江崎グリコ株式会社の2024年第1四半期決算報告書が公開されました。2024年1月1日から3月31日の期間の決算内容は、売上高78,986百万円、前年同期比で11.1%の増収となりました。利益面では、営業利益7,266百万円、前年同期比で3,365百万円の増益となりました。
企業情報
企業名: 江崎グリコ株式会社
証券コード: E00373
決算期: 2024年12月期
江崎グリコ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
江崎グリコの決算期は12月期で、第1四半期決算は2024年1月1日~3月31日となっています。決算発表は2024年5月9日に行われました。
主な事業
江崎グリコは、健康・食品事業、乳業事業、栄養菓子事業、食品原料事業、国内その他事業、海外事業の6つのセグメントを展開しています。主力製品には「ポッキー」「プリッツ」「朝食りんごヨーグルト」「プッチンプリン」などがあげられます。健康や食生活の提案を通じて、「すこやかな毎日、ゆたかな人生」の実現を目指しています。
今期の業績と利益率は？
2024年第1四半期の業績は、売上高78,986百万円、営業利益7,266百万円と、前年同期に比べ大幅な増収増益となりました。利益率面では、売上総利益率が40.2%と前年同期から改善し、各事業セグメントでも収益性が向上しています。
売上・利益の推移
直近3期の売上高と利益の推移を見ると、2023年12月期は売上高332,590百万円、経常利益21,285百万円と過去最高を記録しました。2024年第1四半期も引き続き増収増益基調にあり、健康志向やグローバル展開が寄与している様子です。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表では、資産361,648百万円、負債89,459百万円、純資産272,188百万円となっています。前期末比で資産が減少したものの、有利子負債の削減や株主資本の増加により、自己資本比率は75.1%と健全な財務体質が維持されています。
資産の部
流動資産は150,042百万円で、主に現金及び預金、受取手形及び売掛金の減少により前期末比で約38,400百万円減少しました。固定資産は211,605百万円で、投資有価証券の増加などから約4,300百万円増加しています。
負債の部
負債合計は89,459百万円と前期末比で約43,200百万円減少しました。主な要因は、1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債の減少などによるものです。
純資産の部
純資産合計は272,188百万円で、前期末比約9,100百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や為替換算調整勘定の増加などによります。自己資本比率は75.1%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の5.4%から当第1四半期で6.3%へと改善し、ROEも前期の5.4%から当第1四半期で6.8%と上昇しています。これは主に業績が好調に推移したことで収益性が向上したためです。今後も高収益体質の維持・強化に努めていくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前期は営業キャッシュ・フローが24,200百万円の黒字だったことから、安定した資金調達力を有していると考えられます。今後も事業活動を通じた安定的なキャッシュ・フロー創出が期待できそうです。
配当の支払額
2024年3月7日に、2023年12月期の期末配当として1株当たり40円の配当を実施しました。同年2月の取締役会決議に基づくものです。今後も堅実な配当政策を継続していく方針のようです。
今後の展望
江崎グリコは引き続き、健康や生活提案の強化、海外事業の拡大などに注力していく方針です。特に健康分野では、研究投資の集中や新製品開発に力を入れていくとされています。また、グローバル化の推進により、中国やASEAN諸国での事業拡大にも期待がかかっています。良質な製品やサービスを通じて企業価値の向上を目指していくでしょう。
編集部のまとめ
江崎グリコの2024年第1四半期決算は、国内外での販売拡大と収益改善により大幅な増収増益を果たしました。健康価値の提供やグローバル展開など、中長期的な取り組みが奏功しつつあるようです。財務面でも健全性が維持されており、今後の成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
江崎グリコ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
江崎グリコの決算期は12月期で、第1四半期決算は2024年1月1日~3月31日の期間です。また、2024年3月7日に1株当たり40円の期末配当を実施しました。今後も安定的な利益配分を行っていく方針のようです。
