百万円の現金及び現金同等物の減少となりました。この減少は主に借入金の返済と配当金の支払いによるものです。
配当の支払額
当第1四半期では、1株当たり4.26円、総額545百万円の配当を実施しました。前年同期は1株当たり2.25円、総額296百万円の配当でしたので、前年同期比で増配となっています。今後も安定的な配当の実施を目指していく方針のようです。
今後の展望
株式会社LIFULLは、国内事業の収益性向上と海外事業の収益基盤の構築に注力しています。国内事業では、AIを活用したサイト機能の強化やクライアントネットワークの拡大などに取り組み、競争優位性の向上を目指しています。一方、海外事業ではDXエージェントビジネスの強化とポータルサイトへの投資を加速し、収益性の改善を図っていきます。中期経営計画の達成に向けて、事業ポートフォリオの最適化や経営資源の重点配分を行い、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社LIFULLは、国内トップクラスの不動産・住宅情報サイトを軸に事業を展開しており、中期経営計画の達成に向けて順調に進んでいるようです。当第1四半期は一時的な費用の発生により減益となりましたが、主力事業の国内事業が好調に推移しており、今後の業績拡大に期待が持てます。また、安定的な配当の実施も投資家の関心を集めることでしょう。LIFULLは今後も不動産・住宅関連事業を中心に成長が見込まれる企業と言えそうです。
株式会社LIFULLの決算日や配当についてまとめました。
株式会社LIFULLの決算期は9月期で、第1四半期の決算は2024年2月14日に発表されました。 今期の配当は1株当たり4.26円と前年同期比で増配となっています。今後も安定的な配当の実施を目指していく方針のようです。不動産・住宅関連事業を中心に、中期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。