日本駐車場開発株式会社(NSD)の決算報告書をご紹介します。この企業は、駐車場事業やスキー場事業、テーマパークなど、様々なサービスを展開している注目の企業です。今回の決算では、主要3事業の売上・利益が過去最高を達成するなど、好調な業績を収めました。特に、インバウンド需要の回復や新規施策の効果などにより、大幅な増収増益となっています。今後も、顧客ニーズに合わせた新しい取り組みで事業成長が期待できそうですね。
企業情報
企業名: 日本駐車場開発株式会社
証券コード: 23530
決算期: 2024年7月期 第2四半期
日本駐車場開発株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本駐車場開発株式会社の決算日は7月31日です。そのため、第2四半期は2023年11月1日から2024年1月31日までの期間となります。
主な事業
日本駐車場開発株式会社は、駐車場事業、スキー場事業、テーマパーク事業の3つの主力事業を展開しています。駐車場事業では、自社運営の駐車場の管理や、ラグジュアリーホテルのバレーサービスなどを提供しています。スキー場事業では、HAKUBA VALLEYをはじめ、人気の高いスキー場の運営を行っています。またテーマパーク事業では、わんこと一緒に楽しめる遊園地「那須ハイランドパーク」などを運営しています。これらの事業を通じて、「ハッピートライアングル:関わる人全てがハッピーなビジネスを」という企業理念の実現を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が15,955百万円、営業利益が3,276百万円となりました。特に駐車場事業やスキー場事業が好調で、それぞれ過去最高の売上・利益を達成しています。利益率でも、営業利益率は20.5%と高水準を維持しており、収益性の高い事業展開ができています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高の推移をみると、2022年8月期は16,697百万円、2023年8月期が15,955百万円となっています。利益面でも、2022年8月期の営業利益は3,553百万円、2023年8月期は3,276百万円と、堅調に推移しています。この安定した業績は、各事業における新サービスの提供や積極的な設備投資などが奏功しているためです。今期は主要事業の売上・利益が過去最高となり、業績は順調に推移しているといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
日本駐車場開発株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が38,569百万円と前期末より大幅に増加しています。これは主に、現金及び預金が5,463百万円増加したことによるものです。一方、負債合計は23,528百万円と増加しており、長期借入金が8,106百万円増加しています。純資産は15,040百万円となり、自己資本比率は31.8%です。安定した財務基盤を維持しつつ、必要な設備投資や新規事業展開にも取り組んでいることがわかります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が16,514百万円と大幅に増加しています。これは主に新規借入れによる資金調達が奏功したためです。また、有形固定資産も14,087百万円と増加しており、積極的な設備投資が行われていることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、長期借入金が14,603百万円と大幅に増加しています。一方で、短期借入金や支払債務などの流動負債は減少傾向にあります。長期的な視点での資金調達が行われているといえるでしょう。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が15,234百万円と着実に積み上がっています。一方で、自己株式が4,928百万円と保有しており、財務の健全性も高水準を維持しています。この結果、自己資本比率は31.8%と、安定した財務基盤を構築できています。
ROAとROE
ROAは8.4%、ROEは19.4%となっており、いずれも良好な水準を確保しています。これは、各事業における収益性の高さと、適切な資産効率の維持によるものです。特に、駐車場事業やスキー場事業の好調さが、収益性と効率性の両面で寄与しているといえるでしょう。今後も、事業ポートフォリオの最適化を図りつつ、投資の効率化に取り組むことで、ROAとROEのさらなる向上が期待できます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,475百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが3,877百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが6,946百万円の収入となりました。これは主に、積極的な設備投資と長期借入れによる資金調達が行われたためです。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は16,504百万円と大幅に増加しており、財務の健全性が高まっています。
配当の支払額
日本駐車場開発株式会社は、1株当たり5.25円の期末配当を行う予定です。前期の1株当たり5.00円から0.25円増配となっており、株主還元の強化に取り組んでいることがわかります。今後も、堅実な経営により着実な利益の積み上げを目指し、株主の皆様への利益還元にも力を入れていく方針のようです。
今後の展望
日本駐車場開発株式会社は、「社会課題を事業を通して解決する」ことを目指しており、環境対策やSDGs活動にも積極的に取り組んでいます。特に、再生可能エネルギーの活用や保護犬の里親探しといった取り組みにより、社会的な価値を生み出しています。今後も、このようなサステナブルな経営を通じて、企業価値の向上と持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
日本駐車場開発株式会社は、駐車場事業やスキー場事業、テーマパーク事業などを通じて、多様な顧客ニーズに応える事業展開を行っています。この度の決算では、主要3事業の売上・利益が過去最高を達成するなど、好調な業績を収めました。財務面でも、積極的な設備投資と長期的な資金調達により、健全な財務基盤が構築されています。今後も、サステナブルな経営を通じた新たな価値創造に期待が高まります。
日本駐車場開発株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本駐車場開発株式会社の決算日は7月31日で、第2四半期は2023年11月1日から2024年1月31日までの期間となります。また、同社は1株当たり5.25円の期末配当を実施する予定です。株主還元に積極的に取り組んでおり、今後も安定的な配当が期待できるでしょう。