株式会社CDGの2024年第1四半期の決算が発表されましたので、その内容をご紹介いたします。売上高は1,976百万円と前年同期比4.1%の減少となりましたが、デジタルプロモーションサービスやBPOサービスなどの成長により、通期の黒字化に向けた動きが活発化しています。コロナ禍を経て変容した消費者の行動変容にいち早く対応しながら、持続可能な事業展開を目指す同社の取り組みに注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社CDG
証券コード: 24870
決算期: 2024年12月期
株式会社CDGの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社CDGの決算期は12月期で、第1四半期は1月1日~3月31日となります。決算報告の提出期限は四半期報告書の場合、四半期会計期間末日の翌日から45日以内と定められています。
主な事業
株式会社CDGは主にセールスプロモーション事業を行っています。顧客企業の営業上の課題に基づいた企画・提案を行い、セールスプロモーション領域での付加価値向上を図っています。具体的には「IPとデジタルとリアル」を軸としたプロモーション提案や、BPOサービス、物販サービスなどを提供しています。近年はDXの推進による業務効率化とデータ活用による収益力強化にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の連結業績は、売上高1,976百万円、営業損失134百万円、経常損失118百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失86百万円となりました。売上高は前年同期比4.1%の減少となりましたが、デジタルプロモーションサービスやBPOサービスの受注が順調に推移したことで、通期の黒字化に向けた動きが活発化しています。
売上・利益の推移
直近の決算推移を見ると、売上高は2023年12月期に前期比3.7%増の11,312百万円を記録しました。利益面では、2023年12月期の経常利益は401百万円と前期から大幅に回復しています。一方、当第1四半期は営業損失134百万円、経常損失118百万円と厳しい結果となりましたが、デジタル化やBPOサービスの伸長により、通期の黒字化に期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末の総資産は7,246百万円で、前期末から741百万円減少しました。これは主に受取手形及び売掛金が1,001百万円減少したことによるものです。負債合計は1,292百万円と544百万円減少し、純資産は5,954百万円と198百万円減少しました。自己資本比率は82.2%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は6,469百万円と772百万円減少しました。これは主に受取手形及び売掛金の減少によるものです。一方、固定資産は776百万円と31百万円増加しており、繰延税金資産の増加が主な要因です。
負債の部
流動負債は1,055百万円と544百万円減少しました。これは主に支払手形及び買掛金の減少によるものです。固定負債は236百万円と1百万円増加しています。
純資産の部
純資産は5,954百万円と198百万円減少しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失86百万円と、剰余金の配当119百万円によるものです。自己資本比率は82.2%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期11.0%から当第1四半期は-1.6%に低下しました。これは経常損失の計上により利益が減少したためです。一方、ROEは前期66.99%から当第1四半期は-15.25%に悪化しています。これも利益の減少に加え、株主資本が減少したことが要因となっています。今後の業績回復に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成を省略しているため公表されていません。しかし、連結貸借対照表の現金及び預金の残高は4,263百万円と、前期末から255百万円増加しており、経営の健全性が保たれていることがうかがえます。
配当の支払額
株式会社CDGは、2024年2月8日の取締役会において、2023年12月期の期末配当として1株当たり21円の配当を決議しました。前期から5円の増配となっています。この配当は2023年12月31日の株主名簿に記録された株主に支払われる予定です。
今後の展望
株式会社CDGは、中長期的な事業戦略として、デジタルプロモーションやBPOサービスなどの強化に注力しています。コロナ禍を経て変容した消費者の行動変容にいち早く対応し、「IPとデジタルとリアル」を軸としたプロモーション提案の実現により、企業価値の向上を目指します。また、DX推進による業務効率化とデータ活用による収益力強化に取り組むことで、持続可能な成長を目指す考えです。
編集部のまとめ
株式会社CDGは、セールスプロモーション事業を中心に、デジタルプロモーションサービスやBPOサービスなどの強化に注力しています。当第1四半期は厳しい業績となりましたが、中長期的な事業戦略の下、デジタル化の推進やサービスの付加価値向上に取り組むことで、通期の黒字化と企業価値の向上を目指しています。株主還元面では、2023年12月期の期末配当を1株当たり21円と増配しており、株主への利益還元にも積極的に取り組んでいます。今後の同社の動向に注目が集まります。
株式会社CDGの決算日や配当についてまとめました。
株式会社CDGの決算期は12月期で、第1四半期は2024年1月1日から3月31日までとなります。決算報告の提出期限は四半期報告書の場合、四半期会計期間末日の翌日から45日以内と定められています。
また、株主還元面では、2023年12月期の期末配当を1株当たり21円と増配しており、株主への利益還元にも積極的に取り組んでいます。