株式会社総医研ホールディングスの2023年12月期第2四半期の決算報告が発表されました。売上高が2,840百万円、営業損失が455百万円となるなど、業績の減少が見られましたが、同社の主力事業であるヘルスケアサポート事業や化粧品事業、健康補助食品事業等の動向に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社総医研ホールディングス
証券コード: 23850
決算期: 2023年12月期
株式会社総医研ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社総医研ホールディングスの決算日は6月30日で、通常2月中旬に第2四半期決算、9月中旬に本決算の業績発表を行っています。
主な事業
株式会社総医研ホールディングスは、生体評価システム事業、ヘルスケアサポート事業、化粧品事業、健康補助食品事業、機能性素材開発事業などを手掛ける総合ヘルスケアグループです。医療・健康の各分野において、大学発のバイオマーカー技術やエビデンスを活用した製品・サービスの開発・提供を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高2,840百万円、営業損失455百万円と減収減益となりました。主な要因としては、化粧品事業の売上減少や健康補助食品事業での広告費高騰による採算悪化などが挙げられます。利益率も低下しており、経営環境の厳しさが窺えます。
売上・利益の推移
直近3年間の連結業績をみると、売上高は8,080百万円、8,290百万円、2,840百万円と推移しています。一方、利益面では前期の727百万円の経常利益から、当期は449百万円の経常損失となり、大幅な減益が見られます。今後の業績回復に注目が集まっています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の総資産は7,126百万円と前期末比13.5%減少しました。一方、負債は702百万円と大幅に減少し、純資産は6,424百万円となっています。自己資本比率は89.9%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が4,709百万円と前期末比1,237百万円減少しました。一方で、受取手形及び売掛金は389百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が129百万円と大幅に減少しており、未払法人税等や未払費用なども減少しました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,614百万円と前期末比618百万円減少しました。自己資本比率は89.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)はマイナス6.3%と前年同期の4.3%から大幅に悪化しています。また、ROE(自己資本利益率)もマイナス7.6%と赤字を計上したことで大幅に低下しています。今後の収益力と経営効率の改善に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス967百万円と大幅な資金流出となりました。これは主に税金等調整前四半期純損失の計上や売上債権の増加などが要因です。一方、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス10百万円、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス260百万円となっています。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は5円を予定しており、前期と同水準を維持する予定です。配当性向は-26.7%と赤字決算のため、マイナスとなっています。今後の業績回復に合わせて、株主還元の強化に期待が寄せられています。
今後の展望
新型コロナ後の経済環境の不確実性や原材料価格高騰などの影響を受け、当第2四半期の業績は低迷しましたが、ヘルスケアサポート事業や健康補助食品事業などの強化により、通期での業績回復を目指しています。また、M&Aやアライアンス戦略の推進などにより、事業基盤の拡大と収益力の改善に取り組む方針です。
編集部のまとめ
株式会社総医研ホールディングスは、健康・医療分野での事業展開を強みとする企業ですが、当期は新型コロナの影響や原材料高などの経営環境の悪化により、減収減益となりました。今後は、主力事業の強化と収益改善に向けた施策に注目が集まります。株主還元の動向にも着目が必要でしょう。
株式会社総医研ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社総医研ホールディングスの決算日は6月30日で、2月中旬に第2四半期決算、9月中旬に本決算の業績発表を行っています。1株当たり配当金は5円を予定しており、前期と同水準を維持する予定です。今後の業績回復と、株主還元の強化に期待が寄せられています。