スイーツ大手のモロゾフ株式会社の2024年度第1四半期決算が発表されました。売上高は93億円と前年同期比6.3%の増加となり、経常利益も7.3億円と前年同期比10.4%増と好調な業績を収めました。人流の回復や価格改定の効果が寄与し、コスト増も吸収できた様子です。
企業情報
企業名: モロゾフ株式会社
証券コード: 22170
決算期: 1月
モロゾフ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
モロゾフ株式会社の決算日は1月31日で、第1四半期の決算期間は2月1日~4月30日です。
主な事業
モロゾフ株式会社は、洋菓子の製造・販売と喫茶・レストラン事業を展開しています。洋菓子事業では、チョコレートや焼菓子など幅広い商品ラインナップを取り揃え、全国の量販店やショッピングモールなどで販売しています。また喫茶・レストラン事業では、神戸を中心に店舗展開しており、スイーツを中心とした軽食メニューを提供しています。
今期の業績と利益率は?
第1四半期の業績は売上高が93億円と前年同期比6.3%増、営業利益は7.3億円と10.3%増と好調でした。人流の回復に伴い、特にチョコレート商品の売上が好調に推移したほか、工場や店舗の人員最適化により収益力が改善しました。営業利益率は7.8%と前年同期の7.5%から改善しています。
売上・利益の推移
近年の業績は堅調に推移しており、2023年度の売上高は197億円、経常利益は19.7億円となっています。感染症の影響から回復基調にあり、価格改定や経費削減の効果も出ています。売上高、利益ともに過去最高水準を記録する見込みです。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の資産合計は256億円で、前期末比22.5億円減少しました。負債は60億円と前期末比21.7億円減少しており、自己資本比率は76.5%と高水準を維持しています。手元流動性も確保されているため、経営基盤は安定しているといえます。
資産の部
現金及び預金が94億円と前期末比23億円増加し、受取手形及び売掛金が20億円と大幅に減少しました。棚卸資産も前期末比12億円減少しています。
負債の部
支払手形及び買掛金が11億円、電子記録債務が4億円減少しましたが、短期借入金は15.9億円と前期末並みを維持しています。
純資産の部
利益剰余金が119億円と前期末比1.8億円減少しましたが、純資産合計は196億円と健全な財務状態を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期2.0%から当期2.0%、ROEは前期3.0%から当期2.5%となっています。原材料高などのコスト増があったものの、売上増と経費削減効果により、収益性指標は若干低下したものの、依然として安定した水準を維持しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比14.3億円増加し、22.1億円のプラスとなりました。販売債権の回収が進んだことが主な要因です。投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス1.6億円、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス2.7億円と、全体としては14.8億円のプラスとなっています。
配当の支払額
2024年4月の定時株主総会において、1株当たり98円の期末配当が決議されました。前期の65円から大幅に増配となっており、配当性向は約40%となっています。株主還元の強化が進んでいます。
今後の展望
感染症の影響から回復基調にあり、2024年度通期の業績予想は売上高202億円、経常利益22億円と見込まれています。洋菓子事業では新商品投入や既存商品の販路拡大、喫茶・レストラン事業では店舗展開を加速させ、収益力の向上を目指します。また、原材料価格高騰への対応や人手不足への対策にも取り組んでいきます。
編集部のまとめ
モロゾフ株式会社の2024年度第1四半期決算では、売上高と利益が前年同期を上回り、好調な業績となりました。人流の回復や価格改定の効果が出ており、財務状況も安定しています。今後は新商品投入や店舗展開の加速など、さらなる成長を目指す方針のようです。引き続き同社の動向に注目が集まりそうです。
モロゾフ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
モロゾフ株式会社の決算日は1月31日で、第1四半期の決算期間は2月1日~4月30日です。また、2024年4月の定時株主総会において1株98円の期末配当が決議されるなど、株主還元も強化されています。同社は今後も業績拡大に向けて取り組んでいくと期待されます。