株式会社不二家は、私たちみんなが大好きなお菓子やスイーツを作っている有名企業です。今回の決算報告では、同社の業績が前年同期と比べて大幅に改善していることがわかりました。特に、売上高と営業利益が2ケタ成長を遂げており、経営が順調に推移していると言えるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社不二家
証券コード: 22110
決算期: 2024年12月期
株式会社不二家の決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社不二家の決算日は12月31日です。そして決算発表は毎年3月下旬に行われています。今回は2024年1月1日から3月31日までの第1四半期決算となります。
主な事業
株式会社不二家は、洋菓子事業と製菓事業を主力に展開しています。洋菓子事業では、不二家洋菓子店をはじめ、冷凍スイーツの自動販売機設置などを手掛けています。製菓事業では、人気ブランドの「ミルキー」や「カントリーマアム」などのお菓子の製造・販売を行っています。また、子会社の不二家（杭州）食品有限公司では中国国内での事業も展開しています。
今期の業績と利益率は？
今期の売上高は271億2百万円と前年同期比で5.4%の増収となりました。営業利益は11億5百万円と前年同期比16.0%の増益。経常利益も12億30百万円と前年同期比10.9%の増益と、全体的に好調な業績となっています。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高・利益の推移を見ると、売上高は堅調に推移しており、前年同期比で5%以上の増収を記録しています。一方で、利益面では前年同期比で2桁の増益を実現しており、収益性の向上が進んでいることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社不二家の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が822億82百万円となっています。前期末比では8億42百万円の減少となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が317億53百万円、固定資産が505億29百万円となっています。前期末比では流動資産が減少、固定資産が増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が177億25百万円、固定負債が32億14百万円となっています。前期末比では流動負債が減少、固定負債は横ばいです。
純資産の部
純資産の部では、613億42百万円となっており、前期末比で7億2百万円増加しています。自己資本比率は68.5%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の2.8%から2.4%に低下しましたが、ROEは前年同期の5.4%から5.5%に上昇しています。これは、利益率の改善と財務体質の強化によって、株主への収益還元力が高まっていることを示しています。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは14億円のプラスとなっています。投資活動によるキャッシュ・フローは17億円のマイナスと、設備投資が進んでいることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローは5億円のマイナスとなっています。全体としては、手元流動性を維持しつつ、設備投資も積極的に行っていることがうかがえます。
配当の支払額
株式会社不二家の配当金は、1株当たり30円となっています。この水準は前年度と同額で、堅調な業績を反映した安定配当が続いていると言えるでしょう。
今後の展望
株式会社不二家は、洋菓子事業と製菓事業を軸に、国内外での事業展開を強化していくことが期待されます。特に中国市場での事業拡大や、冷凍スイーツ自動販売機の設置拡大など、新しい販路開拓に注力していくと見られます。また、ブランド力の強化やコスト削減にも取り組み、収益力の向上をはかっていくことが重要になってくるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社不二家の決算は全体として好調な結果となりました。特に売上高と営業利益が2ケタ成長を遂げたことは高く評価できます。今後は、中国市場での事業拡大や冷凍スイーツ自動販売機の設置拡大など、新たな成長ドライバーの創出に取り組むことが期待されます。また、ブランド力の強化やコスト削減といった収益改善策にも注力し、更なる業績拡大を目指していくことが重要でしょう。
株式会社不二家の決算日や配当についてまとめました。
株式会社不二家の決算日は12月31日で、決算発表は毎年3月下旬に行われています。配当金は1株当たり30円と、前年度と同水準の安定配当が続いています。今回の決算では、売上高、営業利益、経常利益の全ての項目で2ケタ成長を果たしており、収益性の改善が進んでいることがわかります。今後は、中国市場での事業拡大や冷凍スイーツ自動販売機の設置拡大などに期待が高まっています。
