靴下専門店のタビオ株式会社(証券コード:26680)の2023年11月期の決算報告書をご紹介します。靴下業界のリーディングカンパニーであるタビオは、今期も売上高・利益ともに大幅な増加を達成しており、事業展開も順調に推移しています。人気の高いメンズラインの拡充や、効果的な販促施策の実施に加え、より効率的な生産・販売体制の構築にも取り組んでいます。今後の成長にも期待が高まる決算内容となっています。
企業情報
企業名: タビオ株式会社
証券コード: 26680
決算期: 2月末日
タビオ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
タビオ株式会社は、2月末日を決算日としています。四半期決算は、5月、8月、11月、2月の年4回行われています。
主な事業
タビオ株式会社は、靴下の企画・製造・販売を手がける国内有数の靴下メーカーです。主力ブランドの「Tabio(タビオ)」を中心に、メンズ、レディース、キッズ向けの靴下を幅広く展開しています。自社工場を持つほか、国内外のOEMメーカーとも連携し、高品質な靴下を提供しています。専門店チェーンの運営やECサイトの運営など、多角的な事業展開にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
タビオ株式会社の2023年11月期第3四半期(2023年3月1日~2023年11月30日)の連結業績は、売上高が11,778百万円と前年同期比7.5%の増加、営業利益が497百万円と前年同期比121.7%の大幅増益となりました。利益率も高水準で推移しており、経常利益率は4.3%、親会社株主に帰属する四半期純利益率は3.5%と健全な状況です。
売上・利益の推移
タビオ株式会社の売上高と利益の推移は安定的に推移しています。過去3年間の売上高は15,000~16,000百万円台で推移しており、利益面でも経常利益は400~500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は300~400百万円と、堅調な業績を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月期第3四半期末の連結貸借対照表では、資産合計が8,948百万円、負債合計が4,705百万円、純資産合計が4,243百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,861百万円、受取手形及び売掛金が1,305百万円、商品が1,167百万円となっています。また、土地が1,601百万円と、土地への投資も積極的に行っています。
負債の部
負債の部では、買掛金が781百万円、短期借入金が500百万円となっています。有利子負債は堅実な水準で、財務体質は健全であると評価できます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が414百万円、利益剰余金が3,726百万円となっています。自己資本比率は47.4%と、一定の財務的な安定性を確保しています。
ROAとROE
タビオ株式会社のROA(総資産経常利益率)は5.7%、ROE(自己資本当期純利益率)は10.0%となっています。これらの指標は、業界平均と比較しても高水準にあり、安定した収益性と効率的な資産運用が行われていると評価できます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが540百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが367百万円のマイナスとなっており、設備投資等に資金を投下しています。財務活動については、300百万円のプラスと、借入れや配当金の支払い等を行っています。全体としては、740百万円の減少となりました。
配当の支払額
タビオ株式会社の配当方針は、連結配当性向30%程度を目標としています。2023年5月の期末配当は1株30円で、年間配当は60円となっています。株主還元にも注力しながら、着実な業績拡大を実現していくことが期待されます。
今後の展望
タビオ株式会社は、メンズ顧客層の拡大や海外展開の強化に注力していく方針です。メンズブランド「Tabio MEN」の認知度向上や、靴下業界大手の株式会社ナイガイとの資本業務提携など、戦略的な取り組みを進めています。また、OMO(Online Merges with Offline)の推進や、より効率的な生産・販売体制の構築にも力を入れ、収益力の向上を図っていきます。引き続き安定的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
タビオ株式会社は、靴下業界のリーディングカンパニーとして、高品質な商品開発とブランド力の強化に努めています。メンズ市場の開拓や海外展開の強化、ECと実店舗の連携強化など、多様な成長戦略を展開しています。財務体質も健全で、ROAやROEなどの収益性指標も業界平均を大きく上回っています。今期の業績は好調で、今後も安定成長が期待できる企業といえるでしょう。
タビオ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
タビオ株式会社の決算日は2月末日で、年4回の四半期決算を行っています。配当金は年間60円を目標としており、連結配当性向は30%程度を目指しています。堅実な業績と株主還元の実績から、今後も安定的に成長していくと期待されます。