株式会社インフォマートの決算報告がリリースされました!売上高が16.7%増加し、経常利益も52.7%増加といった好決算で、企業にとって良い報告書となりました。中期経営方針に沿って、BtoBプラットフォームサービスの拡大に注力していることが成果につながっているようですね。
企業情報
企業名: 株式会社インフォマート
証券コード: E05609
決算期: 12月
株式会社インフォマートの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社インフォマートは12月31日を決算日としており、5月14日に四半期決算報告書を提出しています。年4回の四半期決算を実施し、本格的な決算は3月末の年次決算となります。
主な事業
株式会社インフォマートは、BtoBプラットフォームサービスを中心に事業を展開しています。主力製品の「BtoBプラットフォーム 受発注」は受発注管理をクラウド上で行える機能を提供し、食品流通やサービス業界で幅広く利用されています。また「BtoBプラットフォーム 請求書」は企業の請求書発行・管理をデジタル化するサービスで、急速なデジタル化ニーズに応えている注目のプロダクトです。このように、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する強みを持っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は売上高3,519百万円(前年同期比16.7%増)、経常利益227百万円(前年同期比52.7%増)と大幅な増収増益となりました。特に「BtoBプラットフォーム 請求書」の利用が好調で、デジタル化ニーズを取り込んでいることが業績拡大につながっています。利益率も経常利益率6.5%と前年同期から大きく改善しており、収益性の向上が見られます。
売上・利益の推移
過去4四半期の業績をみると、売上高は着実に増加しており、売上高4期連続増収となっています。経常利益も3期連続増益と好調な業績推移となっています。BtoBプラットフォームサービスの利用企業数が順調に拡大したことが売上増加の主因となっています。また、サービスの収益性も高まっており、売上拡大と収益力強化が両立できている点が特筆されます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の四半期連結貸借対照表では、総資産が13,889百万円となり、前期末から345百万円増加しています。主な増加要因は、連結子会社化した「株式会社タノム」に関するのれんの増加1,289百万円などです。一方、負債は3,044百万円と前期末から135百万円増加しました。純資産は10,845百万円と210百万円の増加となり、自己資本比率は76.7%と引き続き高い水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が7,022百万円と前期末から739百万円減少しました。一方、固定資産は6,867百万円と1,085百万円増加しており、のれんの増加が主因となっています。企業買収を通じた事業基盤の強化が進められているようです。
負債の部
負債の部では、流動負債が2,979百万円と125百万円増加しました。短期借入金が501百万円増加したことが主な要因です。固定負債は65百万円と10百万円の増加にとどまっています。
純資産の部
純資産の部では、10,845百万円と前期末から210百万円増加しました。非支配株主持分が118百万円増加したことが主な要因です。高い自己資本比率を維持していることから、財務体質は健全であると言えます。
ROAとROE
株式会社インフォマートのROA(総資産利益率)は前期末から0.3ポイント低下の1.5%となりました。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末から0.6ポイント上昇の1.9%と改善しています。資産の効率的な活用および自己資本の有効活用がなされているといえるでしょう。今後はさらなる収益力の向上とともに、資産効率や自己資本効率の改善にも取り組む必要がありそうです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは38百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは1,298百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは392百万円の収入となりました。現金及び現金同等物の期末残高は4,068百万円と、前期末から868百万円減少しています。営業活動による資金増加を投資や財務活動で活用し、事業基盤の強化に取り組んでいるものと考えられます。
配当の支払額
株式会社インフォマートは、1株当たりの期末配当を0.49円としています。前期の配当額は0.36円でしたので、増配となっています。中期的な成長投資にも取り組む一方で、業績の伸長に応じて株主への利益還元にも配慮している姿勢が窺えます。
今後の展望
株式会社インフォマートは、「本業(BtoBプラットフォーム)の強化」、「増収増益基調の継続、高収益性への回帰」、「出資先のシナジー拡大&収益化」の3つを中期経営方針として掲げています。引き続きBtoBプラットフォームサービスの拡大に注力し、利用企業数の増加と収益性の向上を図っていくことで、持続的な成長が期待されます。またM&Aなどを通じた事業基盤の強化にも積極的に取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
株式会社インフォマートの決算は、売上高、経常利益ともに大幅な増加となり、好業績を示しています。特に「BtoBプラットフォーム 請求書」の利用が拡大し、企業のデジタル化ニーズを取り込んでいることが成果につながっています。また、M&Aなどを通じて事業基盤の強化にも注力しており、中期的な成長に向けて着実な進捗が見られます。今後もBtoBプラットフォームサービスの拡大と収益力の向上に期待が持てそうです。
株式会社インフォマートの決算日や配当についてまとめました。
株式会社インフォマートの決算日は12月31日で、四半期決算は年4回実施しています。当期の配当は1株当たり0.49円と増配となっており、業績の伸長に応じた株主還元に取り組んでいます。今後も成長投資と株主還元のバランスを図りながら、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。