株式会社クシムの2024年4月期第2四半期決算が発表されました。この決算報告は、ブロックチェーン技術を活用した先進ITサービスを提供する同社の現状をうまく表しており、今後の業績に期待が高まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社クシム
証券コード: E05320
決算期: 10月期
株式会社クシムの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社クシムの決算期は10月期です。第2四半期は2023年11月1日から2024年4月30日までの期間となります。
主な事業
株式会社クシムはブロックチェーンサービス事業、システムエンジニアリング事業、インキュベーション事業の3つを主な事業としています。特にブロックチェーン技術を活用したサービスやコンサルティングに注力しており、将来の成長が期待されています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が711百万円、営業損失が1,639百万円、経常損失が1,768百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が1,760百万円となりました。利益面では厳しい結果となりましたが、今後の成長に向けた投資を行っているためです。
売上・利益の推移
前年同期と比べると、売上高は50%以上増加しました。一方で、営業損失、経常損失、四半期純損失は前年同期に比べ大幅に悪化しています。これは、ブロックチェーン事業への先行投資を行ったことが主な要因です。中長期的には、この投資が実を結び収益性の改善につながることが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は116,468百万円となり、前連結会計年度末から54,807百万円増加しました。この増加は主に、利用者暗号資産の増加によるものです。
資産の部
流動資産は114,306百万円と大幅に増加しました。これは利用者暗号資産が52,795百万円増加したことが主な要因です。一方で固定資産は2,162百万円と微増にとどまりました。
負債の部
負債合計は113,480百万円と大幅に増加しました。これは主に、利用者暗号資産の増加に伴う預り暗号資産の増加52,795百万円によるものです。
純資産の部
純資産合計は2,988百万円と前連結会計年度末から1,042百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
ROAは前年同期の-0.4%から-1.5%に、ROEは前年同期の-0.6%から-51.3%に悪化しています。これは、営業損失の増加による利益率の低下が主な要因です。ただし、ブロックチェーン事業への投資を積極的に行っており、今後の業績改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが172百万円のマイナス、投資活動によるキャッシュ・フローが219百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが970百万円のプラスとなりました。現金及び現金同等物の期末残高は2,106百万円となり、前連結会計年度末から578百万円増加しています。
配当の支払額
当社は過去5期連続で無配を継続しており、当第2四半期連結累計期間においても配当の支払はありません。利益水準が低いことから、当面の間は配当の実施は難しいと考えられます。
今後の展望
当社はブロックチェーンサービス事業を中心に事業を展開しており、特に今後の成長が期待されるGameFiプロジェクトなどに注力しています。また、暗号資産取引事業においても新サービスの提供を開始するなど、事業基盤の強化に努めています。これらの取り組みにより、今後の業績改善が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社クシムは、ブロックチェーン技術を活用したサービスの提供を中心に事業を展開しており、当期は先行投資を行ったことで利益面では厳しい結果となりました。しかし、今後のGameFiプロジェクトの収益化や暗号資産取引事業の強化など、中長期的には業績改善が期待できそうです。同社の今後の動向に注目していきたいと思います。
株式会社クシムの決算日や配当についてまとめました。
株式会社クシムの決算期は10月期で、第2四半期の決算期間は2023年11月1日から2024年4月30日までです。配当については、過去5期連続で無配を継続しており、当面の間は厳しい状況が続きそうです。ただし、同社はブロックチェーンや暗号資産関連事業への注力を続けており、今後の業績改善に期待が持てます。