北海道コカ・コーラボトリング株式会社は、北海道を中心にコカ・コーラ製品の製造・販売を行っている企業です。2023年12月期の第1四半期決算では、自動販売機やコンビニエンスストア、Webの販売が好調で、12,437百万円の売上高を達成しています。利益面でも、営業利益160百万円、経常利益182百万円と、前年同期から大幅に改善されている優良な決算となりました。
企業情報
企業名: 北海道コカ・コーラボトリング株式会社
証券コード: 25730
決算期: 12月期
北海道コカ・コーラボトリング株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
北海道コカ・コーラボトリング株式会社の決算は、12月期で、毎年3月に決算短信を発表しています。具体的な決算日は12月31日となっています。
主な事業
北海道コカ・コーラボトリング株式会社は、北海道を主な販売地域とする飲料の製造・販売並びにこれらに付帯する事業を行っています。主力製品はコカ・コーラをはじめとするさまざまな炭酸飲料やジュース、茶飲料などです。ボトラー事業を中心に、設備投資やグループ会社の事業拡大など、事業領域を広げながら、北海道の地場企業として地域に密着した事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第1四半期の業績は、売上高12,437百万円、営業利益160百万円、経常利益182百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益174百万円と大幅な改善が見られました。利益面では、原材料価格高騰の影響がありつつも、販売の増加や収益改善の取り組みが奏功した形となっています。
売上・利益の推移
前期と比べて、売上高は2.5%増加、営業利益は前年同期の230百万円の営業損失から160百万円の営業利益へ大幅に改善しました。経常利益も前年同期の233百万円の経常損失から182百万円の経常利益へ好転しています。利益率でも徐々に回復傾向にあり、北海道コカ・コーラボトリング株式会社の業績は着実に改善されつつあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第1四半期末の四半期連結貸借対照表では、総資産が51,422百万円と前期末に比べ348百万円増加しました。建設仮勘定の増加などにより固定資産が増加しているほか、受取手形や売掛金、棚卸資産なども増えています。一方、負債は10,600百万円と379百万円増加しました。買掛金や未払金の増加などが主な要因です。純資産は40,822百万円と前期末から31百万円減少しました。利益剰余金の減少などの影響があります。
資産の部
資産の部では、現金及び預金9,376百万円、売掛金5,793百万円、商品及び製品4,928百万円などが主な内訳となっています。固定資産も有形固定資産23,156百万円、投資その他の資産3,481百万円などと、事業基盤の充実がうかがえます。
負債の部
負債の部では、買掛金3,320百万円、未払金2,367百万円、リース債務1,073百万円などが主な内訳となっています。有利子負債は全体としてほぼ横ばいで推移しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金2,935百万円、資本剰余金4,924百万円、利益剰余金32,732百万円などとなっています。自己資本比率は79.4%と健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
2023年12月期第1四半期のROA(総資産経常利益率)は0.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は0.4%となっています。前期から改善傾向にあり、利益率の向上とともに資本効率も徐々に高まってきていることがわかります。生産性の向上やコストコントロールなどに成果が出始めているものと考えられます。
キャッシュフロー
当四半期の連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、前期の状況をみると、営業活動によるキャッシュ・フローは2,987百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは1,967百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは594百万円の支出となっており、全体としては堅調なキャッシュ・フローが維持されています。
配当の支払額
2023年12月期の期末配当は1株当たり15円が支払われる予定です。前期の年間配当金は1株当たり30円でしたので、減配となりますが、業績回復に向けて取り組んでいる最中であり、株主還元も徐々に改善されていくことが期待できます。
今後の展望
北海道コカ・コーラボトリング株式会社は、北海道での強固な事業基盤を活かし、さらなる成長を目指しています。自動販売機やコンビニエンスストア、Web販売などの販売チャネルの拡大に加え、グループ会社の事業拡大や設備投資など、経営資源の有効活用に取り組んでいます。また、原材料価格の高騰などの影響への対応策として、収益改善の施策にも力を入れています。今後も、持続的な成長と企業価値の向上に努めていくと考えられます。
編集部のまとめ
北海道コカ・コーラボトリング株式会社の2023年12月期第1四半期決算では、売上高、利益ともに大幅な改善が見られ、業績は着実に回復基調にあることがわかりました。販路拡大やコスト管理などの経営努力が成果を上げつつあり、今後も継続的な成長が期待できそうです。財務体質も健全で、株主還元も徐々に改善されていくことから、同社の今後の動向に注目していきたいと思います。
北海道コカ・コーラボトリング株式会社の決算日や配当についてまとめました。
北海道コカ・コーラボトリング株式会社の決算日は12月31日で、毎年3月に決算短信を発表しています。配当については、2023年12月期の期末配当は1株当たり15円の予定となっています。株主還元も徐々に改善されつつあり、業績とともに企業の成長にも期待がかかります。