この度、イーサポートリンク株式会社の最新の決算報告書が公開されましたね。生鮮流通業界に特化したITサービスを提供する同社は、ここ数年着実に業績を伸ばしています。
今回の決算では、売上高が前年比19.5%増となるなど、好調な経営成績を残しています。特に「輸入青果物サプライチェーン事業」や「生鮮MD(マーチャンダイジング)システム事業」が大きく貢献したようです。
企業情報
企業名: イーサポートリンク株式会社
証券コード: 05611
決算期: 11月
イーサポートリンク株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
イーサポートリンク株式会社は、11月決算の企業です。具体的には、11月30日が決算日となり、その4カ月後の4月12日に四半期報告書が提出されています。
主な事業
イーサポートリンク株式会社は、「生鮮流通分野のIT支援」を主軸に事業を展開しています。具体的には、大手量販店向けの「生鮮MD(マーチャンダイジング)システム」の提供や、青果物の輸入・国内販売、さらに青果物売場の構築支援などを行っています。
これらの事業を通じて、小売店の売上向上や物流の効率化、ひいては生鮮食品流通の全体最適化に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
今期の決算では、売上高が12億80百万円と前年同期比19.5%の増加となりました。また、営業利益は51百万円と前年同期の営業損失から大幅な改善を見せています。
これにより、利益率も大きく伸び、経常利益率は4.0%となりました。
売上・利益の推移
イーサポートリンク株式会社は、ここ数年着実に売上を伸ばし続けています。2022年11月期には76百万円の純利益を計上するなど、安定した収益性を維持しています。
特に「オペレーション支援事業」が堅調に推移しており、この部門の売上高は前年同期比14.7%増加しました。一方、「農業支援事業」は天候要因の影響を受けていますが、新規顧客の獲得などで収益力の向上を目指しています。
四半期連結貸借対照表について
当社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が51億98百万円と前期末から370百万円減少しています。この減少は主に現金及び預金の345百万円の減少によるものです。
一方、負債総額は17億75百万円となり、前期末から388百万円減少しました。これは主に買掛金の258百万円減少が要因です。
資産の部
資産の部では、流動資産が38億43百万円と前期末比10.5%減少しました。これは主に現金及び預金の減少によるものです。一方、固定資産は13億54百万円と6.1%増加しており、ソフトウエア仮勘定が68百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が10億10百万円と前期末比24.2%減少しました。これは主に買掛金の258百万円減少によるものです。固定負債は7億65百万円と7.9%減少しており、長期借入金が67百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部は34億22百万円と前期末比0.5%増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益29百万円を計上したことによるものです。この結果、自己資本比率は65.8%となりました。
ROAとROE
イーサポートリンク株式会社のROA(総資産利益率)は前年同期比で大幅に上昇しています。これは、営業利益が大幅に改善したことが主な要因です。一方でROE(自己資本利益率)も堅調に推移しており、安定した収益性を示しています。
今後もITサービスの提供や生鮮食品事業の展開により、収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがプラスに転じるなど、全体として良好な水準を維持しています。これは売上増加に伴う売掛金の減少などが主な要因です。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは、ソフトウエア仮勘定の増加などで支出超過となりました。
配当の支払額
イーサポートリンク株式会社は、年間配当金を5円に設定しています。第1四半期では2,212万円の配当を実施しており、配当性向は9.7%となっています。今後も安定的な配当を維持していく方針のようです。
今後の展望
イーサポートリンク株式会社は、生鮮食品分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)への投資を積極的に行っています。特にAI技術を活用した需給予測やスマートストア等の新しい販売形態の開発に注力しています。
これらの取り組みにより、企業の収益力向上と生鮮流通の効率化に貢献していくことが期待されます。
編集部のまとめ
イーサポートリンク株式会社は、生鮮流通業界向けのITサービスを提供する企業として着実に成長を遂げています。
今回の決算では、売上高、営業利益ともに前年同期比で大幅な増加を果たしました。特に「オペレーション支援事業」が好調で、DXへの投資による新しいサービスの提供が奏功しているようです。
今後も生鮮食品の流通革新に貢献していくと期待されるイーサポートリンクに注目していきましょう。
イーサポートリンク株式会社の決算日や配当についてまとめました。
イーサポートリンク株式会社は11月決算で、四半期報告書の提出は4月12日です。年間配当金は5円と安定的な水準を維持しています。今後も生鮮流通DXに貢献しながら、株主還元にも尽力していくことが期待されます。