株式会社キャリアデザインセンターの2023年12月期の第1四半期決算が発表されました。IT人材の採用支援サービスを手掛ける同社は、新型コロナウイルス感染症の影響から徐々に回復しつつあり、メディア情報事業や新卒メディア事業の好調な販売が牽引し、増収を達成しました。また、IT派遣事業の強化にも取り組んでおり、今後の業績拡大が期待できそうです。今回の決算内容をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社キャリアデザインセンター
証券コード: 24100
決算期: 2023年9月30日
株式会社キャリアデザインセンターの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社キャリアデザインセンターの決算期は9月30日です。第1四半期の決算発表は2024年2月14日に行われました。
主な事業
株式会社キャリアデザインセンターは、IT人材の採用支援サービスを中核事業とするヒューマンリソース企業です。メディア情報事業では、Webを活用した求人広告やイベントの企画・運営を行い、人材紹介事業では登録型の人材紹介サービスを展開しています。さらに、新卒メディア事業や新卒紹介事業、IT派遣事業などの事業を手がけています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の業績は、売上高4,393,455千円(前年同期比2.5%増)、営業利益419,901千円(同11.9%減)、経常利益419,468千円(同10.8%減)、四半期純利益288,326千円(同10.6%減)と増収ながら減益となりました。利益率は低下したものの、事業の成長軌道は維持できていると評価できるでしょう。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高は17,388,327千円、経常利益は1,163,262千円と高水準を維持しています。売上高は前年同期比でも増加しており、人材採用支援サービスに対するニーズは引き続き強いと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期の四半期貸借対照表は、資産が前期末比で約6.5%減の7,344,129千円、負債が約13.6%減の3,511,339千円、純資産が約2.6%減の3,832,790千円となりました。
資産の部
流動資産は5,528,064千円で、前期末比9.7%減少しました。これは主に現金及び預金の減少によるものです。固定資産は1,816,064千円で、前期末比3.1%減少しました。
負債の部
流動負債は2,564,203千円で、前期末比17.3%減少しました。主な要因は未払法人税等や賞与引当金の減少です。固定負債は947,135千円で、前期末比1.9%減少しました。
純資産の部
純資産は3,832,790千円で、前期末比2.6%減少しました。利益剰余金が減少したことが主な要因です。
ROAとROE
当社のROA(総資産利益率)は5.8%、ROE(自己資本利益率)は7.5%となっています。前期よりやや低下していますが、IT人材採用支援事業の強みを活かし、高い収益性を維持できている企業といえます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが226,950千円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△59,641千円、財務活動によるキャッシュ・フローが△810,446千円となりました。設備投資やM&A、配当支払いなどにキャッシュを投下しつつ、営業活動から安定的なキャッシュを生み出せている状況です。
配当の支払額
株式会社キャリアデザインセンターは、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つとして位置づけており、2023年12月期第1四半期の配当金は1株当たり70円(うち特別配当20円)を実施しました。今後も株主還元を継続していくことが期待されます。
今後の展望
株式会社キャリアデザインセンターは、IT人材の採用支援サービスのさらなる強化に取り組んでいく方針です。特に、ITエンジニア領域での採用支援強化や、新たなサービスの提供に向けた先行投資などを進めることで、中長期的な成長を目指していきます。引き続き、企業の採用ニーズに応えられる体制づくりに注力していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社キャリアデザインセンターは、IT人材の採用支援に強みを持つ企業です。コロナ禍からの回復局面において、メディア情報事業や新卒メディア事業の好調な販売が業績を牽引しており、今後もIT人材の採用需要の高まりを捉えて事業拡大を図る可能性が高い企業だといえます。また、配当も安定的に実施されていることから、株主還元も期待できそうです。今後の企業の業績推移に注目していきたいと思います。
株式会社キャリアデザインセンターの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キャリアデザインセンターの決算期は9月30日で、第1四半期の決算発表は2024年2月14日に行われました。2023年12月期第1四半期の配当金は1株当たり70円(うち特別配当20円)と、株主還元も積極的に行われています。今後も IT人材の採用支援サービスの強化に注力し、業績拡大が期待できる企業だといえるでしょう。
