株式会社ぐるなびの2023年第3四半期決算を分析しましょう。ぐるなびは飲食店の集客や販促を支援する企業で、日本でも有数の人気を誇るサービスを提供しています。
今期の業績は、外食需要の回復に伴い売上が好調に推移したことや、経営資源の効率化が進んだことで、前年同期比で増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社ぐるなび
証券コード: E05456
決算期: 3月期
株式会社ぐるなびの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ぐるなびの決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月、3月の年4回行っています。
今回の決算は2023年12月31日を期末とする第3四半期決算になります。
主な事業
株式会社ぐるなびは、飲食店の集客や販促を支援するサービスを提供しています。国内最大級の飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」の運営や、飲食店向けのマーケティング支援サービス「ぐるなびFineOrder」の提供などを行っています。
また、飲食店の新規出店や店舗改装などの店舗開発事業も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の売上高は8,886百万円と前年同期比0.8%減となりましたが、営業利益は22百万円、経常利益は92百万円と黒字に転換しました。
経費の適正化により人件費や業務委託費などの固定費が大幅に減少したことが奏功しています。
売上・利益の推移
直近3年の業績をみると、2021年3月期は大幅な赤字となりましたが、2022年3月期には赤字幅が縮小。
今期第3四半期では、外食需要の回復に加え経費の効率化が進み、ついに黒字転換を果たしました。今後も回復基調が続くことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は11,159百万円と前期末から1,841百万円減少しています。
現金及び預金の減少などにより流動資産が大きく減少した一方、ソフトウェアなどの固定資産が増加しました。
資産の部
流動資産は9,623百万円と前期末から2,437百万円減少しました。
これは「Go To Eatキャンペーン」事業の終了に伴う現金及び預金の減少が主な要因です。一方で固定資産は1,535百万円と595百万円増加しました。
負債の部
負債合計は4,670百万円と前期末から1,431百万円減少しました。
「Go To Eatキャンペーン」事業に係る未払金及び預り金が減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は6,488百万円と前期末から410百万円減少しました。
親会社株主に帰属する四半期純損失148百万円や、A種優先株式の一部償還の影響によるものです。
ROAとROE
2023年第3四半期におけるROAは0.8%、ROEは▲2.3%となりました。
前年同期と比べROAは大幅に改善し、ROEについても損失幅が縮小しています。
事業の収益性が回復傾向にあり、今後さらなる改善が期待できそうです。
キャッシュフロー
第3四半期の営業キャッシュ・フローは289百万円の収入となり、前年同期の30百万円の支出から大幅に改善しました。
売上債権が減少したことや、固定費の削減が寄与しています。財務キャッシュ・フローはA種優先株式の一部償還により288百万円の支出となりました。
配当の支払額
株式会社ぐるなびは現在配当を行っていません。
今期も無配とみられますが、今後の業績回復に合わせて、配当再開に向けた検討が期待されます。
今後の展望
株式会社ぐるなびは、「飲食店DXのベストパートナー」を目指し、モバイルオーダーサービス「ぐるなびFineOrder」の拡大や、楽天グループとの連携強化など、様々な施策に取り組んでいます。
外食需要の回復基調と経費の削減効果が続くことで、今後は安定した収益基盤の構築が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ぐるなびの2023年第3四半期決算は、外食需要の回復と経費削減の効果により、ついに黒字転換を果たしました。
今後は「ぐるなびFineOrder」の拡大や楽天グループとの連携強化などに注力し、さらなる業績回復が期待できそうです。配当再開への期待も高まってきました。
株式会社ぐるなびの業績動向に引き続き注目していきましょう。
株式会社ぐるなびの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ぐるなびの決算日は3月31日で、四半期決算は6月、9月、12月、3月の年4回行っています。
現在は配当を行っていませんが、今後の業績回復に合わせて配当再開に期待が高まっています。