カネ美食品株式会社の直近の決算報告を分析しましたので、ご紹介します。
カネ美食品は日本食品業界の大手企業で、主に食肉加工品やレトルト食品などを製造・販売しています。
前第3四半期の売上高は644億98百万円と前年同期比で7.3%増収と好調な成績を収めています。
企業情報
企業名: カネ美食品株式会社
証券コード: 26690
決算期: 2月
カネ美食品株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
カネ美食品の決算期は2月末日で、決算短信の提出期限は毎年4月中旬頃となっています。
また、第3四半期決算は毎年11月末日を基準日とし、翌年1月に四半期報告書を提出しています。
主な事業
カネ美食品の主力事業は、レトルト食品やサンドイッチなどの食品製造・販売です。
近年では、外食チェーンなどへの外部製造受託事業も強化しており、売上の柱の1つとなっています。
また、自社店舗「Reʻz deli」の展開などテナント事業にも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は644億98百万円と前年同期比で7.3%増と好調に推移しました。
利益面でも、経常利益が24億63百万円、四半期純利益が15億68百万円と、それぞれ29.8%、26.3%増と大幅な増益となっています。
売上・利益の推移
カネ美食品の売上高は、2023年2月期に810億59百万円と過去最高を更新しました。
また、経常利益も27億42百万円、当期純利益は17億20百万円と、着実に増加してきています。
今後も企業提携などを通じて業容の拡大が期待されています。
四半期連結貸借対照表について
カネ美食品の資産は着実に増加しており、当第3四半期末で356億99百万円となっています。
負債は85億15百万円で、自己資本比率は76.1%と非常に健全な財務体質を維持しています。
資産の部
流動資産は248億18百万円で、現金及び預金が177億97百万円、売掛金が62億33百万円となっています。
固定資産は108億81百万円で、有形固定資産が91億4百万円、投資その他の資産が16億72百万円となっています。
負債の部
流動負債は81億67百万円で、買掛金が34億56百万円、未払金が15億9百万円などとなっています。
固定負債は3億48百万円と低水準に抑えられています。
純資産の部
純資産は271億83百万円で、自己資本比率は76.1%と健全な財務基盤を維持しています。
利益剰余金は236億99百万円と大幅に積み上がっています。
ROAとROE
カネ美食品のROAは4.9%、ROEは5.8%となっています。
業界平均と比較してROAは若干低めですが、ROEは比較的高い水準を維持しており、収益性と効率性が高いことがわかります。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは26億17百万円の増加となっています。
投資活動によるキャッシュ・フローは19億40百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは3億62百万円の減少となっています。
全体としてキャッシュ・ポジションは良好に推移しているといえます。
配当の支払額
カネ美食品は、年2回(中間配当と期末配当)の配当を行っています。
直近の配当実績は、2023年2月期に1株当たり36円の配当を実施しました。
今後も安定した配当を維持することが期待されます。
今後の展望
カネ美食品は、PPIH(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)との業務提携を通じて、新商品開発やテナント出店などの事業拡大を図っていく方針です。
また、ブランド力強化や生産性の向上にも取り組み、持続的な成長につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
カネ美食品は、業界大手の食品メーカーとして順調な業績を収めています。
外販事業やテナント事業の両輪で成長を続けており、今後の事業展開に期待が高まっています。
健全な財務体質と安定的な配当も魅力的で、投資家にとって注目の銘柄といえるでしょう。
カネ美食品株式会社の決算日や配当についてまとめました。
カネ美食品は2月期決算で、毎年4月中旬に決算短信を公表しています。
また、年2回の配当を実施しており、最近では1株当たり36円の配当を行っています。
今後も安定的な財務基盤と収益力を維持しながら、事業の拡大が期待されています。