この決算報告書は、食肉総合企業のエスフーズ株式会社の2024年3月~5月期の第1四半期決算内容をまとめたものです。
エスフーズは国内外の生産から小売・外食まで一貫した事業展開を行う、業界大手の食肉大手企業です。今回の決算では、売上高が前年同期比6.4%増の1,096億円となり、総体的には好調な滑り出しとなりました。
企業情報
企業名: エスフーズ株式会社
証券コード: E00342
決算期: 2月末
エスフーズ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
エスフーズ株式会社の決算期は2月末となっています。
今回の決算は2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算の内容になります。
主な事業
エスフーズ株式会社は、食肉の生産から小売、外食事業まで一貫して手掛ける総合食肉企業です。
国内外の食肉生産から、食肉の卸売、小売店舗(スーパーマーケット)、外食チェーン店の運営まで、食肉を中心に事業展開しています。
また、関連する冷蔵倉庫事業や製造加工事業、飼料事業なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期決算では、売上高は1,096億円と前年同期比で6.4%の増収となりました。
一方で、営業利益は12億72百万円と前年同期比で68.1%の減益となっています。
国内外の原材料価格高騰の影響を受け、収益性が圧迫されている状況です。
売上・利益の推移
エスフーズ株式会社の過去3年間の売上高と利益の推移は以下の通りです。
売上高は増加傾向にあり、前期の425,011百万円から今期第1四半期は109,600百万円と順調に推移しています。
一方で利益については、原材料高の影響を大きく受けており、前期の14,390百万円から今期第1四半期は1,681百万円と大幅な減益となっています。
四半期連結貸借対照表について
エスフーズ株式会社の2024年5月31日時点の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は2,320億85百万円と前期末から78億44百万円増加しました。
流動資産は1,385億45百万円と前期末から24億31百万円増加し、固定資産は935億40百万円と前期末から54億13百万円増加しています。
負債の部
負債合計は1,028億90百万円と前期末から52億25百万円増加しました。
流動負債は624億45百万円と前期末から75億64百万円増加し、固定負債は404億44百万円と前期末から23億39百万円減少しています。
純資産の部
純資産は1,291億95百万円と前期末から26億18百万円増加しました。
自己資本比率は52.3%となっています。
ROAとROE
エスフーズ株式会社のROA(総資産利益率)は前期4.0%から今期第1四半期は0.8%と大幅に低下しています。
また、ROE(自己資本利益率)も前期7.2%から今期第1四半期は0.5%と大きく減少しています。
これは主に原材料高騰の影響により、収益性が悪化したことが要因です。
キャッシュフロー
今期第1四半期のキャッシュフローの状況は開示されていませんが、前期のキャッシュフロー計算書によると、
営業活動によるキャッシュフローは15,859百万円の収入、投資活動によるキャッシュフローは7,137百万円の支出、財務活動によるキャッシュフローは6,615百万円の支出となっており、全体としては2,106百万円の収入となっています。
配当の支払額
エスフーズ株式会社は前期(2024年2月期)において、1株当たり42円の期末配当を実施しました。
今期第1四半期では配当の支払いは行われていません。
今後の展望
エスフーズ株式会社は、国内外の原材料価格高騰の中で、生産・調達部門の拡充や販売戦略の強化などに取り組んでいます。
また、小売や外食事業の収益性向上のための施策も実施しており、今後の業績回復が期待されます。
経済環境の変化に柔軟に対応しながら、事業基盤の強化と収益力の向上に努めていくことが課題となっています。
編集部のまとめ
エスフーズ株式会社は、食肉の生産から小売・外食事業まで一貫して手掛ける国内大手の総合食肉企業です。
今期第1四半期は原材料高の影響を受け、収益性が低下した一方で、売上高は順調に増加しています。
今後は原材料高騰への対応策を強化し、収益力の回復に向けて取り組んでいくことが重要になるでしょう。
エスフーズ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
エスフーズ株式会社の決算期は2月末となっており、今回の決算は2024年3月1日から5月31日までの第1四半期決算です。
配当については、前期(2024年2月期)において1株当たり42円の期末配当を実施しましたが、今期第1四半期では配当の支払いは行われていません。