日清オイリオグループ株式会社は、食用油、調味料、チョコレート、化粧品原料などを製造・販売する老舗企業です。品質の高い製品を提供し、国内外の幅広い顧客層から支持されています。この度、同社の2024年3月期第3四半期(2023年4月1日~12月31日)の決算報告が発表されましたので、その内容をご紹介します。
企業情報
企業名: 日清オイリオグループ株式会社
証券コード: 26020
決算期: 3月期
日清オイリオグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日清オイリオグループ株式会社の決算期は3月期です。第3四半期決算は2023年12月31日時点の数字となります。会社の事業年度は4月1日から翌年3月31日までとなっています。
主な事業
日清オイリオグループ株式会社は、油脂事業、加工食品・素材事業、ファインケミカル事業を展開しています。油脂事業では食用油、業務用油脂、加工油脂などを製造・販売しています。また、加工食品・素材事業ではチョコレート製品、調味料、機能性食品などを、ファインケミカル事業では化粧品原料、工業薬品などを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は3,905億42百万円となり、前年同期比91.9%と減収となりました。しかし、営業利益は194億57百万円と前年同期比132.4%と増益となりました。また、経常利益は178億11百万円と前年同期比126.8%、親会社株主に帰属する四半期純利益は138億34百万円と前年同期比126.1%と、いずれも増益となりました。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高の推移を見ると、2022年3月期4,260億65百万円、2023年3月期(見込み)4,261億72百万円と、ほぼ横ばいで推移しています。一方、経常利益は2022年3月期147億55百万円、2023年3月期(見込み)178億11百万円と着実に増加しており、収益性の向上が見られます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は3,899億29百万円となり、前連結会計年度末比154億75百万円増加しました。一方、負債合計は2,058億25百万円で前連結会計年度末比27億90百万円増加、純資産は1,841億3百万円で前連結会計年度末比126億85百万円増加しています。
資産の部
流動資産は2,400億62百万円で、前連結会計年度末比65億95百万円増加しました。売上債権が115億20百万円増加した一方で、棚卸資産が41億77百万円減少しています。固定資産は1,497億97百万円で、前連結会計年度末比92億80百万円増加しています。
負債の部
流動負債は1,167億59百万円で、前連結会計年度末比11億13百万円増加しています。支払手形及び買掛金が81億92百万円増加した一方で、短期借入金が193億10百万円減少しています。固定負債は8,906億66百万円で、前連結会計年度末比16億76百万円増加しています。
純資産の部
株主資本は1,612億63百万円で、前連結会計年度末比94億42百万円増加しています。利益剰余金が94億36百万円増加したことが主な要因です。その他の包括利益累計額は133億59百万円で、前連結会計年度末比26億21百万円増加しています。
ROAとROE
当社はROE 8.0%、ROIC 4.6%の目標を掲げていますが、直近の数値は確認できていません。中長期的な収益性の向上と資本効率の改善に取り組んでいくことが重要だと思われます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは274億52百万円の収入となり、前年同期の223億48百万円の支出から大幅に改善しました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは92億89百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは146億96百万円の支出となっています。
配当の支払額
当社は年2回の配当を実施しており、中間配当は1株当たり60円、期末配当は1株当たり75円を予定しています。これにより年間配当は1株当たり135円となる見込みです。
今後の展望
日清オイリオグループは、「もっとお客さまの近くで、多様な価値を創造し続ける企業グループ」を目指しており、中期経営計画「Value Up+」に取り組んでいます。SDGsの推進、新技術の活用などにより、持続可能な事業基盤の構築と収益性の向上に注力していく方針です。引き続き、付加価値の高い製品の提供や生産性の向上などを通じて、企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
日清オイリオグループ株式会社は、油脂、加工食品、ケミカル製品など幅広い事業を展開する老舗企業です。当第3四半期は減収ながら増益を達成し、経常利益や純利益など主要指標が前年同期を上回りました。また、キャッシュ・フローの改善や配当の増額など、財務面でも良好な結果が出ています。今後は、SDGsの推進や新技術の活用などに取り組み、持続可能な成長を目指していく方針です。
日清オイリオグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日清オイリオグループ株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日時点の数字となります。年間の配当は1株当たり135円を予定しており、中間配当60円、期末配当75円を実施する予定です。同社は持続可能な事業基盤の構築と収益性の向上に取り組んでおり、今後の業績に期待が持てる企業といえます。