デジタルアーツ株式会社(証券コード: 23260)の最新の四半期決算が発表されました。セキュリティ製品を主力事業とするこの企業は、企業や公共機関向けの需要の高まりにより、好調な業績を維持しています。
企業情報
企業名: デジタルアーツ株式会社
証券コード: 23260
決算期: 3月期
デジタルアーツ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
デジタルアーツ株式会社の決算期は3月期で、四半期決算は6月、9月、12月に行われます。そして、年次決算は3月末に行われます。
主な事業
デジタルアーツ株式会社は、ウェブフィルタリング製品「i-FILTER」や、ファイル暗号化ソフト「FinalCode」などのセキュリティ製品の開発・販売を主な事業としています。企業や公共機関、家庭向けのウェブフィルタリングソフトウェアを提供し、インターネット上の有害なコンテンツからユーザーを守っています。
今期の業績と利益率は?
デジタルアーツ株式会社の当第3四半期連結累計期間の売上高は8,322百万円と前年同期比8.7%の増加となりました。営業利益は3,122百万円、経常利益は3,132百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,162百万円となり、前年同期比で3%前後の減少となりました。売上高営業利益率は37.5%、経常利益率は37.6%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は10,436百万円(2022年3月期)、8,322百万円(2023年12月期第3四半期)となっており、堅調に推移しています。一方、経常利益は4,429百万円(2022年3月期)、3,132百万円(2023年12月期第3四半期)と若干減少傾向にあります。売上高は増加しつつ、研究開発費や人件費等の増加により利益率が低下しているものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
デジタルアーツ株式会社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は19,717百万円となっています。前期末比1,432百万円の減少となっています。これは主に現金及び預金が1,057百万円、受取手形及び売掛金が263百万円それぞれ減少したことによるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が17,422百万円と全体の88.4%を占めています。現金及び預金が15,961百万円と最も大きな割合を占めています。一方、固定資産は2,294百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が5,862百万円で、全体の99.1%を占めています。主な内訳は買掛金115百万円、未払法人税等301百万円、前受金4,784百万円などです。固定負債は51百万円と少額となっています。
純資産の部
純資産合計は13,803百万円で、自己資本比率は69.8%となっています。利益剰余金が13,814百万円と、純資産の大部分を占めています。
ROAとROE
デジタルアーツ株式会社のROA(総資産利益率)は15.9%、ROE(自己資本利益率)は15.6%となっています。これらの指標はともに高水準を維持しており、効率的な経営と高い収益力が特徴といえます。
キャッシュフロー
デジタルアーツ株式会社の営業活動によるキャッシュ・フローは3,137百万円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは△267百万円となっており、設備投資等に充てられています。また、財務活動によるキャッシュ・フローは△1,116百万円となっており、主に配当金の支払いによるものです。全体としてキャッシュ・フローは堅調に推移しています。
配当の支払額
デジタルアーツ株式会社は、年2回の配当を実施しています。当第3四半期連結累計期間では、2023年6月に1株40円、2023年12月に1株40円の配当を行いました。この結果、年間配当金は1株80円となっています。
今後の展望
デジタルアーツ株式会社は、サイバー攻撃への対策需要の高まりを背景に、新たな製品やサービスの開発・拡充に取り組んでいくとしています。特に、「生成AI」の安全な利活用を支援する機能の提供など、セキュリティソリューションの高度化に注力していきます。また、中堅・中小企業向けの総合的なセキュリティサービスの提供にも力を入れていく方針です。今後も同社の業績は堅調に推移していくことが期待されます。
編集部のまとめ
デジタルアーツ株式会社は、セキュリティ製品の開発・販売を主力事業とする企業で、企業や公共機関向けの需要の高まりを背景に好業績を維持しています。売上高は8,322百万円、経常利益は3,132百万円と高水準を保っており、ROAやROEも15%超と効率的な経営を行っています。今後も新製品・新サービスの投入を通じたソリューションの高度化が期待されます。
デジタルアーツ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
デジタルアーツ株式会社の決算期は3月期で、年次決算は3月末に行われます。四半期決算は6月、9月、12月に実施されています。配当は年2回、1株40円ずつの計80円の配当を行っています。同社は堅調な業績を維持しており、今後も成長が期待される注目の企業といえるでしょう。