株式会社ジェイエイシーリクルートメントの2024年度第1四半期決算が発表されました。売上高は9,547百万円と前年同期比で9.2%増加し、経常利益は2,218百万円と2.2%増加と、順調な業績を示しています。人材不足が続く中、企業の採用意欲は高く、同社の人材紹介サービスが好調に推移していることがうかがえます。
企業情報
企業名: 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
証券コード: 21240
決算期: 12月期
株式会社ジェイエイシーリクルートメントの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ジェイエイシーリクルートメントの決算期は12月期であり、第1四半期決算は3月31日を基準日としています。従って、同社の四半期決算スケジュールは1月から3月が第1四半期、4月から6月が第2四半期、7月から9月が第3四半期、10月から12月が第4四半期となります。
主な事業
株式会社ジェイエイシーリクルートメントは、主に国内企業向けの人材紹介サービスを展開しています。国内人材紹介事業が全体の売上の約9割を占めており、同社の中核事業となっています。その他に、国内の求人広告事業や海外事業なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
2024年度第1四半期の売上高は9,547百万円と前年同期比で9.2%増加しました。また、経常利益は2,218百万円と2.2%増加しています。同社の主力事業である国内人材紹介事業が好調に推移したことが業績の好転につながっています。
売上・利益の推移
過去3年間の推移では、売上高が34,475百万円、経常利益が8,209百万円と順調に増加してきました。また、親会社株主に帰属する当期純利益が5,978百万円と、高い収益性を維持しているのが特徴です。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は20,726百万円となっています。そのうち、流動資産は16,839百万円、固定資産は3,886百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が13,468百万円、売掛金が2,619百万円となっています。現金預金は前期末から3,298百万円減少していますが、売掛金が増加したことで、全体としては総資産が減少しています。
負債の部
負債の部では、未払費用が1,051百万円、未払法人税等が450百万円となっています。前期末と比べ、未払費用は1,708百万円減少、未払法人税等は867百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が672百万円、利益剰余金が15,588百万円となっています。前期末から1,868百万円減少していますが、これは主に配当金の支払いによるものです。
ROAとROE
ROAは前期7.6%から当期7.3%へと低下しましたが、これは資産が増加したためです。一方でROEは前期34.8%から当期33.6%へと若干低下しました。これは主に自己資本の増加に伴う影響です。同社の収益性と効率性は引き続き高い水準を維持しているといえるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは5,730百万円のプラスとなっています。これは主に税金等の支払いによる減少があったものの、売上債権の減少等の影響で、全体としては大きな収入超過となりました。一方、投資活動によるキャッシュフローは△415百万円と減少しています。配当金の支払いなどがあり、財務活動によるキャッシュフローは△8,599百万円と大幅な支出超過になっています。
配当の支払額
2024年3月期の期末配当金は1株当たり90円が支払われ、年間配当金は180円になる予定です。前期に比べて1株当たり20円増配となっています。同社は株主還元を重視しており、今後も安定的な配当政策を継続していくと考えられます。
今後の展望
同社は人材不足が続く企業の採用ニーズに着目し、国内人材紹介事業を中心に成長を続けていく方針です。特に、地方や高収益のエグゼクティブ領域などに注力し、収益性の向上を図っていきます。また、海外事業や求人広告事業の強化にも取り組み、グループ全体の事業シナジーを高めていくことで、更なる業績拡大を目指します。
編集部のまとめ
株式会社ジェイエイシーリクルートメントの2024年度第1四半期決算は、主力の人材紹介事業が引き続き好調に推移したことで増収増益を達成しました。企業の採用意欲は依然として高く、同社のサービスに対する需要が強いと言えるでしょう。また、株主還元も重視しており、今後も安定的な配当が期待できます。同社は国内外で事業領域の拡大を目指しているため、中長期的な成長が期待されます。
株式会社ジェイエイシーリクルートメントの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ジェイエイシーリクルートメントの決算期は12月期で、第1四半期決算は3月31日を基準日としています。また、2024年3月期の年間配当金は1株当たり180円を予定しており、前期比20円の増配となる見込みです。高い収益性と株主還元に力を入れている同社に注目が集まっています。