株式会社コモの2023年12月期第3四半期決算が発表されました!売上高は54億3700万円と前年同期比で2.0%増加し、着実に成長を続けています。一方で、営業損失1400万円と利益面では減少しましたが、コストの抑制に努め、安定的な経営基盤の構築を目指しています。
企業情報
企業名: 株式会社コモ
証券コード: 22240
決算期: 3月
株式会社コモの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社コモは3月31日が決算日となっており、年1回の決算を行っています。決算時期は通常4月上旬から6月下旬頃となっています。
主な事業
株式会社コモの主な事業は、ロングライフパンの製造および販売です。生活協同組合、自動販売機オペレーター、量販店などへの卸売を中心に事業を展開しており、中部地方を中心に事業基盤を築いています。また、新製品の開発や品質改良にも注力しており、顧客ニーズに合わせた製品づくりに努めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が54億3700万円と前年同期比2.0%増加しました。一方で、営業損失が1400万円となり、前年同期の営業利益81百万円から大幅な減少となりました。これは主に原材料価格の高騰や製造設備の整備費用の増加などの影響によるものです。利益率も低下しているため、今後のコスト削減に向けた施策に期待が寄せられます。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は5年連続で増加しており、安定した成長を続けています。一方で、利益面では原材料価格の高騰などの影響から、経常損失となる年度もありました。今後はこうした外部環境の変化に柔軟に対応しつつ、収益性の改善にも取り組んでいく必要があるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は53億5100万円と、前連結会計年度末に比べ5億7900万円増加しました。これは主に現金及び預金の増加や受取手形及び売掛金の増加などによるものです。一方、負債合計は34億1500万円と、前連結会計年度末に比べ6億2100万円増加しています。この結果、純資産合計は19億3600万円となり、自己資本比率は36.2%となりました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が6億6900万円と前連結会計年度末に比べ4億2100万円増加しました。また、受取手形及び売掛金が11億4300万円と前連結会計年度末に比べ1億3800万円増加しています。一方で、商品及び製品が5500万円と前連結会計年度末に比べ1700万円減少しました。
負債の部
負債の部では、買掛金が7億1200万円と前連結会計年度末に比べ3億3800万円増加しました。また、短期借入金が14億800万円と前連結会計年度末に比べ3億8500万円増加しています。一方で、長期借入金が3億5000万円と前連結会計年度末に比べ1億5200万円減少しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が38億700万円と前連結会計年度末に比べ5300万円減少しました。また、自己資本比率が36.2%となっています。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは前年同期と比べ低下しており、マイナスの水準となっています。これはコスト増加による利益減少の影響が大きいためです。一方でROEは前年同期比で大きく低下しており、収益性の悪化と自己資本の減少が影響しています。今後はコストコントロールの強化や効率的な資産運用などにより収益性の改善に取り組む必要があると考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、売上債権の増加などによる運転資金の増加が主な要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは増加傾向にあり、設備投資などに充当しているものと見られます。今後は資金繰りの改善とともに、設備投資の効率化にも注力していく必要がありそうです。
配当の支払額
株式会社コモは年1回の期末配当を実施しています。当期の1株当たり配当金は7円と前期と同水準を維持しています。これは経営成績の変動に合わせた配当政策を採用しているためと考えられます。今後も株主還元に留意しつつ、企業の成長投資にも資金を振り向けていくことが期待されます。
今後の展望
今後の業績見通しでは、引き続き売上高の増加が期待されています。一方で、原材料価格の高騰や製造コストの増加に伴い、利益面では厳しい状況が続くものと予想されます。そのため、生産性の向上やコストコントロールの強化に取り組むことが重要となります。また、新製品の投入や販路の拡大など、収益基盤の強化にも注力していく必要がありそうです。
編集部のまとめ
株式会社コモは、ロングライフパンの製造・販売を中心に事業を展開する企業です。当第3四半期の業績は売上高が増加したものの、利益面では厳しい状況となりました。今後は原材料価格高騰や製造コストの上昇などの外部環境変化に柔軟に対応しつつ、生産性の向上やコストコントロールの強化に取り組むことが重要です。また、新製品開発や販路拡大など、収益基盤の強化にも注力していくことが期待されます。
株式会社コモの決算日や配当についてまとめました。
株式会社コモの決算日は3月31日で、年1回の決算を行っています。 また、同社の配当は年1回の期末配当で、当期の1株当たり配当金は7円と前期と同水準を維持しています。今後も株主還元に留意しつつ、企業の成長投資にも資金を振り向けていくことが期待されます。