株式会社バルクホールディングスの決算報告書が公開されましたね。サイバーセキュリティとマーケティングを主力事業とする同社は、引き続き事業拡大に注力しているようです。新規ソリューションの開発や人材強化に投資を行っており、業績は一時的に悪化しましたが、中長期的には高成長が期待できそうです。今後の動向にも注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社バルクホールディングス
証券コード: 24670
決算期: 2023年3月期
株式会社バルクホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社バルクホールディングスの決算日は3月31日です。決算発表は毎年5月頃に行われています。
主な事業
株式会社バルクホールディングスは、サイバーセキュリティとマーケティングの2つの事業を中心に展開しています。サイバーセキュリティ事業では、サイバートレーニングソリューション、セキュリティ診断・調査ソリューション、情報セキュリティ規格コンサルティングサービスなどを提供しています。マーケティング事業では、マーケティングリサーチ、セールスプロモーション・広告代理などの事業を展開しています。これらの事業を通じて、企業の業務効率化やDX推進などに貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は1,379百万円となり、前年同期比では15.4%の減少となりました。利益面では、営業損失390百万円、経常損失389百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失406百万円と大幅な赤字となりました。これは、新規ソリューションの開発や人材強化などの先行投資を行ったことが主な要因です。利益率は低下しましたが、中長期的な成長に向けた取り組みが行われています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は前年度の2,468百万円から当期の1,379百万円へ減少傾向にあります。一方で、営業利益は前年度79百万円の黒字から当期の390百万円の赤字へ大幅に悪化しました。これは、サイバーセキュリティ事業やマーケティング事業における先行投資を積極的に行ったことが主な要因です。中長期的な事業拡大に向けた投資を進めているものの、短期的な業績悪化は避けられない状況となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は以下の通りです。
資産の部
総資産は前連結会計年度末に比べて309,191千円減少し、783,908千円となりました。主な減少要因は、現金及び預金の減少48,181千円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少303,007千円などです。一方で、関係会社株式が8,676千円増加しています。
負債の部
負債合計は前連結会計年度末に比べて11,828千円増加し、534,337千円となりました。流動負債は97,777千円減少しましたが、固定負債が85,549千円増加したことが主な要因です。長期借入金が71,726千円増加しています。
純資産の部
純資産合計は前連結会計年度末に比べて296,963千円減少し、249,570千円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失406,100千円の計上などによるものです。自己資本比率は30.9%と前期から大幅に低下しています。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは△50.4%、ROEは△111.9%と大きく悪化しています。これは、営業損失390百万円、経常損失389百万円と大幅な赤字を計上したことが主な要因です。先行投資を積極的に行った結果、短期的には収益性が悪化しましたが、中長期的な事業拡大に向けた布石と捉えることができます。今後の同社の経営改善に注目が集まるところです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため詳細は不明です。ただし、現金及び預金が前期末から48,181千円減少していることから、営業活動によるキャッシュ・フローは悪化傾向にあると推測できます。
配当の支払額
株式会社バルクホールディングスは当期において配当を行っていません。過去3年間も無配が続いており、内部留保の充実に注力していると考えられます。今後の業績回復と共に、株主還元の強化にも期待が寄せられます。
今後の展望
株式会社バルクホールディングスは、サイバーセキュリティとマーケティングの両事業において、新規ソリューションの開発や人材強化に積極的に投資を行っています。短期的には業績が悪化しましたが、中長期的には高成長が期待できる分野であり、同社の将来性にも期待が高まっています。今後の同社の動向に注目が集まるところです。
編集部のまとめ
株式会社バルクホールディングスは、サイバーセキュリティとマーケティングの2つの事業を中心に展開しています。当期は新規ソリューションの開発や人材強化などの先行投資を行ったことから、一時的に業績が悪化しましたが、中長期的な成長に向けた取り組みが行われています。今後の同社の動向に注目が集まるところです。
株式会社バルクホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、毎年5月頃に決算発表を行っています。また、同社は過去3年間配当を行っておらず、内部留保の充実に注力してきました。今後の業績回復と共に、株主還元の強化にも期待が寄せられます。