株式会社ケア21は、高齢化社会に向けて介護サービス事業を全国展開している有名企業です。この度、2023年11月1日から2024年1月31日までの第1四半期決算が発表されましたので、それについて分かりやすく解説したいと思います。
企業情報
企業名: 株式会社ケア21
証券コード: 23730
決算期: 10月31日
株式会社ケア21の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ケア21の決算日は10月31日で、四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表されます。今回は2023年11月1日から2024年1月31日までの第1四半期決算の内容となっています。
主な事業
株式会社ケア21は、在宅系介護事業と施設系介護事業を中心に、福祉用具の貸与・販売、訪問看護サービス、保育事業など、幅広い介護サービスを提供しています。全国にネットワークを持ち、高齢化社会に向けて需要が高まっている介護事業に注力している企業です。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期業績は、売上高108億70百万円、営業損失2億40百万円、経常損失3億10百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失2億43百万円となりました。前年同期と比べて売上高は9.8%増加していますが、人件費や水光熱費の高騰などによって収益性が低下しています。
売上・利益の推移
ケア21グループの売上高は、前年同期比9.8%増の108億70百万円と好調に推移しています。しかし、利益面では営業損失2億40百万円、経常損失3億10百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失2億43百万円と赤字となっています。人件費や材料費の高騰などコスト面での圧迫が続いています。
四半期連結貸借対照表について
ケア21グループの財政状態は、資産が328億63百万円、負債が275億27百万円、純資産が53億35百万円となっています。前期末に比べて資産は10億44百万円増加、負債は12億26百万円増加、純資産は1億82百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が58億95百万円、有形固定資産が131億59百万円、投資有価証券が33億4百万円となっています。前期末に比べて現金及び預金が増加、有形固定資産と投資有価証券も増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が17億50百万円、1年内返済予定の長期借入金が20億65百万円、長期借入金が51億8百万円となっています。前期末に比べて有利子負債が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が1億円、資本剰余金が10億17百万円、利益剰余金が27億77百万円となっています。前期末に比べて利益剰余金が3億78百万円減少しています。
ROAとROE
ケア21グループのROAは前年同期の-0.7%から-1.0%に悪化し、ROEも前年同期の-5.2%から-4.5%に低下しています。これは、売上は増加したものの、人件費や材料費などのコストが増加し、利益が減少したことが主な要因です。今後は収支の改善に向けた取り組みが課題となっています。
キャッシュフロー
ケア21グループのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが5億89百万円の収入、投資活動によるキャッシュフローが4億25百万円の支出、財務活動によるキャッシュフローが4億25百万円の収入となりました。現金及び現金同等物は前期末から5億89百万円増加しています。
配当の支払額
ケア21グループの配当については、2024年1月31日開催の定時株主総会で1株当たり10円の配当が決議されました。前期と同額の配当となっています。
今後の展望
ケア21グループは、施設系サービスの需要回復や新規出店による成長、人件費上昇の抑制など収支改善策に取り組んでいくことが期待されています。高齢化社会において重要な役割を果たす企業として、今後の業績改善に注目が集まっています。
編集部のまとめ
ケア21グループは、介護サービス事業を中心に全国展開している企業で、高齢化社会において重要な役割を担っています。今期の決算は、売上高は好調に推移しているものの、人件費や材料費の高騰などによって収益性が低下しているのが課題となっています。今後は、施設系サービスの需要回復や新規出店による成長、人件費上昇の抑制など、収支改善策に取り組むことが期待されます。
株式会社ケア21の決算日や配当についてまとめました。
株式会社ケア21の決算日は10月31日で、四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表されます。今回は2023年11月1日から2024年1月31日までの第1四半期の決算報告でした。また、2024年1月31日開催の定時株主総会で1株当たり10円の配当が決議されたことも分かりました。今後の業績改善に期待が寄せられています。