株式会社シイエム・シイの四半期決算報告書を分析しましたので、その内容をわかりやすくお届けします。同社は情報を必要としている人々に「必要な時に、必要なものを、最適な方法で」提供することをめざしている企業です。
企業情報
企業名: 株式会社シイエム・シイ
証券コード: 21850
決算期: 2024年9月期第2四半期
株式会社シイエム・シイの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は9月30日です。そして、2024年9月期第2四半期の決算期間は2023年10月1日から2024年3月31日となっています。
主な事業
同社はManuals&Knowledge事業を中心に事業を展開しています。具体的には、お客様の商品や市場、会社を深く理解し、利用目的に合わせて情報を体系化するサービスを提供しています。また、最先端技術を活用し、ユーザーエクスペリエンスの最大化を図るサービスも手がけています。同社はこのようにお客様の課題解決に寄り添うことで、社会全体の情報価値向上に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間は、売上高9,634百万円、営業利益1,538百万円、経常利益1,461百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益955百万円と、前年同期比では減収減益となりました。利益率では、営業利益率16.0%、経常利益率15.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益率9.9%を確保しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、前年同期比で3.8%減となりました。一方で、主力のManuals領域は前年同期比で15.1%減となりましたが、Knowledge領域が6.3%増と堅調に推移しています。利益面でも、売上減および一部コスト上昇により減益となりましたが、概ね計画通りに推移しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、前連結会計年度末から資産合計が2.7%増加し、25,413百万円となっています。また、負債合計は1.2%増加の5,589百万円、純資産合計は3.1%増加の19,823百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が前期末比790百万円減少しましたが、有価証券が913百万円増加するなど、全体としては増加しています。
負債の部
負債の部では、契約負債が133百万円減少しましたが、その他の流動負債が183百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が451百万円増加し、その他有価証券評価差額金も131百万円増加しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は5.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は4.8%となっています。前期と比べROAは低下しましたが、ROEは上昇しており、収益性と効率性が総合的に改善傾向にあると言えます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,004百万円の収入となりました。一方で、投資活動では1,219百万円の支出、財務活動では572百万円の支出となり、現金及び現金同等物は790百万円減少しています。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間では、1株当たり38円の配当を実施しました。前年同期と比べ配当金は増加しており、株主還元に努めていることが確認できます。
今後の展望
同社は、「2030年に向け、人財を育てる、データを育てる」を基本方針とし、主力・注力市場への取り組みを強化しています。具体的には、モビリティ市場や行政・自治体市場におけるデジタル変革の推進、独自のデータ基盤の充実などに力を入れています。今後も、持続可能な企業価値の向上と社会貢献に努めていくものと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社シイエム・シイの2024年9月期第2四半期決算は、全体としては前年同期比で減収減益ながら、概ね計画通りの進捗となっています。Manuals領域の苦戦はあるものの、Knowledge領域の伸長や財務体質の健全性など、同社の成長戦略は着実に実を結びつつあるようです。引き続き、デジタル化の推進やデータ基盤の強化など、戦略的な投資を続けることで、さらなる飛躍が期待できるでしょう。
株式会社シイエム・シイの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は9月30日で、2024年9月期第2四半期の決算期間は2023年10月1日から2024年3月31日です。当期の配当金は1株当たり38円と、前年同期比で増加しています。今後も株主還元に努めていく姿勢が伺えます。