株式会社ジェイテックの最近の決算報告書を見てみましょう。同社は技術職知財リース事業を主軸に、人材派遣など多様なサービスを提供する企業です。直近の四半期決算では、売上高は前年同期比2.9%増の2,454,098千円、営業利益は16.4%増の162,083千円となり、好調な業績を収めています。
企業情報
企業名: 株式会社ジェイテック
証券コード: 24790
決算期: 3月
株式会社ジェイテックの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ジェイテックの決算日は3月31日です。決算発表は毎年6月下旬に行われます。
主な事業
株式会社ジェイテックは、技術職知財リース事業を主力としています。具体的には、IT関連の技術者の派遣やプロジェクト支援、さらにエンジニアの人材紹介や育成など、幅広い人材サービスを提供しています。加えて、一般派遣およびエンジニア派遣事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当期(2023年4月~12月)の業績は好調で、売上高は2,454,098千円と前年同期比2.9%の増収となりました。利益面では、営業利益162,083千円と前年同期比16.4%の増益を達成しています。利益率も上昇しており、営業利益率は6.6%と、前年同期の5.8%から改善しています。
売上・利益の推移
過去3期の売上高推移をみると、2023年3月期は3,177,947千円と過去最高を更新しました。一方、営業利益は131,604千円と前期比13.2%の減益となりましたが、これは特例的な助成金収入がなくなったことが主因です。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計1,957,132千円、負債合計814,765千円、純資産合計1,142,366千円となっています。前期末と比べ、資産は減少したものの、負債は大幅に減少し、自己資本比率は58.4%と向上しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,266,639千円と、前期末から66,194千円減少しています。一方で売掛金が増加するなど、事業活動が活発であることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、短期借入金や賞与引当金が大幅に減少しており、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が721,896千円と、前期末から63,954千円増加しています。自己資本比率も58.4%と、前期末の53.1%から大きく改善されています。
ROAとROE
ROAは直近3期で5.6%→6.6%→5.4%と推移しており、安定した水準を維持しています。一方、ROEは10.7%→10.0%→9.0%と若干低下傾向にありますが、依然として高い水準にあります。これは、株主資本が増加したことで自己資本比率が上がり、ROEが少し下がった結果と言えるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況をみると、営業活動によるキャッシュ・フローは147,443千円の収入となり、前年同期比で減少しましたが、依然として黒字を確保しています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。これは、有形固定資産や無形固定資産への投資などが行われたためです。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入の返済などにより159,443千円のマイナスとなりました。
配当の支払額
2023年6月に実施した年間配当金は1株当たり5円となり、前期の1円から大幅に増額されました。これは業績の好調さを反映した形で、株主還元の強化を図ったものと見られます。
今後の展望
株式会社ジェイテックは、技術職知財リース事業を中核に据え、人材サービス事業の強化に注力していく方針です。特に、デジタル化の進展に伴う技術者需要の高まりに対応すべく、優秀な人材の確保と育成に取り組むことが重要だとしています。加えて、新たなサービスの開発やM&Aなども視野に入れ、更なる事業拡大を目指していく考えです。
編集部のまとめ
株式会社ジェイテックは、技術職知財リース事業を中心に堅調な業績を維持しています。特に、売上高と営業利益が好調に推移しており、利益率も改善傾向にあります。また、財務体質も強化されつつあり、株主還元も増額されるなど、安定成長に向けて順調な歩みを続けていると評価できます。今後も、人材サービス事業の強化やM&Aなど、さまざまな戦略に期待が高まるといえるでしょう。
株式会社ジェイテックの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ジェイテックの決算日は3月31日で、毎年6月下旬に決算発表を行っています。また、2023年6月には1株当たり5円の年間配当を実施しており、業績の好調さを反映した形で株主還元の強化を図っています。今後も、技術職知財リース事業を中心として、人材サービス事業の拡大に注力することが期待されます。