日本が誇る大手食品・製薬企業、明治ホールディングス株式会社の最新の決算報告書が発表されました。この企業は、乳製品や医薬品などの多岐にわたる事業を展開しており、常に注目を集めています。今回の決算では、売上高が前年同期比で4.4%増と健闘しており、利益面でも2.9%増と好調な数字を残しました。
企業情報
企業名: 明治ホールディングス株式会社
証券コード: 22690
決算期: 3月期
明治ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
明治ホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。毎年4月から翌年3月までが1会計年度で、通常2月頃に第3四半期決算、5月頃に本決算の連結財務諸表を発表しています。
主な事業
明治ホールディングス株式会社は、食品事業と医薬品事業の2つの柱を持っています。食品事業では、ヨーグルト・チーズ、ニュートリション、チョコレート・グミ、牛乳などの製品を販売しています。また、医薬品事業では、国内外の医薬品やワクチンの開発・製造・販売を手掛けています。これらの事業を通して、同社は国内外の顧客に高品質な製品を提供し続けています。
今期の業績と利益率は?
明治ホールディングスの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が8,330億円、営業利益が697億円でした。前年同期比では、売上高が4.4%増、営業利益が7.7%増と大幅な増収増益を達成しています。このように、同社は原材料価格の上昇など厳しい経営環境の中でも、価格改定やコスト削減などの施策により、高い収益性を維持することができました。
売上・利益の推移
明治ホールディングスの過去3年間の業績は、着実に成長を遂げています。売上高は2022年3月期の1兆621億円から、2023年3月期の1兆235億円へと増加しています。また、経常利益も2022年3月期の741億円から、2023年3月期の683億円へと高水準を維持しています。この安定した業績は、同社の強固な経営基盤と市場における高い競争力を示しています。
四半期連結貸借対照表について
明治ホールディングスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額が前連結会計年度末比で997億円増加し、1兆2,359億円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が492億円増加したことによります。一方、負債総額は前連結会計年度末比で575億円増加し、4,424億円となりました。これは主に、コマーシャル・ペーパーが200億円増加したことによります。
資産の部
明治ホールディングスの資産は、前連結会計年度末に比べて大幅に増加しました。その主な要因は、現金及び預金が287億円増加したことと、受取手形及び売掛金が492億円増加したことです。また、有形固定資産の建物及び構築物も157億円増加しています。このように、同社は事業活動を拡大するために、積極的な設備投資を行っていることがわかります。
負債の部
明治ホールディングスの負債は、前連結会計年度末に比べて575億円増加しました。その主な要因は、コマーシャル・ペーパーが200億円増加し、支払手形及び買掛金が122億円増加したことです。これは、事業拡大に伴う運転資金の増加によるものと考えられます。
純資産の部
明治ホールディングスの純資産は、前連結会計年度末に比べて421億円増加し、7,934億円となりました。これは主に、利益剰余金が183億円増加したことと、為替換算調整勘定が150億円増加したことによるものです。このように、同社は財務体質の強化に取り組んでいることがわかります。
ROAとROE
明治ホールディングスのROA(総資産利益率)は6.0%、ROE(自己資本利益率)は6.5%となっています。これらの数値は、同社が健全な収益性と資本効率性を維持していることを示しています。ROAは前年同期より0.2ポイント低下しましたが、これは一時的な原因によるものと考えられます。一方、ROEは0.8ポイント上昇しており、株主価値の向上にも取り組んでいることがわかります。
キャッシュフロー
明治ホールディングスの当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは645億円の収入となり、前年同期比で278億円増加しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは294億円の支出となり、前年同期比で123億円減少しています。これらの結果、フリー・キャッシュ・フローは351億円の収入となり、前年同期の51億円の支出から大幅に改善しました。同社は着実にキャッシュ創出力を高めており、財務基盤の強化に取り組んでいると言えます。
配当の支払額
明治ホールディングスは、株主の皆様に対して安定的な配当の実施に努めています。当事業年度の中間配当は1株当たり47.50円、期末配当は1株当たり47.50円の合計年間95円の配当を予定しています。この配当水準は、前事業年度と同水準を維持しており、同社の財務体質の健全性と収益力の高さを示しています。
今後の展望
明治ホールディングスは、「明治ROESG経営の実践」を掲げ、利益成長とサステナビリティ活動の同時実現に向けて取り組んでいます。食品事業では、原材料価格上昇への対応と主力商品の価値訴求強化、海外展開の強化に注力。医薬品事業では、ワクチン事業の強化とCMO/CDMO事業の拡大に取り組みます。これらの施策を通じて、同社は持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。
編集部のまとめ
明治ホールディングスの決算は、売上高、営業利益、経常利益といった主要指標が前年同期を上回るなど、好調な結果となりました。食品事業と医薬品事業の両セグメントで収益性が向上しており、同社の事業基盤の強さが窺えます。また、健全な財務体質と着実なキャッシュ創出力も評価できます。今後も、同社が掲げる「明治ROESG経営」の実践を通じて、持続的な成長と企業価値の向上が期待されます。
明治ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
明治ホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。毎年4月から翌年3月までが1会計年度で、通常2月頃に第3四半期決算、5月頃に本決算の連結財務諸表を発表しています。また、同社は株主の皆様に対して年間95円(1株当たり)の安定配当を実施する方針で、この水準は前事業年度と同様を維持しています。