企業決算の発表は投資家にとって大切な情報源ですね。株式会社ゲオホールディングスの最新決算を分析してみましょう。ゲオホールディングスはゲオブランドを中心にさまざまな小売事業を展開する大手企業で、今回の決算は好調な結果となっています。業績と事業の概要をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社ゲオホールディングス
証券コード: 26810
決算期: 2023年3月期
株式会社ゲオホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ゲオホールディングスは3月期決算を行っています。具体的には、4月1日から翌年3月31日までの1年間を決算期間としており、毎年6月に定時株主総会を開催し、その後2週間以内に有価証券報告書を提出しています。
主な事業
株式会社ゲオホールディングスは、リユース事業とメディア事業を中心に展開しています。リユース事業では、「2nd STREET」というブランドで衣料品やゲーム機など、幅広い商品のリユース販売を行っています。一方、メディア事業では、ゲーム、DVD、CDなどのリユース販売やレンタルを手がけています。近年はスマートフォンなどの通信機器のリユース販売も強化しています。国内を中心に事業を展開しつつ、台湾やマレーシアなどでも展開を広げています。
今期の業績と利益率は?
ゲオホールディングスの2023年12月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が3,274億円と前年同期比で17.1%増と好調でした。また、経常利益は144億円と前年同期比で17.6%増と大幅な増益となりました。売上高に対する経常利益率は4.4%となっています。
売上・利益の推移
ゲオホールディングスの売上高と利益の推移を見ると、2023年3月期は売上高3,773億円、経常利益119億円と、前期からそれぞれ34.0%増、33.9%増と大幅に増加しています。直近の2023年12月期第3四半期累計では、売上高3,274億円、経常利益144億円と、引き続き好調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
ゲオホールディングスの2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は2,261億円となっています。負債合計は1,404億円で、純資産合計は857億円と、健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が458億円、商品が750億円となっており、リユース事業の仕入や販売に必要な資金を確保しています。また、有形固定資産が448億円あり、店舗設備などの投資も積極的に行っています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が661億円となっていますが、金融機関からの信用も厚く、安定的な資金調達が行えています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が727億円と積み上がっており、財務基盤の強化が進んでいます。自己資本比率は37.8%と、健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ゲオホールディングスのROA(総資産経常利益率)は6.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は11.5%となっており、いずれも前年同期に比べ上昇しています。これは、リユース事業を中心に業績が好調に推移していることから、資産効率と株主資本効率が共に向上しているためです。
キャッシュフロー
ゲオホールディングスのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローは124億円のプラスとなっています。これは、経常利益の増加などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュフローは65億円のマイナスとなっており、店舗の新規出店や改装などの設備投資に積極的に取り組んでいることがうかがえます。
配当の支払額
ゲオホールディングスは、株主への利益配分を重視しており、2023年3月期は1株当たり年間24円の配当を実施しました。また、2023年12月期第3四半期には中間配当として1株当たり12円を支払っています。今後も株主還元の充実を目指していくとしています。
今後の展望
ゲオホールディングスは、リユース事業の拡大を最重要課題としています。国内外での2nd STREETブランドの出店を積極的に進めるとともに、スマートフォンなどの通信機器のリユース販売も強化していく方針です。また、ゲームソフトやDVDなどのメディア事業でも、顧客ニーズに合わせた品揃えの拡充を図る計画です。これらの取り組みを通じて、中長期的な成長と収益性の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社ゲオホールディングスは、リユース事業を中心に好調な業績を続けています。リユース需要の高まりを背景に、国内外での店舗展開を加速させ、ゲームなどのメディア事業でも強みを発揮しています。財務面でも健全性が高く、株主還元にも積極的です。今後も持続的な成長が期待できる企業として、注目に値すると言えるでしょう。
株式会社ゲオホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ゲオホールディングスは3月期決算を行っており、6月の定時株主総会で前期の決算と配当について報告しています。2023年3月期の配当は1株当たり年間24円、2023年12月期第3四半期の中間配当は1株当たり12円となっており、株主への利益還元に積極的な企業といえます。