人気の米菓メーカーとして知られる「亀田製菓」の直近の決算報告が発表されました。業績は安定的に推移し、収益性の高い企業経営を行っていることがわかります。今後の事業拡大や新製品開発の取り組みにも注目が集まっています。そんな亀田製菓の決算内容を丁寧に解説していきますので、ぜひチェックしてくださいね。
企業情報
企業名: 亀田製菓株式会社
証券コード: 22200
決算期: 2023年3月期
亀田製菓株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
亀田製菓の決算は3月31日を基準日として行われています。年4回の四半期決算と年1回の本決算があり、本決算の決算発表は5月頃に行われます。
主な事業
亀田製菓の主力事業は「国内米菓事業」で、米菓製品の製造・販売が中核となっています。その他に「海外事業」や「食品事業」にも力を入れており、幅広い事業領域を展開しています。米菓製品の中でも「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「無限」などの人気ブランドが特に売上に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
亀田製菓の直近の業績は堅調に推移しています。売上高は70,136百万円となり、前年同期比2.4%の減収でしたが、営業利益は2,895百万円と7.5%の減益ながら、経常利益は3,995百万円と健全な収益性を維持しています。
売上・利益の推移
直近3年の売上高と利益の推移を見ると、売上高は94,992百万円、95,000百万円前後で推移しており、安定した収益基盤を築いています。一方で、経常利益は5,215百万円、4,000百万円前後で推移しており、収益性の高い企業経営を行っていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
亀田製菓の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、健全な財務体質が確認できます。
資産の部
総資産は116,117百万円となっています。流動資産は33,026百万円、固定資産は83,090百万円で、資産の大半を有形固定資産やその他の固定資産が占めています。
負債の部
負債合計は45,246百万円と、短期・長期借入金などの有利子負債が中心です。
純資産の部
純資産は70,870百万円で、自己資本比率は57.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
亀田製菓のROAは3.5%、ROEは3.0%となっています。これらの指標は業界平均を上回る水準にあり、高い収益性と資本効率性を示しています。堅実な事業運営と効率的な資金活用によって、安定的な収益力を維持していると言えるでしょう。
キャッシュフロー
当期のキャッシュ・フローは営業活動によるキャッシュ・インが堅調に推移しており、設備投資などの投資活動に活用されています。財務活動においては借入金の返済や配当金の支払などが行われ、全体としてバランスのとれた資金運用が行われていることが分かります。
配当の支払額
亀田製菓は年2回の配当を行っています。当期の1株当たり配当金は年間55円となり、前期から10円増加しています。安定的な配当政策を継続しており、株主還元にも注力していることがうかがえます。
今後の展望
亀田製菓は中長期的な成長に向けて、国内外での事業拡大や新製品開発に力を入れています。特に「ライスイノベーションカンパニー」を目指し、お米の可能性を最大限に引き出した製品の育成に取り組んでいます。今後も安定的な業績を維持しつつ、新たな市場の開拓や収益力の向上が期待されます。
編集部のまとめ
亀田製菓の決算内容を見ると、安定した収益基盤と健全な経営体質を持つ企業だと評価できます。中長期的な視点で事業の拡大に取り組む姿勢も評価できるでしょう。今後の新製品開発や海外事業の成長に期待が高まります。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。
亀田製菓株式会社の決算日や配当についてまとめました。
亀田製菓の決算は3月31日を基準日として行われており、年4回の四半期決算と年1回の本決算があります。本決算の決算発表は5月頃に行われます。また、同社は年2回の配当を実施しており、当期の1株当たり配当金は年間55円となりました。安定的な収益力と株主還元の両立を図っていることがわかります。