[株式会社インタースペースの2023年12月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比0.2%増の1,833百万円、営業利益は前年同期比53.4%減の136百万円となりました。海外事業の健闘や新サービス立ち上げなど、全体としては順調に推移している模様です。]
企業情報
企業名: 株式会社インタースペース
証券コード: 21220
決算期: 2023年9月期
株式会社インタースペースの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社インタースペースの決算期は9月期で、四半期決算は12月末、3月末、6月末、9月末に行われます。今回は2023年12月期の第1四半期(2023年10月1日~12月31日)の決算結果が公表されました。
主な事業
株式会社インタースペースは、インターネット広告事業を主力としています。具体的には、成果報酬型のアフィリエイトサービス「ACCESSTRADE」の運営や、ママ向け情報メディア「ママスタ」の運営などを行っています。
また、学習塾ポータルサイト「塾シル」の運営も手掛けており、多角化を進めています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第1四半期の業績は、売上高が1,833百万円と前年同期比0.2%増加しましたが、営業利益は136百万円と前年同期比53.4%減少しました。
利益率については、営業利益率は7.4%と前年同期の15.9%から大幅に低下しています。これは広告単価の下落などが影響したためと見られます。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は7,284百万円(2022年9月期)と堅調に推移しています。一方、営業利益は210百万円と前年同期比37.4%減少しました。
収益性の改善が課題となっているようです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の連結貸借対照表を見ると、資産合計は10,897百万円と前期末比1.8%減少しています。負債合計は5,227百万円と1.6%減少し、純資産合計は5,670百万円と1.9%減少しました。
資産の部
流動資産は9,128百万円と前期末比2.3%減少しています。現金及び預金が減少したものの、売掛金及び契約資産が増加しました。固定資産は1,769百万円と0.8%増加しています。
負債の部
流動負債は5,156百万円と1.7%減少しました。買掛金や賞与引当金が減少したことなどが要因です。固定負債は70百万円と1.7%増加しています。
純資産の部
株主資本は5,646百万円と2%の減少となりました。一方で、為替換算調整勘定が△1,198百万円と前期末より改善しています。自己資本比率は52.0%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社インタースペースの2022年9月期のROAは1.8%、ROEは3.8%となっています。
ROAは前年の2.3%から低下し、ROEも前年の4.4%から悪化しています。これは営業利益率の低下が主な要因と考えられます。企業収益力の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは217百万円のプラスとなっています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは△26百万円のマイナスとなり、財務活動によるキャッシュ・フローは△156百万円のマイナスとなりました。
全体としては現金及び現金同等物が361百万円減少しています。
配当の支払額
株式会社インタースペースは、2023年12月期第1四半期に1株当たり25円の期末配当を実施しました。この配当は2022年9月期の年間配当と同水準です。
安定的な配当政策を継続しているようです。
今後の展望
株式会社インタースペースは、「比較・検討メディアへの投資推進」「海外アフィリエイトへの投資と収益モデルの展開」「マーケティングソリューション分野への投資とアフィリエイトの生産性向上」に取り組んでいく方針です。
現在の業績低迷から早期の収益改善が課題となっていますが、新規領域への投資により中長期的な成長につなげていく考えです。
編集部のまとめ
株式会社インタースペースの2023年12月期第1四半期決算は、売上高は堅調に推移したものの、利益面では大幅な減益となりました。広告単価の下落などが影響しているようです。
今後は新サービスの立ち上げやグローバル化に取り組み、収益性の改善を目指していく方針のようです。株主還元も安定して継続しており、中長期的な企業価値向上に期待が高まります。
株式会社インタースペースの決算日や配当についてまとめました。
株式会社インタースペースの決算期は9月期で、四半期決算は12月末、3月末、6月末、9月末に行われます。2023年12月期第1四半期の業績は、売上高が1,833百万円と前年同期比0.2%増加しましたが、営業利益は136百万円と53.4%減少しました。
配当については、2023年12月期第1四半期に1株当たり25円の期末配当を実施しています。今後も安定的な配当を継続していく方針のようです。