この度、雪印メグミルク株式会社の決算内容をご紹介いたします。2023年3月期第3四半期決算では、売上高が前年同期比4.6%増加の4,604億円となり、経常利益は61.4%増加の177億円と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: 雪印メグミルク株式会社
証券コード: E23202
決算期: 3月期
雪印メグミルク株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
雪印メグミルク株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となります。
主な事業
雪印メグミルク株式会社は、主に乳製品、飲料・デザート類、飼料・種苗の事業を展開しています。乳製品では、チーズ、バター、粉乳などを、飲料・デザート類では牛乳、ヨーグルト、デザートを製造・販売しています。また、飼料・種苗事業では牛用飼料や牧草・飼料作物種子の製造・販売も手がけています。
今期の業績と利益率は?
2023年3月期第3四半期の業績は、売上高が4,604億円と前年同期比4.6%の増収、営業利益は163億円と46.9%の増益、経常利益は177億円と61.4%の大幅な増益となりました。乳製品や飲料・デザート類の各セグメントが好調に推移したことが要因です。
売上・利益の推移
過去3年の売上高推移をみると、2022年3月期は1,444億円、2023年3月期は1,480億円と緩やかな増加傾向にあります。一方、経常利益は2022年3月期が110億円、2023年3月期は148億円と大幅な増益となっています。コスト管理の効率化などが利益率改善に寄与したと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日現在の四半期連結貸借対照表によると、総資産は4,271億円と前期末比で170億円増加しています。主な増加要因は、受取手形・売掛金の増加や投資有資証券の時価上昇によるものです。一方、負債は1,974億円と32億円増加、純資産は2,296億円と138億円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が154億円減少した一方で、受取手形・売掛金が124億円増加、投資有価証券が89億円増加しています。棚卸資産も20億円増加しており、事業拡大への備えがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形・買掛金が52億円増加した一方で、短期借入金が36億円減少しています。固定負債では、繰延税金負債が27億円増加しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が73億円増加し、その他有価証券評価差額金が58億円増加しています。自己資本比率は53.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は、2022年3月期が2.6%、2023年3月期が3.3%と改善傾向にあります。また、ROE(自己資本利益率)も2022年3月期が5.0%、2023年3月期が5.4%と緩やかに上昇しています。収益性の向上と資産効率の改善が進んでいることがうかがえます。
キャッシュフロー
2023年3月期第3四半期のキャッシュフローは、営業CF+205億円、投資CF-152億円、財務CF-102億円となりました。営業活動によるキャッシュインフローが大きく、投資活動・財務活動でキャッシュアウトフローがありましたが、現金及び現金同等物の期末残高は154億円と健全な水準を維持しています。
配当の支払額
2023年3月期の年間配当金は1株当たり60円を予定しています。前期に比べ増配となり、配当性向は44.4%と株主還元も強化されています。
今後の展望
雪印メグミルク株式会社は、「新たな成長のタネづくり」、「基盤活用による物量の拡大」、「国内酪農生産基盤の強化・支援」を3つの柱とする中期経営計画をスタートさせています。新商品の投入や海外市場開拓など、積極的な施策を展開し、更なる業績拡大を目指していきます。
編集部のまとめ
雪印メグミルク株式会社は、乳製品、飲料・デザート類、飼料・種苗の主力事業を伸ばし、2023年3月期第3四半期には増収増益を達成しました。資産の充実や自己資本比率の改善、キャッシュフローの健全性など、財務面でも好調な結果を出しています。今後も新たな成長に向けた取り組みを進め、持続的な企業価値向上が期待されます。
雪印メグミルク株式会社の決算日や配当についてまとめました。
雪印メグミルク株式会社の決算日は3月31日です。2023年3月期の年間配当金は1株当たり60円を予定しており、前期に比べ増配となっています。配当性向も44.4%とバランスの取れた株主還元を行っています。今後も業績拡大とともに、株主還元の充実が期待されます。