株式会社キャリアデザインセンターの2024年3月期第2四半期決算が発表されました。メディア情報事業やIT派遣事業が好調に推移したものの、人材紹介事業の成約件数の伸びが鈍化したことから、全体では増収減益となりました。しかし、売上高は前年同期比で2.5%増加し、着実に業績を伸ばしているため、注目の企業の1つといえるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社キャリアデザインセンター
証券コード: 24100
決算期: 9月30日
株式会社キャリアデザインセンターの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社キャリアデザインセンターの決算期は9月30日です。第2四半期の決算は2024年5月15日に発表されました。
主な事業
株式会社キャリアデザインセンターは、人材サービス事業を主に展開しています。具体的には、メディア情報事業、人材紹介事業、新卒メディア事業、新卒紹介事業、IT派遣事業などを手掛けています。中でも「エンジニア」「女性」領域に強みを持ち、高い採用需要を集めています。
今期の業績と利益率は?
今期第2四半期の売上高は8,746,702千円と前年同期比で2.5%増加しました。一方、営業利益は687,118千円と16.1%減少しています。利益率はやや低下したものの、全体としては堅調な業績となっています。
売上・利益の推移
売上高は前事業年度まで17,388,327千円と着実に増加傾向にあります。営業利益も前事業年度までは1,577,294千円と高水準を維持してきました。今期第2四半期はやや減益となりましたが、引き続き高い収益性を誇る企業といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
株式会社キャリアデザインセンターは四半期連結財務諸表を作成していないため、個別の四半期貸借対照表の数値を確認することができます。
資産の部
当第2四半期末の総資産は7,877,289千円で、前事業年度末に比べ122,077千円減少しています。主な要因は、現金及び預金の減少によるものです。
負債の部
当第2四半期末の負債合計は3,808,167千円で、前事業年度末に比べ257,793千円減少しています。未払法人税等や未払消費税等の減少が主な要因です。
純資産の部
当第2四半期末の純資産は4,069,121千円で、前事業年度末に比べ135,715千円増加しています。利益剰余金の増加と自己株式の減少が主な要因です。
ROAとROE
ROAは前事業年度の19.7%から18.0%に、ROEは前事業年度の41.0%から28.3%に低下しています。これは、利益の減少と総資産および純資産の増加が影響したためと考えられます。引き続き高い収益性を維持しつつ、資本効率の改善にも取り組む必要がありそうです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは361,342千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは395,836千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは438,160千円の支出となりました。現金及び現金同等物の残高は前事業年度末より472,654千円減少し、3,961,621千円となっています。
配当の支払額
株式会社キャリアデザインセンターは、2023年12月15日の定時株主総会において1株当たり70円の配当を決議しました。この配当には、特別配当5円と創立30周年記念配当15円が含まれています。株主への利益還元にも意欲的な企業だといえるでしょう。
今後の展望
株式会社キャリアデザインセンターは、「エンジニア」「女性」領域を中心に高い採用需要を維持していく方針です。新卒事業やIT派遣事業の強化にも注力し、さらなる事業拡大を目指します。また、管理職やミドル層の人材紹介にも力を入れており、収益性の高い分野での成長を目指しています。今後の業績にも期待が高まるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社キャリアデザインセンターは、人材サービス事業を中心に堅調な業績を維持しています。メディア情報事業やIT派遣事業が好調で、収益力は引き続き高水準にあります。一方で、人材紹介事業の成約件数の伸びが鈍化したことから、全体としては増収減益となりました。今後は新卒事業やミドル層の人材紹介にも注力し、さらなる事業拡大を目指すことが期待されます。株主還元にも意欲的な企業です。
株式会社キャリアデザインセンターの決算日や配当についてまとめました。
株式会社キャリアデザインセンターは9月30日を決算日とし、今期の期末配当は1株につき70円と発表しました。特別配当5円と創立30周年記念配当15円が含まれており、株主還元にも積極的な企業といえます。今後の業績にも期待が高まるでしょう。