アウンコンサルティング株式会社の2024年2月期第3四半期決算が発表されました。売上高は3億3,395万円と前年同期比1.8%の減少となりましたが、営業損失は6,245万円と前年同期に比べ縮小傾向にあるなど、業績は徐々に回復しつつあります。アウンコンサルティングは、インバウンド事業や海外進出支援など、マーケティング領域で幅広く事業を展開しています。
企業情報
企業名: アウンコンサルティング株式会社
証券コード: 24590
決算期: 5月31日
アウンコンサルティング株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
アウンコンサルティング株式会社の決算期は5月31日となっています。第3四半期決算は2023年6月1日～2024年2月29日の期間について発表されています。
主な事業
アウンコンサルティング株式会社は、主にマーケティング領域において、インバウンド事業や海外進出支援などのサービスを提供しています。具体的には、訪日外国人向けのWebサイト制作、SEOコンサルティング、広告展開などのサービスを手掛けています。これらの事業を通じて、企業の海外展開やグローバルマーケティングの支援に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の売上高は3億3,395万円と前年同期比1.8%の減少となりました。一方で、営業損失は6,245万円と前年同期に比べ縮小しており、業績は徐々に回復傾向にあります。利益率については、経常損失率が11.4%と前年同期比改善しています。
売上・利益の推移
アウンコンサルティングの売上高は、前期から4.5%減少しましたが、利益面では経常損失が前年同期比17万円改善するなど、業績は徐々に回復傾向にあります。新型コロナ禍の影響が続く中、グローバルBtoB企業向けのアウトバウンドマーケティング支援に注力し、収益性の向上を目指している模様です。
四半期連結貸借対照表について
アウンコンサルティングの四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は9億6,826万円となっています。内訳をみると、流動資産が8億282万円、固定資産が1億6,543万円となっています。
資産の部
アウンコンサルティングの資産については、現金及び預金が5億5,101万円を占めています。また、受取手形及び売掛金が1億2,826万円となっています。これらの流動資産が全体の8割以上を占めており、手元流動性が確保されているといえます。
負債の部
負債については、流動負債が1億7,530万円、固定負債が2億4,661万円となっています。借入金などの有利子負債が増加していますが、総資産に占める負債の割合は4割程度にとどまっています。
純資産の部
純資産は5億4,634万円となっています。自己資本比率は56.4%と健全な水準を維持しており、財務基盤は安定しているといえます。
ROAとROE
アウンコンサルティングのROAは過去3期の平均で-3.6%となっています。一方でROEは-6.0%と低い水準にあります。これは、営業損失の計上などによる収益性の低さが影響しているものと考えられます。今後は収益性の改善に取り組み、ROA、ROEの向上を目指す必要があるでしょう。
キャッシュフロー
アウンコンサルティングのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが2億989万円のマイナスとなっています。これは主に税金の支払いによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが3,903万円のプラスとなっています。全体としては現金及び現金同等物が3,645万円減少しているものの、手元の流動性は健全な水準を維持できている状況です。
配当の支払額
アウンコンサルティングは、過去3期において配当を実施していません。営業損失が続いていることから、内部留保の確保に注力し、財務体質の強化に努めているものと考えられます。今後、業績の回復と共に配当の検討も期待できるでしょう。
今後の展望
アウンコンサルティングは、インバウンドマーケティングとグローバルBtoB企業向けのアウトバウンドマーケティング支援に注力しています。新型コロナ禍の影響は残るものの、徐々に回復傾向にあり、今後の業績改善に期待が持てます。引き続き、収益性の向上と財務体質の強化に取り組み、企業価値の向上を目指していくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
アウンコンサルティングは、インバウンド需要の回復とグローバルBtoB領域での事業強化に取り組んでおり、徐々に業績が回復傾向にあるものの、まだ赤字が続いています。今後は、更なる収益性の向上と財務体質の強化に注力し、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
アウンコンサルティング株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アウンコンサルティング株式会社の決算日は5月31日で、今回の決算は2023年6月1日から2024年2月29日の第3四半期決算となっています。また、同社は過去3期において配当を実施していませんが、今後の業績回復と共に配当の検討も期待できるでしょう。
