株式会社YE DIGITALの決算が発表されました。売上高は前年同期比35.6%増の148億51百万円と大幅に増加し、経常利益も231.5%増の12億75百万円と大きな伸びを示しています。同社は情報サービス事業を展開しており、デジタル化の需要の高まりを取り込んでおり、業績好調の背景となっています。今後も引き続き成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社YE DIGITAL
証券コード: 23540
決算期: 2023年2月期
株式会社YE DIGITALの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社YE DIGITALの決算期は2月期です。今回の決算は2023年2月期第3四半期(2023年3月1日~2023年11月30日)の決算報告となります。
主な事業
株式会社YE DIGITALは情報サービス業を主力事業としています。ビジネスソリューション事業とIoTソリューション事業の2つの事業セグメントを展開しており、企業のデジタル化やIoT化など、幅広いIT関連のサービスを提供しています。特に、ビジネスソリューション事業では大規模なシステム構築や、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を行っており、好調な業績につながっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期における同社の業績は、売上高が148億51百万円と前年同期比35.6%の増加となりました。また、営業利益は12億5百万円と大幅な増益となっています。同社の事業ポートフォリオがデジタル化需要の高まりを取り込めていることがうかがえます。
売上・利益の推移
同社の売上高は直近3年で10,953百万円、14,851百万円、16,151百万円と順調に増加しています。経常利益も384百万円、1,276百万円、1,534百万円と大幅な増益傾向にあります。デジタル化の需要をしっかりと取り込んでおり、業績の伸びが続いています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は124億72百万円と前期末比で8億27百万円増加しています。流動資産が増加し、固定資産は減少している状況です。一方、負債合計は66億67百万円と前期末比で66百万円増加しています。純資産は58億5百万円で、自己資本比率は43.3%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が増加し、一方で受取手形及び売掛金が減少しています。固定資産では有形固定資産や繰延税金資産が減少しています。資産全体としては増加基調にあるため、手持ちのキャッシュが増加し、一時的にリクルート投資に充てられている可能性が考えられます。
負債の部
負債の部では、未払費用が増加した一方で、支払手形及び買掛金が減少しています。固定負債もほぼ横ばいとなっています。負債全体としては緩やかな上昇傾向にあります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加しており、株主資本の増加が全体の純資産上昇につながっています。自己資本比率も高水準の43.3%を維持しており、財務の健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
同社のROAは直近3年で3.3%、10.2%、14.1%と大幅に改善しています。これはキャッシュ及び資産効率が高まっているためと考えられます。一方、ROEも8.1%、14.3%、16.6%と順調に上昇しており、株主価値の向上にも寄与しています。これらの指標の改善は同社の業績拡大と経営の質的向上を示しています。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況を見ると、営業キャッシュフローが大幅な黒字を計上しています。これは好業績に加え、運転資本の効率化が寄与したものと考えられます。投資キャッシュフローはやや赤字となっているものの、財務キャッシュフローでは配当支払いで一部相殺されています。全体としてはキャッシュの積み上がりが確認できるため、今後の成長投資に充てることができそうです。
配当の支払額
同社は第3四半期連結累計期間において、中間配当として1株当たり5円の配当を実施しました。前期の年間配当金10円に対し、今期の配当予想は年間10円を予定しており、配当性向は20%前後となる見込みです。業績が好調なことから、株主還元も強化されることが期待できます。
今後の展望
同社は中期経営計画(2022-2024年)の2年目を迎え、デジタル化需要の取り込みを加速させています。ビジネスソリューション事業では大規模プロジェクトの完遂や新サービスモデルの構築、IoTソリューション事業では物流DXや畜産DXの分野で事業拡大を目指しています。これらの施策により、今後も高い成長が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社YE DIGITALの決算は大変好調で、売上高や利益が大幅に伸長しています。同社はデジタル化の需要を取り込み、顧客ニーズに合ったソリューションを提供することで業績を拡大しています。今後も引き続き企業のDX支援やIoT化など、デジタル分野での事業拡大が期待されます。強固な財務基盤を背景に、株主還元の充実も予定されており、同社の成長性が高く評価できる決算となっています。
株式会社YE DIGITALの決算日や配当についてまとめました。
株式会社YE DIGITALの決算期は2月期で、今回の決算は2023年2月期第3四半期(2023年3月1日~2023年11月30日)の業績報告です。配当については、中間配当として1株当たり5円を実施し、年間では10円を予定しています。業績好調を背景に、株主還元の強化にも期待が高まっています。