綜合警備保障株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。同社は日本の大手警備会社で、セキュリティ事業、綜合管理・防災事業、介護事業を中心に展開しています。過去最高水準の決算となり、今後の事業展開にも期待が高まっています。
企業情報
企業名: 綜合警備保障株式会社
証券コード: 23310
決算期: 3月期
綜合警備保障株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
綜合警備保障株式会社の決算は3月31日が期末で、決算発表は5月中旬頃に行われます。また、四半期の決算発表は2月、5月、8月、11月に行われています。
主な事業
綜合警備保障株式会社は、セキュリティ事業、綜合管理・防災事業、介護事業を中心に事業を展開しています。セキュリティ事業では、機械警備やALSOKブランドの常駐警備、警備輸送などを提供。綜合管理・防災事業では、施設管理や建築工事、消防設備の点検などを手がけています。介護事業では、訪問介護やデイサービス、有料老人ホームなどを運営しています。
今期の業績と利益率は?
綜合警備保障株式会社の当第3四半期の業績は、売上高378,990百万円、営業利益26,987百万円と、高水準の業績を記録しました。利益率も営業利益率7.1%と改善しています。主力のセキュリティ事業が好調に推移したほか、介護事業の業績も伸びたことが要因です。
売上・利益の推移
綜合警備保障株式会社の売上高は年々増加傾向にあり、当第3四半期は378,990百万円と過去最高を更新しました。一方、営業利益も26,987百万円と前年同期比で9.3%増と大幅に伸びています。安全・安心ニーズの高まりを背景に、セキュリティ事業やファシリティマネジメントの需要が拡大したことが好業績につながっています。
四半期連結貸借対照表について
綜合警備保障株式会社の当第3四半期末の総資産は539,242百万円と、前期末比で22,595百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金や固定資産の増加です。負債合計は184,730百万円で、短期借入金の増加などにより11,977百万円増加しています。純資産は354,511百万円と、前期末比で10,618百万円増加しました。
資産の部
綜合警備保障株式会社の当第3四半期末の資産は539,242百万円と前期末比で大幅に増加しています。主な要因は、現金及び預金が2,494百万円増加したほか、警備輸送業務用現金が8,374百万円増加したことです。また、有形固定資産も3,337百万円増加しています。
負債の部
負債合計は184,730百万円と前期末比で11,977百万円増加しています。主な要因は、短期借入金が17,489百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が6,424百万円減少したためです。
純資産の部
純資産は354,511百万円と前期末比で10,618百万円増加しています。利益剰余金が9,727百万円増加したほか、その他の包括利益累計額の増加などが要因です。
ROAとROE
綜合警備保障株式会社のROAは4.5%、ROEは5.9%と、前年同期と比べ改善しています。これは、業績が好調に推移したことで、総資産回転率が高まり、自己資本利益率も向上したためです。今後も安全・安心ニーズの拡大により、収益性の向上が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは29,548百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは12,938百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは14,088百万円の支出となりました。全体としてキャッシュ・フローは良好で、財務基盤は安定しているといえます。
配当の支払額
綜合警備保障株式会社は、当期中間配当として1株当たり8.7円の配当を実施しました。前年同期と比べ増加しており、株主還元も強化されています。今後の業績向上を考えると、増配が期待できるでしょう。
今後の展望
綜合警備保障株式会社は、「社会の多様な安全・安心ニーズに対応する強靭な綜合安全安心サービス業」を目指しています。テロ対策や高齢化、IT化の進展など、社会の課題解決に向けて、セキュリティ事業、綜合管理・防災事業、介護事業などの拡大に注力していきます。また、M&Aや新技術の活用によるサービス強化にも取り組んでいく方針です。今後の業績と企業価値の向上が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
綜合警備保障株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに増加し過去最高水準を更新しました。安全・安心ニーズの高まりを背景に、主力のセキュリティ事業が好調に推移したほか、介護事業の業績も伸びたことが要因です。今後も安全・安心サービスの拡大や新規事業の展開により、さらなる業績向上が期待できそうです。
綜合警備保障株式会社の決算日や配当についてまとめました。
綜合警備保障株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は5月中旬頃に行われます。また、当期の中間配当は1株当たり8.7円と、前年同期比で増加しています。今後も業績拡大とともに、株主還元の強化が期待できる企業です。