ダイドーグループホールディングス株式会社の2024年1月期第1四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比12.9%増加し、海外飲料事業の好調な業績がその背景にあります。海外展開の強化などが功を奏しており、今後の更なる成長に期待が持てそうです。
企業情報
企業名: ダイドーグループホールディングス株式会社
証券コード: 25900
決算期: 1月
ダイドーグループホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ダイドーグループホールディングス株式会社の決算期は毎年1月となっています。第1四半期は1月21日から4月20日までの3ヶ月間の決算となります。
主な事業
ダイドーグループホールディングス株式会社は、国内飲料事業、海外飲料事業、医薬品関連事業、食品事業などを展開しています。自販機を主力とした飲料事業が中心ですが、ヘルスケア分野での事業展開にも注力しています。2030年に向けて「世界中の人々の楽しく健やかな暮らしをクリエイトする」グループミッションの実現を目指しています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の売上高は531億64百万円と前年同期比12.9%の増収となりました。一方で営業損失は6億11百万円と前年同期より赤字幅が縮小しています。主力の国内飲料事業では販売単価上昇により減収となったものの、海外飲料事業の好調な業績が全体を押し上げています。利益率は向上傾向にあり、今後の更なる収益力強化に期待が持てます。
売上・利益の推移
ダイドーグループホールディングスの売上高は過去5年間で約2,134億円と堅調に推移しています。足元では海外飲料事業の売上が急増したことで前年比で大幅な増収となりました。一方で利益面では、第4四半期に大幅な赤字を計上していますが、第1四半期では6億11百万円の営業損失と赤字幅が縮小しています。今後の利益率改善に向けた取り組みが成果を挙げつつあるといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末の総資産は1,892億95百万円となりました。前連結会計年度末と比較して117億32百万円の増加です。この増加の主な要因は、2024年2月に行われたポーランドの清涼飲料メーカーWosana S.A.の株式取得によるものです。一方、純資産は906億25百万円と前連結会計年度末から減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が999億14百万円と前連結会計年度末から増加しました。このうち現金及び預金が366億73百万円、受取手形及び売掛金が284億63百万円となっています。固定資産は893億81百万円で、有形固定資産が557億18百万円、投資有価証券が101億80百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が596億30百万円、固定負債が390億39百万円となっています。流動負債のうち支払手形及び買掛金が291億96百万円、短期借入金が41百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が928億66百万円となり、前連結会計年度末から27億6百万円増加しています。また、その他の包括利益累計額が△39億42百万円となっています。
ROAとROE
ダイドーグループホールディングスのROA(総資産利益率)は1.7%、ROE(自己資本利益率)は3.5%となっています。前年同期と比べるとROAは改善傾向にあり、ROEも上昇しています。これは、海外事業の好調な業績や、国内事業での収益性向上など、全体としての収益力が向上していることが背景にあると考えられます。今後も収益力の一層の強化に期待が高まっています。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュフローの状況については詳細な情報が開示されていませんが、前連結会計年度末と比較して現金及び現金同等物が60億1百万円減少しています。これは、Wosana S.A.の株式取得などに伴う支出が大きかったことが主な要因と考えられます。今後の更なる海外事業展開に向けた投資などが進められると見られます。
配当の支払額
ダイドーグループホールディングスは、1株当たり30円の期末配当を実施しています。前年同期と比べて変更はありません。安定した配当政策を維持しつつ、成長投資にも注力しているようです。株主還元と事業投資のバランスを取りながら、更なる企業価値向上に取り組んでいるといえるでしょう。
今後の展望
ダイドーグループホールディングスは、2030年に向けて「世界中の人々の楽しく健やかな暮らしをクリエイトする」グループミッションの実現を目指しています。国内事業の再成長、海外事業の強化、新規事業の育成に注力しており、Wosana S.A.の買収など、海外展開を加速化させています。また、収益性の向上にも取り組んでおり、今後の業績拡大に期待が高まっています。
編集部のまとめ
ダイドーグループホールディングスの2024年1月期第1四半期決算では、売上高が前年同期比12.9%増加するなど、好調な業績となりました。特に海外飲料事業の業績が大きく伸びたことが全体を押し上げています。一方で、利益面では赤字幅が縮小傾向にあり、収益力の向上に取り組んでいることがうかがえます。今後の更なる成長に期待が高まる決算内容だと言えるでしょう。
ダイドーグループホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ダイドーグループホールディングス株式会社の決算期は毎年1月となっており、第1四半期は1月21日から4月20日までの3ヶ月間の決算となります。また、同社は1株当たり30円の期末配当を実施しており、株主還元と事業投資のバランスを取りながら企業価値向上に取り組んでいます。今後の業績拡大にも期待がかかっています。
