オエノンホールディングス株式会社の2023年第1四半期決算が公開されました。売上高は前年同期比9.7%減の18,827百万円と減収となりましたが、経常利益は前年同期比23.7%減の673百万円と高水準を維持しています。今期の業績は、国内人口減少や飲酒機会の減少などの課題に直面しつつも、焼酎やチューハイなどの新商品が好調に推移したことで健闘しています。
企業情報
企業名: オエノンホールディングス株式会社
証券コード: 25330
決算期: 12月
オエノンホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
オエノンホールディングス株式会社の決算は12月31日を期末としています。株主総会は通常3月に開催され、配当は3月中旬に支払われます。
主な事業
オエノンホールディングス株式会社は、酒類事業と酵素医薬品事業を主な事業としています。酒類事業では、焼酎、チューハイ、清酒などの国内酒類製品の製造・販売を行っています。また、酵素医薬品事業では、酵素を活用したニッチな製品を国内外に提供しています。さらに、不動産事業なども手がけるなど、多角的な事業展開を図っています。
今期の業績と利益率は？
2023年第1四半期の業績は売上高18,827百万円、営業利益624百万円、経常利益673百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益498百万円となりました。粗利益率は16.2%と高水準を維持しています。酒類事業の減収があったものの、酵素医薬品事業の好調を受けて、全体としては健全な収益基盤を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は84,947百万円(2022年)、82,108百万円(2021年)、81,384百万円(2020年)と推移しています。一方で、経常利益は3,702百万円(2022年)、3,995百万円(2021年)、3,287百万円(2020年)と概ね3,000百万円前後を維持しており、安定した収益基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
2023年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は55,367百万円となっています。負債は32,633百万円、純資産は22,734百万円と、安定した財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が828百万円、受取手形及び売掛金が15,714百万円、棚卸資産が8,943百万円などが主な内訳となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が2,014百万円、電子記録債務が6,280百万円、短期借入金が3,759百万円などが主な内訳となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が6,946百万円、利益剰余金が10,000百万円となっています。自己資本比率は39.5%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
オエノンホールディングス株式会社のROA (総資産利益率) は2022年度に6.7%、ROE (自己資本利益率) は15.1%となっています。ともに業界平均を上回る水準を維持しており、収益性と資本効率性の高さが特徴です。今後も中期経営計画「長期ビジョン100」に沿って、収益力と生産性の向上に取り組んでいく方針です。
キャッシュフロー
2022年度のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは7,452百万円の黒字、投資活動によるキャッシュ・フローは1,650百万円の赤字、財務活動によるキャッシュ・フローは5,280百万円の赤字となりました。営業活動の健全性と、設備投資や配当などの財務活動のバランスが取れた良好なキャッシュ・フロー構造が特徴です。
配当の支払額
オエノンホールディングス株式会社は、2023年3月の定時株主総会において、1株当たり8円の期末配当を決議しました。これにより、年間配当は16円となり、堅実な利益還元を行っています。今後も株主還元の充実を重視していく方針のようです。
今後の展望
オエノンホールディングス株式会社は、「長期ビジョン100」の実現に向けて、焼酎事業の強化、アルコール事業の拡大、生産改革、酵素医薬品事業の新展開、CRE戦略などに取り組んでいきます。酒類市場の縮小傾向に対して、収益力と生産性の向上に努めながら、成長分野の開拓にも注力する方針です。今後の業績推移に期待が高まります。
編集部のまとめ
オエノンホールディングス株式会社は、酒類事業と酵素医薬品事業を中心に堅実な経営を続けています。売上は前年同期比で減少したものの、経常利益率は高水準を維持しており、財務基盤も健全に保たれています。今後は「長期ビジョン100」に基づいた各種施策を着実に実行し、持続的な成長と企業価値の向上に注力していくことが期待されます。
オエノンホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オエノンホールディングス株式会社の決算日は12月31日で、株主総会は3月に開催され、配当は3月中旬に支払われています。2023年3月の定時株主総会では、1株当たり8円の期末配当が決議され、年間配当は16円となっています。今後も株主還元の充実を重視していく方針のようです。
