株式会社エスプールの2024年2月期第1四半期決算が発表されました。同社は人材サービスや障がい者雇用支援サービスなどを手がけており、今期は新型コロナ影響の収束を受けて徐々に業績を回復させつつある様子です。自社の事業ポートフォリオを強化しながら、さらなる事業拡大を目指しています。
企業情報
企業名: 株式会社エスプール
証券コード: 24710
決算期: 11月期
株式会社エスプールの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エスプールの決算期は11月期です。 第1四半期は2023年12月1日~2024年2月29日となっています。
主な事業
株式会社エスプールの主な事業は、人材サービス事業とビジネスソリューション事業の2つです。人材サービス事業では人材派遣やアウトソーシングサービスを提供しており、ビジネスソリューション事業では障がい者雇用支援サービスや環境経営支援サービスなどのソリューションサービスを展開しています。両事業を通じて様々な企業の人材課題や業務課題の解決に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上収益が 5,658百万円(前年同期比7.1%減)、営業利益が25百万円(前年同期比93.3%減)となりました。売上は減少したものの、利益につきましては前期と比べ減少幅が小さくなっています。これは主力の障がい者雇用支援サービスが順調に伸びたことなどによるものです。
売上・利益の推移
売上は前期に比べて減少しましたが、利益については減少幅が小さくなっています。これは、同社の重点事業である障がい者雇用支援サービスの好調な伸びがカバーしたためです。一方で、広域行政BPOサービスの反動減や、環境経営支援サービスの売上が下期に集中したことなどが影響しています。今後は、これらの事業の回復と新規事業の伸長により、業績回復が期待できるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は前期末から430百万円増加し、33,809百万円となっています。これは主に、障がい者雇用支援サービスの事業拡大に伴う有形固定資産の増加によるものです。一方、負債は956百万円増加し、25,842百万円となっています。これは長期借入金の増加などによるものです。
資産の部
資産は前期末から430百万円増加しており、その主な要因は有形固定資産の増加です。これは障がい者雇用支援サービスの事業拡大に伴い、新規農園の建設や既存農園の増設を行ったことによるものです。一方、営業債権及びその他の債権は、人材ソリューション事業の売上減少に伴い269百万円減少しています。
負債の部
負債は前期末から956百万円増加しており、その主な要因は借入金の増加です。投資活動による支出に備えて長期借入金を1,021百万円増加させています。一方で、未払法人所得税等は360百万円減少しています。
純資産の部
純資産は前期末から528百万円減少し、7,966百万円となっています。これは主に、第24期期末配当により790百万円減少した一方で、親会社の所有者に帰属する四半期利益が261百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
ROAは前期の6.9%から当期3.0%と低下しています。これは当期の税引前損失計上による影響です。一方、ROEは前期の21.9%から当期3.3%と大幅に低下しています。これは純資産が減少したことが主な要因です。同社は今後の事業拡大に向けた投資を積極的に行っていることから、一時的な利益率の低下が見られますが、中長期的には収益力の向上が期待できると考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは820百万円の収入で、前年同期比290百万円の増加となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは977百万円の支出で、前年同期比14百万円の減少となりました。これは主に、障がい者雇用支援サービスの事業拡大に伴う有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは88百万円の収入で、前年同期比332百万円の減少となりました。これは主に、長期借入金の返済と配当金の支払いによるものです。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は、前期より2円増加し、10円となりました。 配当総額は790百万円となっています。同社は株主還元を重視しており、安定的な配当を行っています。
今後の展望
同社の重点事業である障がい者雇用支援サービスは、2024年4月の法定雇用率引き上げを控え、引き続き高い需要が見込まれます。また、環境経営支援サービスや広域行政BPOサービスにおいても、新規案件の獲得に向けた施策を推進しており、下期以降の業績回復が期待できます。さらに、新たな成長分野への投資も積極的に行っていることから、中長期的な企業価値向上が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社エスプールの2024年2月期第1四半期決算は、一時的な利益率の低下はあったものの、主力事業の好調さが支えとなっています。引き続き成長分野への投資を積極的に行っており、今後の業績回復が期待できる企業と言えるでしょう。同社の事業展開と株主還元への取り組みに注目が集まります。
株式会社エスプールの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エスプールの決算期は11月期です。第1四半期の決算発表は2024年4月12日に行われました。配当につきましては、1株当たり10円の配当が実施されており、同社は株主還元を重視していることがわかります。今後の事業展開と株主還元への取り組みに注目が集まります。