カネ美食品株式会社の2024年3月期第1四半期決算が発表されました。同社は主にコンビニエンスストアなどに惣菜などの商品を供給する食品メーカーで、飲食店や外食店の業績回復に伴い、着実に売上・利益が増加しているようです。今後も店舗展開の拡大や人気商品の投入などにより、さらなる業績拡大が期待できそうです。
企業情報
企業名: カネ美食品株式会社
証券コード: E03358
決算期: 3月期
カネ美食品株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
カネ美食品株式会社の決算期は3月期です。第1四半期決算では、2024年3月1日から2024年5月31日までの期間の業績が報告されています。主要な決算発表時期は、年1回の本決算(2月末)と四半期決算(5月、8月、11月)となっています。
主な事業
カネ美食品株式会社は、主にコンビニエンスストアや大手スーパーマーケットなどに対して、惣菜や調理パン、お弁当などの食品を供給する食品メーカーです。特にコンビニで人気のおむすびの製造販売に強みを持っており、外食店舗向けにも商品を供給しています。近年では自社店舗「Reʼz deli」の展開にも注力しています。
今期の業績と利益率は？
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高が222億77百万円と前年同期比で6.6%増加しました。利益面では、経常利益が7億91百万円と前年同期比で8.4%減少しています。しかし、売上高に対する経常利益率は3.6%と高水準を維持しており、引き続き高い収益性を確保できています。
売上・利益の推移
カネ美食品の売上高は、コロナ禍からの回復基調にあり、前期は871億円と過去最高を記録しました。一方で利益面では、原材料価格の高騰などの影響から、前期の経常利益が18億55百万円と前々期に比べやや減少しています。しかし、事業全体としては堅調に推移しており、今期も持続的な成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
カネ美食品の2024年5月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額が366億53百万円と前期末比で7億14百万円増加しています。負債は88億26百万円と3億95百万円増加しましたが、純資産は278億26百万円と3億19百万円増加しており、健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が184億12百万円、売掛金が64億77百万円となっています。固定資産では、有形固定資産が90億73百万円を占めています。全体としてバランスの取れた資産構成となっています。
負債の部
負債の部では、買掛金が36億84百万円、未払費用が15億46百万円となっています。有利子負債は少なく、健全な財務状況を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が20億2百万円、利益剰余金が243億17百万円となっています。自己資本比率も75.9%と高水準を維持しており、財務の健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
カネ美食品のROA(総資産利益率)は前期7.2%と高水準を維持しており、資産を効率的に活用できていることが分かります。一方でROE(自己資本利益率)は前期7.0%と、やや低下傾向にありますが、株主への収益還元」も行えるよう、今後の更なる収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
カネ美食品のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を確保し、投資活動によるキャッシュ・フローでは店舗や設備への投資に充当されています。財務活動によるキャッシュ・フローでは配当金の支払いなどがあり、全体としては健全な現金収支を維持できている様子が窺えます。
配当の支払額
カネ美食品は、株主還元として安定的な配当を行っています。2024年3月期の年間配当金は1株当たり38円を予定しており、前期に比べ4円の増配となる見込みです。今後も堅調な業績に支えられ、株主の皆様への利益還元が期待できそうです。
今後の展望
カネ美食品は、コンビニや外食チェーンなどとの取引を強化し、売上拡大を目指しています。また、自社店舗「Reʼz deli」の出店加速や、新ブランド「むす美御殿」の投入など、店舗網の拡大にも注力しています。さらに、原材料価格高騰への対応やAIなどを活用した生産性向上にも取り組み、収益性の向上を図る予定です。今後も持続的な成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
カネ美食品株式会社は、コンビニエンスストアやスーパー、外食チェーンなどへの食品供給に強みを持つ食品メーカーです。直近の四半期決算では、売上高が好調に推移し、高い収益性も維持できている様子がうかがえます。今後は新店舗展開や生産性向上などにも注力し、さらなる成長が期待できそうです。安定した業績と株主還元を続けている同社は、今後も注目していきたい企業の一つといえるでしょう。
カネ美食品株式会社の決算日や配当についてまとめました。
カネ美食品株式会社の決算期は3月期で、本決算が2月末、四半期決算が5月、8月、11月に発表されています。同社は安定的な配当を実施しており、2024年3月期は1株当たり年間38円の配当を予定しています。今後も堅調な業績に支えられ、株主への利益還元が続くことが期待されます。
