アスクル株式会社の直近の四半期決算が発表されました
ネット通販大手のアスクル(旧社名:株式会社アスクル)は、お仕事で使うオフィス用品や日用品を中心に取り扱う事業を展開しています。個人向けサイト「LOHACO」も運営しており、様々な商品を提供しています。
企業情報
企業名: アスクル株式会社
証券コード: 26780
決算期: 5月
アスクル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アスクル株式会社の決算期は5月で、主な決算スケジュールは以下の通りです。
・5月20日 第4四半期決算(通期決算)
・8月上旬 第1四半期決算
・11月上旬 第2四半期決算
・3月上旬 第3四半期決算
主な事業
アスクル株式会社は、主にネット通販を通じて、中小企業や個人事業主向けにオフィス用品や日用品を提供する事業を行っています。
また、自社の物流会社を運営し、自社のオンラインショップのみならず、一般企業への物流代行サービスも提供しています。
さらに、個人向けの生活用品ショッピングサイト「LOHACO」も運営するなど、ネット通販事業を中心に展開しています。
今期の業績と利益率は?
当四半期の業績は好調で、売上高は3,500億円を超え、営業利益も124億円と前年同期比20.6%増加しました。
特に、企業向けのオフィス用品販売が好調で、BtoB事業の売上高が前年同期比9.5%増となりました。一方で、個人向けの「LOHACO」の売上高は減少しています。
全体としては売上総利益率が改善し、収益性が高まってきています。
売上・利益の推移
アスクル株式会社は、この数年、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも過去最高を更新してきています。
特に、この第3四半期連結累計期間においては、売上高3,500億円、営業利益124億円、経常利益122億円、親会社株主に帰属する四半期純利益161億円と大幅な増収増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
アスクル株式会社の最新の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は2,332億円、負債は1,532億円、純資産は799億円となっています。
自己資本比率は33.0%と、前期末から4.8ポイント上昇しており、財務基盤が強化されています。
資産の部
資産の部では、受取手形、売掛金及び契約資産が35億円増加し、また、「ALP首都圏」火災に係る損害賠償請求訴訟の判決確定に伴い、未収入金が138億円増加しています。一方で、現金及び預金が79億円減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が60億円増加した一方で、電子記録債務が107億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が126億円増加しており、株主還元としての配当金支払いの増加を上回る業績拡大により、純資産が大幅に増加しています。
ROAとROE
アスクル株式会社のROA(総資産経常利益率)は5.3%、ROE(自己資本当期純利益率)は23.9%と、共に前期から大幅に改善しています。
これは、経常利益と当期純利益が大幅に増加したことが主な要因です。収益性の向上と自己資本の充実により、投資収益性が高まってきています。
キャッシュフロー
アスクル株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが大幅な黒字となっており、業績の好調さが現金収支にも表れています。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスで、新物流センター等への設備投資が行われています。
この結果、全体としてキャッシュ・フローはマイナスとなっているものの、前期末から現金預金は減少しつつも、手元資金は十分に確保されています。
配当の支払額
アスクル株式会社は、1株当たり年間36円の配当を実施しています。うち、今期第2四半期の中間配当は1株当たり18円で、総額で1,755百万円の配当を支払ったと報告されています。
今後の展望
アスクル株式会社は、「売上成長カーブを変える」「利益成長カーブも変える」ことを目標に掲げており、BtoB事業の更なる拡大と収益性の改善に取り組んでいます。
特に、新アスクルWEBサイトへのお客様の移行や、物流コスト削減のための「配送バーの変更」など、積極的な成長投資を行っています。
今後も、企業向けのオフィス用品販売を中心に、安定的な成長と収益力向上が期待されます。
編集部のまとめ
アスクル株式会社は、オフィス用品の卸売りを主軸とするBtoB事業が好調で、過去最高の業績を達成しました。
配当性向も45%を目標に据えられており、株主還元にも積極的な姿勢が注目されます。
今後も、新アスクルサイトの活用やサービスの継続的な改善により、更なる成長が期待できるでしょう。
アスクル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アスクル株式会社の決算期は5月で、主な決算スケジュールは、5月20日の通期決算、8月上旬の第1四半期決算、11月上旬の第2四半期決算、3月上旬の第3四半期決算となっています。
また、同社は1株当たり年間36円の配当を実施しており、第2四半期の中間配当は1株当たり18円でした。株主還元にも力を入れている企業といえるでしょう。