株式会社ドーンの2023年6月~11月の第2四半期決算が発表されました。情報サービス事業を手掛ける同社は、新規受注の増加や継続的なクラウドサービスの好調さなどにより、売上高・経常利益ともに大幅な増加を果たしました。公共システムや防災、市民の安全に関わるシステムの需要が高まる中、同社の技術力が評価されているようです。
企業情報
企業名: 株式会社ドーン
証券コード: E05289
決算期: 2023年6月1日~2024年5月31日
株式会社ドーンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ドーンの決算は5月31日が決算日となっています。年2回の四半期決算を経て、年1回の本決算を行っています。第2四半期の今回の決算は2023年6月1日から11月30日までの期間となります。
主な事業
株式会社ドーンは情報サービス事業を主軸に事業を展開しています。公共システムの分野を中心に、防災や市民の安全にかかわるシステムの開発・販売などを手がけています。大手企業や官公庁に向けた大型案件が中心で、セグメント別では単一の情報サービス事業のみを行っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の売上高は551,238千円と前年同期比で6.4%増加しました。利益面でも、経常利益は176,798千円と前年同期比30.6%の大幅な増加となりました。情報サービス事業の強みを生かし、防災や市民の安全に関わるシステムの受注が順調に積み上がっているようです。
売上・利益の推移
直近2期の決算を見ると、売上高は1,368,390千円から551,238千円と大幅に増加しています。経常利益も451,049千円から176,798千円と伸長しており、事業の成長が顕著に表れています。公共システムや防災分野でのニーズの高まりが同社の業績を後押ししているようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ドーンは連結決算ではなく単体決算のため、四半期連結貸借対照表ではなく単独の四半期貸借対照表を開示しています。
資産の部
当第2四半期末の総資産は2,575,285千円と前事業年度末に比べ79,722千円増加しています。現金及び預金の減少があったものの、仕掛品や投資有価証券の増加などにより、全体としては増加傾向にあります。
負債の部
負債合計は258,668千円と前事業年度末に比べ10,647千円減少しました。買掛金や賞与引当金の増加があった一方で、未払税金などの減少により、全体としては減少しています。
純資産の部
純資産合計は2,316,616千円と前事業年度末比で90,370千円増加しました。四半期純利益の計上などによる利益剰余金の増加が主な要因です。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は6.9%、ROE(自己資本利益率)は7.6%となっています。前年同期と比べROAは1.1ポイント、ROEは1.4ポイントそれぞれ上昇しており、資本効率も改善されているようです。事業の成長と収益力の向上が好影響を及ぼしています。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが13,816千円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが125,829千円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが49,455千円の減少となりました。既存事業の収益力向上と投資活動の増加により、全体としては資金が減少する結果となっています。
配当の支払額
株式会社ドーンは、年2回の配当を実施しています。当第2四半期では、1株当たり16円の配当を行っており、前年同期の14円から増配となりました。業績の好調さを反映した形で、株主還元も強化されています。
今後の展望
株式会社ドーンは、公共システムや防災、市民の安全に関わるシステムの分野でGov-tech(政府のデジタル化を支援するテクノロジー)市場の深耕に注力しています。また、AI等の新技術活用によるサービスの創出や、M&Aなどを通じた事業拡大にも積極的に取り組んでいます。引き続き確実な業績拡大が期待できる企業といえそうです。
編集部のまとめ
株式会社ドーンは、公共システムや防災、市民の安全にかかわるシステムの開発・販売を主軸に事業を展開しており、当第2四半期は売上高・利益ともに大幅な増加を果たしました。既存事業の強化に加え、AIやM&Aなど新たな取り組みにも注力しており、今後の更なる成長が期待できる企業だと言えるでしょう。株主還元も強化されており、投資家にとっても魅力的な銘柄といえそうです。
株式会社ドーンの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は5月31日、年2回の四半期決算を経て本決算を行っています。当第2四半期決算では、売上高・利益ともに大幅増加となり、1株当たり16円の配当も実施されました。公共システムや防災分野での需要の高まりが同社の成長を後押ししているようです。