UTグループ株式会社の直近の決算が公開されました!製造業の人材派遣のリーディングカンパニーとして知られるUTグループが、新型コロナの影響から徐々に回復しつつあることがうかがえる内容になっています。今回の決算から企業の現状と今後の展望について詳しく見ていきましょう。
企業情報
企業名: UTグループ株式会社
証券コード: 21460
決算期: 2024年3月期
UTグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
UTグループ株式会社の決算日は3月31日です。決算は年4回行われ、第1四半期は6月、第2四半期は9月、第3四半期は12月、本決算は翌年3月に発表されます。
主な事業
UTグループ株式会社は、製造業向けの人材派遣を中核事業として展開しています。自動車や半導体等の製造現場で活躍する技術職社員の派遣を手がけており、国内で約46,000名、海外で15,000名以上の派遣スタッフを抱えています。また、ソリューション事業や建設技術者派遣も展開しており、幅広い事業ラインナップを持っています。
今期の業績と利益率は?
UTグループ株式会社の当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が1,251億円、営業利益が82億円と前年同期比で減収となりましたが、営業利益は大幅に増加しています。利益率も6.5%と高水準を維持しており、製造派遣事業の強みが発揮されていると評価できるでしょう。
売上・利益の推移
UTグループ株式会社の売上高は過去3年間で1,700億円前後で推移しており、2023年3月期は1,706億円でした。一方、営業利益は2022年3月期の56億円から大幅に改善し、当第3四半期で82億円と高い水準になってきています。このように着実な業績拡大が続いていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
UTグループ株式会社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は668億円、負債は335億円、純資産は332億円となっています。この数値から財務体質が健全であり、内部留保も十分にあることがうかがえます。
資産の部
流動資産が514億円、固定資産が153億円となっています。主な内訳は、現金・預金が283億円、受取手形・売掛金が212億円となっています。
負債の部
流動負債が236億円、固定負債が99億円となっています。主な内訳は、短期借入金が6億円、長期借入金が86億円となっています。
純資産の部
純資産は332億円で、自己資本比率は38.8%となっています。この水準は健全な財務体質を示しています。
ROAとROE
UTグループ株式会社のROA(総資産利益率)は5.6%、ROE(自己資本利益率)は6.1%となっています。これらの指標は前年同期と比べ大幅に改善しており、資産効率や株主資本の効率的な活用が進んでいることがうかがえます。
キャッシュフロー
UTグループ株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが74億円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△30億円、財務活動によるキャッシュ・フローが△48億円となっています。資金繰りは良好な状況にあり、今後の設備投資やM&Aなどに活用できる手元資金を十分に保有していると言えるでしょう。
配当の支払額
当期の配当については、1株当たり配当金60円(年間)を予定しています。自己株式の取得や配当性向の引き上げなど、株主還元の強化にも力を入れています。
今後の展望
UTグループ株式会社は、中期経営計画の策定をはじめ、さまざまな施策に取り組んでいます。人材派遣事業の強化、ソリューション事業の拡大、M&Aを活用した事業基盤の拡大など、中長期的な成長に向けて着実に進捗しているようです。今後も製造業を中心に人材ニーズが高まることが期待されており、UTグループの業績もさらに伸びていくことが見込まれます。
編集部のまとめ
UTグループ株式会社の決算は、新型コロナの影響から徐々に回復していく様子がうかがえる内容となっています。製造業の人材派遣で強みを発揮しており、利益率も高水準を維持しています。また、財務体質の健全性も高く、今後の事業展開にも期待がかかります。UTグループ株式会社は今後も製造業を中心とした人材ニーズの拡大に伴い、着実な業績拡大が見込まれるでしょう。
UTグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
UTグループ株式会社の決算日は3月31日で、年4回の決算を行っています。また、直近の決算では1株当たり年間配当金60円を予定しており、株主還元の強化にも注力しているようです。今後も製造業向け人材派遣事業を中心に、堅調な業績拡大が期待されます。