こんにちは。スナック菓子大手の株式会社湖池屋(コイケヤ)の2023年12月期第3四半期決算についてご紹介します。湖池屋は、国内外でスナック菓子の製造・販売を行っている上場企業です。今期の決算では、国内事業が好調で売上・利益ともに大幅な増加となりました。このほか、決算のポイントをわかりやすくご説明しますので、ぜひ参考にしてください。
企業情報
企業名: 株式会社湖池屋
証券コード: 22260
決算期: 3月期
株式会社湖池屋の決算日・決算時期(スケジュール)は?
湖池屋の決算は3月期で、第3四半期決算は12月31日時点のものになります。四半期報告書の提出期限は決算日から45日以内となっています。
主な事業
湖池屋は、ポテトチップスを中心としたスナック菓子の 製造・販売 を行っている企業です。国内事業では、ポテトチップスのブランド「コイケヤ」やコーンスナック「ドンタコス」など、人気商品の販売に注力しています。また、海外事業では台湾やベトナム、タイなどに子会社を設立し、現地での事業展開を進めています。
今期の業績と利益率は?
湖池屋は、当第3四半期連結累計期間において、売上高40,470百万円(前年同期比23.5%増)、経常利益2,965百万円(前年同期比177.5%増)と大幅な増収増益となりました。特に国内事業が好調で、売上高は36,380百万円(前年同期比24.6%増)、セグメント利益は2,970百万円(前年同期比122.2%増)と大幅な増加となりました。
売上・利益の推移
湖池屋は、近年売上高、経常利益ともに増加傾向にあります。2023年3月期の売上高は44,574百万円、経常利益は1,807百万円と過去最高を更新しました。当第3四半期は、国内外での販売好調や価格改定などにより、さらなる増収増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の湖池屋の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は35,664百万円となっています。前期末比6,087百万円の増加で、主な要因は売掛金の増加などによるものです。一方、負債は18,762百万円と4,380百万円増加しました。買掛金や未払金の増加が主な要因です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が6,384百万円、売掛金が11,187百万円、原材料及び貯蔵品が1,607百万円と増加しています。固定資産では、有形固定資産が12,125百万円と堅調に推移しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が6,346百万円、未払金が4,236百万円と増加しました。有利子負債は928百万円と前期末から318百万円減少しています。
純資産の部
純資産は16,901百万円と1,707百万円増加しました。利益剰余金が12,201百万円と大幅に増加しており、自己資本比率は46.8%となっています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期3.9%から当第3四半期では8.3%と大幅に改善しています。これは、売上高、経常利益ともに大幅に増加したことによるものです。一方、ROE(自己資本利益率)は前期7.7%から当第3四半期では11.5%と上昇しています。自己資本の効率的な運用により、株主価値の向上につなげています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書は四半期では開示されていませんが、前期実績からみると、営業活動によるキャッシュ・フローが2,623百万円の収入となっており、堅調な収益力を示しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1,128百万円の支出と設備投資も積極的に行われました。財務活動では配当金の支払いなどにより563百万円の支出となっています。
配当の支払額
湖池屋は、株主還元として安定的な配当を行っています。2023年3月期は1株当たり65円の配当を実施しました。当第3四半期も同水準の配当を行っており、業績の伸びに合わせて株主還元も行っていく方針です。
今後の展望
湖池屋は、高付加価値商品の拡販や、原料・物流コストの削減に取り組むことで、さらなる業績向上を目指しています。国内事業では、「コイケヤポテトチップス」のブランド強化を図るとともに、新商品の投入にも力を入れていきます。海外事業も、台湾やベトナム、タイで収益改善が進んでいるほか、中国への参入を検討するなど、事業拡大に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
スナック菓子大手の湖池屋は、国内外での販売好調や価格改定効果などにより、当第3四半期は大幅な増収増益を達成しました。特に国内事業が好調で、ポテトチップスを中心とした既存ブランドの販売拡大や新商品投入などが功を奏しています。今後も高付加価値商品の投入やコスト削減に注力し、さらなる業績拡大を図っていく方針です。株主還元面でも、安定配当を維持しつつ、業績の伸びに合わせた配当増加も期待できそうです。
株式会社湖池屋の決算日や配当についてまとめました。
湖池屋は、3月決算の上場企業です。直近の第3四半期決算では大幅な増収増益となり、1株当たり配当も安定的に推移しています。今後も高付加価値商品の投入やコスト削減に取り組み、更なる業績向上を目指していく方針です。