オルバヘルスケアホールディングス株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比7.9%増の894億円、営業利益は同7.2%増の16億円と好調な業績となりました。主力の医療器材事業が牽引し、消耗品や設備備品の販売が伸長したことが大きな要因です。
企業情報
企業名: オルバヘルスケアホールディングス株式会社
証券コード: 26890
決算期: 6月
オルバヘルスケアホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
オルバヘルスケアホールディングス株式会社の決算は6月が決算期となっています。2023年度第3四半期の決算は2024年3月31日までの期間になります。
主な事業
オルバヘルスケアホールディングス株式会社は、医療器材事業、SPD事業、介護用品事業を主な事業としています。医療器材事業では、手術関連消耗品や整形外科消耗品、循環器消耗品の販売に強みを持っています。SPD事業では病院内の物品管理業務を受託し、介護用品事業では在宅介護を中心に事業を展開しています。
今期の業績と利益率は？
今期の第3四半期の業績は売上高894億円、営業利益16億円と前年同期比でそれぞれ7.9%、7.2%の増加となっています。特に医療器材事業の売上高が伸長し、同部門の営業利益も増加基調にあります。一方でSPD事業は人件費上昇の影響から減益となりました。
売上・利益の推移
オルバヘルスケアホールディングスの売上高と利益は近年順調に伸びています。売上高は2023年6月期に1104億円、営業利益は21億円と過去最高を記録しました。第3四半期の業績も好調で、通期でもさらなる増収増益が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
オルバヘルスケアホールディングスの四半期連結貸借対照表は、資産の部では461億円、負債の部では353億円、純資産の部では108億円となっています。前期末比で資産は52億円増加、負債は47億円増加、純資産は4億円増加しています。
資産の部
資産の部の主な内訳は、現金及び預金が8億円増加、受取手形・売掛金が35億円増加しています。これは売上の伸長に伴う運転資金の増加によるものです。
負債の部
負債の部では、支払手形・買掛金が29億円増加、短期借入金が11億円増加しています。売上の伸長に伴い仕入れが増加したことや、設備投資のための資金調達を行ったことで負債が増加しました。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益が11億円増加したものの、自己株式の取得2億円、配当金支払4億円があり、純資産は全体で4億円増加にとどまりました。
ROAとROE
オルバヘルスケアホールディングスのROAは前期末の2.5%から当第3四半期末で2.4%に低下しています。一方でROEは前期末の13.7%から当第3四半期末で10.3%に改善しています。ROAが低下したのは総資産が増加したためですが、ROEの上昇は純利益が増加したことが主な要因です。今後は資産効率の改善とともに、自己資本の拡充が課題といえます。
キャッシュフロー
オルバヘルスケアホールディングスの四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは35億円の収入となっています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは4億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは23億円の支出となっています。これらの結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は32億円となっています。
配当の支払額
オルバヘルスケアホールディングスは年間配当金を1株当たり70円としています。第3四半期では4億36百万円の配当金を支払っています。今後も安定した配当を維持していく方針です。
今後の展望
オルバヘルスケアホールディングスは、「現業強化・生産性向上」「SDGs推進・ESG経営」「新規事業探索・育成」「DXの推進」を中期経営計画の重点施策として取り組んでいます。特にDXの推進に注力しており、業績拡大とともに持続的な成長を目指しています。今後も医療や介護の分野で高い成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
オルバヘルスケアホールディングス株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高が前年同期比7.9%増の894億円、営業利益が同7.2%増の16億円と好調でした。医療器材事業が柱となって業績を牽引し、SPD事業やケア事業も堅調に推移しています。今後はDX投資などによる生産性向上にも期待が高まります。配当も安定的に行われるなど、株主還元にも配慮した経営が行われています。医療・介護分野で今後も持続的な成長が期待できる企業といえます。
オルバヘルスケアホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オルバヘルスケアホールディングス株式会社の決算期は6月で、第3四半期の決算は2024年3月31日までが対象期間となります。また、年間配当金は1株当たり70円を予定しており、株主還元にも力を入れています。今後も医療・介護分野での高い成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
