株式会社NJSの2024年第1四半期決算が発表されましたので、詳しく解説していきます。NJSは水と環境分野のコンサルティング企業で、上下水道インフラの調査・設計や環境保全などに強みを持っています。今期の業績は非常に好調で、売上高、利益ともに大幅に伸長しています。今後もNJSの成長は期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社ＮＪＳ
証券コード: 23250
決算期: 12月期
株式会社ＮＪＳの決算日・決算時期(スケジュール）は？
NJSの決算期は12月期で、第1四半期の決算発表は5月13日に行われています。通期の決算は3月中旬に発表される予定です。
主な事業
NJSは上下水道インフラの調査・設計や環境保全などに強みを持つコンサルティング企業です。国内外の水インフラ整備プロジェクトを手がけるほか、PPP(官民連携)事業やインフラのオペレーション・メンテナンス分野にも注力しています。気候変動への対応や持続可能な社会づくりなどの重要課題に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は？
NJSの2024年第1四半期の業績は非常に好調でした。売上高は8,354百万円(前年同期比22.0%増)、営業利益は2,706百万円(同73.3%増)と大幅な増収増益を達成。事業の拡大とコスト管理の効率化により、営業利益率は32.4%と高水準となっています。
売上・利益の推移
NJSの売上高は年々順調に増加しており、第1四半期の売上高も前年同期比22.0%増と高い伸びを示しました。利益面でも、営業利益、経常利益、純利益ともに増加傾向にあり、安定した業績拡大が続いています。
四半期連結貸借対照表について
NJSの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は前期末から3,781百万円増加の33,275百万円となりました。現金・預金や受取債権が大幅に増加し、財務体質が強化されています。一方、負債合計は2,428百万円増加の7,369百万円となりました。
資産の部
資産の部では、現金・預金が1,821百万円、受取債権が1,856百万円それぞれ増加しており、手元流動性や事業活動資金が拡充されています。投資有価証券なども増加しており、総じて財務体質は良好な状態にあります。
負債の部
負債の部では、未払法人税などが924百万円、契約負債が1,238百万円それぞれ増加しました。手元資金の増加を背景に、借入金はほとんど変動していません。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,394百万円増加し、自己資本比率は77.7%と高水準になっています。株主還元も適切に行われているといえます。
ROAとROE
NJSのROAは9.5%、ROEは10.2%と、高い収益性を示しています。水インフラ分野での高い専門性とオペレーション事業の強化により、安定した収益基盤を築いています。今後も持続的な成長が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
NJSのキャッシュ・フローは良好に推移しています。営業CF、投資CF、財務CFともに黒字を確保しており、手元流動性が高く、設備投資や株主還元にも余裕がある状況です。今後の事業拡大に向けた投資も順調に行えると考えられます。
配当の支払額
NJSは1株当たり45円の期末配当を実施する予定です。前期から5円増配となっており、株主還元にも積極的に取り組んでいます。業績の伸長を反映した配当政策といえるでしょう。
今後の展望
NJSは「水と環境のコンサルティング＆オペレーション」を成長戦略の柱として位置付けています。気候変動への対応や人口減少など、上下水道事業を取り巻く課題解決に向けたソリューション提供に注力していきます。加えて、PPP事業やオペレーション事業の拡大を通じて、持続可能な社会インフラの構築に貢献していく方針です。
編集部のまとめ
NJSは水インフラやエネルギー・環境分野のコンサルティング・オペレーション企業として、顧客のニーズに合ったソリューションを提供し続けています。今期の決算では、売上高、利益ともに大幅な増加を達成するなど、業績が非常に好調です。今後も、持続可能な社会づくりに向けた取り組みを強化し、更なる成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社ＮＪＳの決算日や配当についてまとめました。
NJSの決算期は12月期で、第1四半期の決算は毎年5月に発表されます。また、1株当たり45円の期末配当を実施する予定で、前期比5円の増配となっています。NJSは安定した財務体質と収益性を誇る企業で、今後の業績拡大と株主還元の継続が期待できそうです。
