株式会社アルバイトタイムスの四半期決算報告書をご紹介します。同社は、アルバイトやパートタイムの求人情報サイト「DOMO」などを展開する人材・生活サービス企業です。この決算で、同社の売上高は1,086百万円、経常利益は13百万円となりました。前年同期と比較すると減収減益となりましたが、採用管理システム「ワガシャ de DOMO」の販売拡大などが好調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社アルバイトタイムス
証券コード: E05316
決算期: 2月末
株式会社アルバイトタイムスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アルバイトタイムスの決算日は2月末日となっています。四半期決算は5月、8月、11月、2月に発表されることから、同社の決算時期は通常の企業と同様に年4回の決算が行われていることがわかります。
主な事業
株式会社アルバイトタイムスは、求人情報サイト「DOMO」や採用管理システム「ワガシャ de DOMO」などの運営を行う人材・生活サービス企業です。主力サービスである「DOMO」は、アルバイトやパートタイムの求人情報を提供しており、学生や主婦など幅広い層に利用されています。また、「ワガシャ de DOMO」は企業向けの採用管理システムで、顧客の採用活動を支援しています。その他にも、フリーペーパーなどの広告メディアの展開にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
この四半期の業績は、売上高1,086百万円、営業利益10百万円、経常利益13百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益8百万円となりました。前年同期と比較すると減収減益となっています。主な要因は、前年に休止したサービスの影響によるものです。一方で、主力のワガシャ de DOMOやインストアメディア事業は堅調に推移しており、利益率は営業利益率0.9%、経常利益率1.2%となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、2023年2月期は売上高4,318百万円、経常利益39百万円と比較的安定した業績を示しています。ただし、今回の四半期決算では減収減益となっており、コロナ禍の影響や事業の選択と集中による一時的な業績悪化が見られます。今後は「ワガシャ de DOMO」などの成長事業を中心に業績回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アルバイトタイムスの2024年5月末時点の総資産は3,903百万円、負債は658百万円、純資産は3,244百万円となっています。資産の大部分は現金及び預金や売掛金、無形固定資産などで構成されています。一方、負債は未払金や賞与引当金が主な内訳となっています。財務状況は自己資本比率83.1%と極めて健全であり、財務基盤は安定しているといえます。
ROAとROE
株式会社アルバイトタイムスのROA(総資産経常利益率)は0.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は0.3%となっています。前年同期と比較すると大幅に低下しています。これは、事業の選択と集中に伴う一時的な業績悪化が影響しているものと考えられます。今後は成長分野への重点投資により、ROAとROEの改善に期待が持てるでしょう。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローについては、営業活動によるキャッシュ・フローは37百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは22百万円のマイナスとなっています。これは主に有形固定資産の取得や無形固定資産の取得によるものです。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は2,094百万円と非常に手厚い流動性を確保できています。
配当の支払額
株式会社アルバイトタイムスは、2024年5月の定時株主総会において、1株当たり5円の期末配当を実施しています。このうち2円は記念配当となっています。配当性向は60.8%と高水準となっており、株主還元の充実が図られています。
今後の展望
株式会社アルバイトタイムスは、新卒採用や人材派遣など新規事業の強化、ワガシャ de DOMOの機能拡充など、既存事業の高付加価値化を進めていく方針です。また、コスト管理の徹底により収益性の改善も目指します。これらの取り組みにより、将来的な業績回復と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アルバイトタイムスの決算は、事業の選択と集中により一時的な減収減益となりましたが、主力のワガシャ de DOMOやインストアメディア事業が堅調に推移しており、今後の業績回復が期待できます。健全な財務体質と配当の充実も評価できる企業といえるでしょう。同社の更なる成長に注目していきたいと思います。
株式会社アルバイトタイムスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アルバイトタイムスの決算日は2月末日で、年4回の四半期決算を行っています。また、同社は配当性向が60.8%と高水準の配当を実施しており、株主還元にも力を入れている企業といえます。今後の事業展開と業績回復に期待が高まるでしょう。